ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その12

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 レストランの窓際の席につくと、そこからは庭がこのように見えます。
 きれいな庭を眺めながらおいしいお食事がいただけます。
 夏場はレストランに併設されているテラスでも食事ができます。
 スポーティング・クラブには日本の石庭を模した庭が広がっていて、とてもきれいです。
 

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その11

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 これはレストランとその庭です。スポーティング・クラブでみんなが一番好きな場所はたぶんレストランだと思います。(^^)
 レストランの名前は「ラブラドール」。入り口でクラブのマスコット犬、金色のラブラドール像がお迎えしてくれます。
 
 このレストランは非会員の人は入れないレストランなので、ミンスクのレストランガイドではあまり紹介されていません。
 会員と会員が連れてきた人だけがお食事できます。

 はっきり言って、メニューのお値段はとっても高いです! このクラブの会員でないと払えないような値段です。その代わり、高いだけあって味はとってもおいしいです。雰囲気もとても高級です。バーもあります。
 ちなみに「ゲスト」会員がここで食事をすると100%払わないといけませんが、「VIP」会員だと15%引きになります。
 
 この秋からは日本食メニューも登場する予定です。
 実は・・・この日本食メニューの指導は私がしたのです。
 私のようなただの主婦の家庭料理で、いいんですか? と何度も念を押したのですが、それでいい、というので、何回か日本料理を教えに行きました。
 でもやっぱりベラルーシで日本料理は難しかったですね・・・どうしても手に入らない食材があって、完璧な日本料理にはならない・・・なので、発送転換して、和風創作料理のようにしてしまった部分はありました。
 仕方がないのかも。でもかえって、ベラルーシ人のシェフがすばらしい料理にしてくれそうです。
 

 
 
 
 
 
 

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その10

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 スポーティング・クラブの敷地内には、子どもの遊び場があります。
 これはトランポリンをしているY子。
 画像の端にも写っていますが、すべり台や、ブランコなどもあります。
 土日は会員が家族連れでやってきます。お父さんが会員で射撃の練習をしている間に、奥さんや子どもはここで遊んでいます。
(会員とその家族なら使用料は無料。)
 
 他にもバーベキュー公園で、家族連れでバーベキュー(シャシリク)を焼いて食べたりすることができます。(要予約。)
 飲み物など、レストランで注文すれば、公園までウエイターが持って来てくれます。

 射撃だけでなく、家族の憩いの場にもなるよう考えてつくられた射撃場だと思います。
 さあ、みなさん会員になりましょう。(笑)
 

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その9

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 修理工房にはチェコ製の旋盤台など必要な器具が多数そろえられています。
 (しかしダーツはいらないだろう・・・。なんでこんなところにこんな物が?)

 ベラルーシも物価高が進んでいるとはいえ、西ヨーロッパ(もちろん日本)などから見ればまだ安い物価の国なので、修理代も割安です。
 日本のクレー射撃選手の皆さん、ベラルーシへ試合に来て、急に銃の調子が悪くなったら、S夫の修理工房へどうぞ! 日本語通訳もいますよ。(^^;)

 そしてスポーティング・クラブでは現在アーチェリー講座も開催されています。クラブ会員で、「アーチェリーもやってみたい。」という希望者にはS夫がトレーナーとして、初歩からアーチェリーの基本を教えてくれます。
(有料サービス。要予約。アーチェリーの道具もその場で貸し出しています。)

 トレーナーとしての給料も追加でもらっているので、おかげで家計が助かっております。(^^;)

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その8

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 ときどき確認しながら、銃の修理と整備をするS夫。
 ここでは元台(木製の部分で、ここを構える。)を持ち主の手の大きさや形などに合わせて、調整する作業をしています。
 人それぞれの体形にも合わせて、微調整をします。
 選手の技量ももちろん大切なのですが、その人にとって構えやすい銃を準備するのも、非常に大切なスポーツです。
 ベラルーシでは簡単な修理ならできる銃の整備士は何名かいますが、本格的な修理や整備、調整ができる技術を持っているのは、国内ではS夫だけです。
 だからスポーティング・クラブで就職できたわけです。

 おかげで、他にいくらでも代わりのいる職員(例えばウエートレス)と違って、S夫はいきなり「翌日クビ」というのはないと思います。
 でも、一生懸命働いてほしいな、と思います。本人が好きな職業ですからねえ。

 夢はS夫が関わった銃で試合に臨んだ選手が、オリンピックでメダルを取ることですね・・・。

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その7

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 ここがS夫の修理工房です。ここで銃の修理や整備をしています。
 以前働いていた職場とちがってきれいです。(^^;)
(前の職場での様子はHP「ベラルーシの部屋」内S夫のプロフィールをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/st/st3.html


