そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



不道徳教育講座
三島 由紀夫
角川書店


三島由紀夫が33歳の時、つまり昭和33年に「週刊明星」で連載を始めたエッセイだ(三島の年齢は昭和~年と完全に一致する。切腹自殺したのは昭和45年、つまり45歳の時だ)

読み終わった感想は「こういう人だったんだな」だ。
いろんな感慨を込めて。
人、だったのだ。
やはり至極まっとうで、感性豊かな、1人の人だったのだ。

ノーベル文学賞候補にまでなった純文学の巨匠。
端正で由緒正しき文学を書く、芸術至上主義者。
「潮騒」の恐ろしいまでの描写力。
「金閣寺」の恐ろしいまでの名文。
ボディービルで身体を鍛え、裸体で写真を撮り、同性愛者ではないかと思われ、自ら映画や舞台に出て、最後は市ヶ谷駐屯地で切腹するという奇天烈な人生を生きた三島由紀夫。
だが、この本を読むと、そこには等身大で、少しばかり自尊心が強い、1人の男がいる。

不道徳を謳っている本ではある。
だが、中身は非常に道徳的だ。
今読んでも色あせない鋭い人間観察が心地良い。

解説に三島由紀夫の「美しい星」という小説の一部を取り上げた部分がある。
三島が考える人間の5つの美徳はこれだと書かれている。

「彼らは嘘をつきっぱなしについた。
 彼らは吉凶につけて花を飾った。
 彼らはよく小鳥を飼った。
 彼らは約束の時間にしばしば遅れた。
 そして彼らはよく笑った」

なるほど。
不完全だからこそ人間。
論理ではないからこそ人間。
そして楽しく生きて死ぬことが、人間の唯一の美徳なのかも知れない。

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ブログペットを消した。

ブログペットから退会した。

あんなもの、結局僕の癒しにはならなかったということだ。
ペットはやはり本物がいい。

ごめんな、そこそこ。
さよなら。

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お気づきの方もいると思う。

昨日書いたブログを消した。

1/煙草をやめる
2/肉体改造に取り組む
3/1年以内に小説を書く

この3つの目標に変わりはない。
別に早くも断念したわけではない。

だが、昨日書いた文章は、あとで読み返したらあまりにも恥ずかしいものだったので、消した。
昨夜はプライベートでいろいろあって、鬱気味だったというか、精神状態がおかしかったのだ。
なので、あんな泥臭い文章を書いてしまった。
(昨日のブログを読んでいない方は、こっ恥ずかしい文章を好きに想像してください)

ここ最近、僕はたまに鬱状態になることがある。
朝青龍の気持ちも何となく分かる。
ドリームランドに僕も行きたい。
ゆっくり休めるなんて、横綱がうらやましい。
僕は休むことが許されない。
テレビは毎日毎日放送されるのだから。

まぁ、鬱といっても、心配には及ばない。
基本的に僕は根っからの楽天家だ。
ポジティブシンキングの塊だ。
なので、たまにつらいことに直面すると逆に精神的ダメージがでかいのだが。
それでもすぐに立ち直る。
我ながらトクな性格だと思う。

またたくさん風呂に入ってしまったけどね。

今週、秋の改編時期の実作業が山のように押し寄せてきた。
締め切りの嵐、ナレーション書き、台本書きの嵐なのだ。
月曜から土曜まで、それこそ鬼のように忙しい。
なので、とても煙草をやめたり、トレーニングを始めたり、小説の構想を練るような状況にないというのもある。

ということで、自己改造計画はいったん中断。

来週は少しは落ち着きそうなので、9.17から3つの課題に取り組むことにする。

以上。
所信表明ということで。

9月11日
堀田 延


追記。

今から徹夜でいろんな原稿を書く。
徹夜で……というのは見通しだ。
長年この仕事をしていると、どんな原稿がどのぐらいで仕上げられるか予測が付く。
その結果、今日は徹夜になるだろうという見通しなのだ。
かなりの量の仕事があると考えてください。

一晩中、パソコンの前で文字を打つ。
正直いって、なかなかやる気が起きない。
作業になかなか取りかかれない。
でも、締め切りは刻一刻と迫る。
仕方ないのだ。
そういう仕事なのだから。

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