 もともとスポーティング・クラブ内には修理工房はありませんでした。しかしS夫が転職することが決定してから、工房が建てられました。だからきれいなんですね。
(それにしてもテレビはいらんだろう・・・)

 S夫も私も転職してよかったと思っています。給料は増えたし、昼ご飯は無料でもらえるし(レストランで作った昼食で、インストラクター休憩室まで運んできてくれます。)いっしょに働いている人もみんなてきぱき働いていて、気持ちがいいですね。
 てきぱき働いているのはもちろん、給料がとてもいいからです。
 ただし、非常に厳しい条件です。
 まず、スポーティング・クラブで就職するのには、現職員か会員の紹介状がないと面接すらしてくれません。
 さらに厳しい審査の後、やっと就職できます。
 その後もミスなどすると、「翌日クビ」にされてしまいます。

 例えば・・・入り口で門番が入ってくる人をチェックしているのですが、ドバイの王子が車に乗ってホテルからスポーティング・クラブに来たとき、門番が王子が来ると言うことを分かっておらず、
「怪しい外人が来た。」
と思って、ゲートを開けなかったのです。王子の車は2分ほどそこで停車させられ、その後通ることができたのですが、門番は
「超VIP会員に失礼なことをした。」
という理由で翌日クビ。

 あるインストラクターは教える会員がいなかったので、
「暇だから、そばの森の中でキノコ拾いでもしよう。」
と森へ行ってしまい「所在不明」とされ、翌日クビ。

 ・・・みなさん、てきぱきと働いていますが、給料がいいのに、クビにされたらいやなので、必死なんですね・・・。



 
 


射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その6

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 Tの父はクラブ会員でもないのに、S夫がスポーティング・クラブで働いているから、という理由で、無料でクレー射撃を教えてもらいました。
 しかし、当然ですが全然当たらない・・・。
 生まれて初めてクレー射撃をしたのに、すぐに命中したら、次のオリンピックに出られますよね。(^^;)
 射面のほうから見た風景(普段はあまり撮影できない角度で)撮影した画像ということで、アップしてみました。

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その5

2008-10-09 | ベラルーシ生活
クレー射撃の練習風景のようすです。
 このように、いつも練習をしているクラブ会員がいます。
 ベラルーシではオリンピックに出場できるようなレベルに達した選手はゲラシチェンコ選手しかいませんが、ベラルーシも裕福層の人口が増えていますので、お金のかかるクレー射撃をする人もこれから増えてくるでしょう。
 スポーティング・クラブでは、14歳以上を対象にジュニア部門の練習も行われています。
 そのうちメダルが狙える選手が登場するかもしれません。

 ここでは1年に何回か、クラブ会員を対象にした試合が行われています。またベラルーシ国内試合の開催会場としても使われています。
 普段は入り口で人の出入りを厳しくチェックしていますが、試合のときは見学のため観客は入ることができます。

 クラブ会員のみが参加する試合では、外部の人は入れません。会場には屋外にテーブルが置かれて、セルフサービスになりますが、紅茶やコーヒー、クッキーが食べ放題になります。(^^)

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その4

2008-10-09 | ベラルーシ生活
 ここが射撃場です。とても広々としています。
 射面は5面あり、そのうち4面がトラップ競技とスキート競技を兼ねています。  1面はフィールド競技専用のコートですが、フィールドはオリンピック競技ではありません。
 手前の変てこな標識は「芝生内に入ってもいいですよ。」の表示。
 
 

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その3

2008-10-08 | ベラルーシ生活
 ここがスポーティング・クラブの受付です。
 受付の方(英語ぺらぺら)がいつもてきぱきと働いています。見ていて気持ちがいいです。
 日本人から見ると、のんびりしている人が多いベラルーシですが、スポーティング・クラブはちがいます。

 入会方法ですが、すでに会員になっている人の紹介がないと入会できません。
 会員には3タイプ「ゲスト」「プロ」「VIP」があり選べます。

「ゲスト」 入会費150$。これで永久会員になれます。しかしスポーティングクラブ内のさままざまなサービスについては100%会員負担となります。

「プロ」 年会費600$。毎年更新のたびに600$払わなくてはいけません。クラブ内のサービスについては割り引き料金で利用できます。割引の%についてはサービスによって異なります。

「VIP」 年会費2000$。毎年更新のたびに2000$払わなくてはいけません。クラブ内のサービスについては、レストランでの支払いが15%割引き、安い価格で弾が購入できるなど、「プロ」会員よりお得な割引料金で利用できます。
 またクラブ内の「VIPスペース」も利用できます。(ただし有料。要予約。)

 クラブ内のサービス、というのはもちろんいろいろあります。クレー射撃のほか、レストランでの食事、室内テニスコート、アーチェリーなどです。

 ・・・それにしても、毎年2000$(約20万円)の年会費が払えるベラルーシ人って・・・どういうお金持ちなのでしょう? (何してる人?)
 質問したところ、現在の会員数は約3000人。これだけでもびっくりなのに、「VIP」会員の数は約150人! (@0@)
 「プロ」会員の数は約450人です。すごーい!
 ベラルーシのことを「貧乏な国」と思っている、そこの日本人のあなた! ベラルーシもお金持ちはいるんです! (^^;)

 さて、この受付では、入会手続きのほかにも、自分の銃や射撃用のベストなどを持っていない人に貸し出しをしてくれます。
 またここで弾を購入することができます。他にも「スポーティング・クラブグッズ」(Tシャツや帽子など)が販売されています。
 インストラクターの下で学びたい人には、ここで手の空いているインストラクターを呼び出し、紹介してもらえます。

 受付にはソファや雑誌(ほとんどが射撃か、狩猟の雑誌)が置いてあって、混んでいた場合、ここで液晶テレビを見ながらゆっくり待つことができます。
 キャンディーがたくさん入ったガラスケースが置いてあるのですが、このキャンディーは食べ放題です。(うちのY子がお世話になっております・・・。)
 頼むと受付嬢が紙コップ入りだけど、コーヒーや紅茶を淹れてくれます。

 これだけでも、「ベラルーシじゃないようなリッチな雰囲気」ですが、これで驚くのはまだ早い・・・

 ちなみに受付にはゲラシチェンコ選手やドバイのサイード王子の写真がいっぱい貼ってあります。
 
 

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その2

2008-10-08 | ベラルーシ生活
 スポーティング・クラブには普通、会員しか内部に入ることができません。
 ただし、会員がその家族や知人をいっしょに連れてきた場合は、非会員でも入れます。
 S夫のような従業員は無料で会員証がもらえます。
 (入会手続き、会員費についてはその3をご覧ください。) 

 スポーティング・クラブの真ん中にあって、一番目立っている建物、それがこのレストランです。
 外壁にはシンボルマークの鴨が羽ばたいています。
 レストラン入り口付近には電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」が置いてあり、クラブ敷地内なら自由に乗ることができます。
(あの、ブッシュ大統領とか小泉元首相が乗っていましたね。詳細はこちら。)
href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4">
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4

 ベラルーシでセグウェイに乗ることができるのは、今のところスポーティング・クラブだけです。

 レストランの隣に緑の屋根の建物があります。ここが受付になっています。
 まずはそこへ行って、入会手続きをしてみましょう。

射撃クラブ スポーティング・クラブの紹介 その1

2008-10-08 | ベラルーシ生活
 「クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催」
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/e2ff1b7a797dc9b88c6f7eb35afe9d30

記事でご紹介しました大会会場「スポーティング・クラブ」のご紹介をします。
 スポーティング・クラブの公式サイトはこちらです。(ロシア語・英語)

http://www.klub.by/

 S夫は以前ベラルーシ・射撃ナショナルチームが使用しているエアピストルやライフル銃の整備をしていました。
(そのときの様子はHP「ベラルーシの部屋」内S夫のプロフィールをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/st/st3.html


 スポーティング・クラブはベラルーシ国内で最大のクレー射撃場です。
 有料会員制となっており、かのアラブ首長国連邦のドバイのサイード王子も2007年夏、このクラブで練習していました。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/a3109c4e99dfe3bca0ffacdc48cc1aec

 このとき王子の銃を修理したことがきっかけとなり、S夫はスポーティング・クラブに引き抜かれ、2008年に転職しました。

 ベラルーシでは2000年にクレー射撃協会が設立され、(協会長はアンドレイ・ゲラシチェンコ選手。)同年にスポーティング・クラブがミンスク郊外にオープンしました。(オーナーは同じくアンドレイ・ゲラシチェンコ選手。)
 
 画像はスポーティング・クラブの地図です。
 英語で説明がありますが、これはワールドカップ・ファイナル大会が行われたときの説明で、プレスセンターやドーピング検査をする場所などが表示されています。
 普段はプレスセンターはありません。
 実際には画面下の道を入ると左手に120台収容の駐車場があります。
 その横に室内テニスコートがあります。これはクラブ会員しか使えません。(有料サービス)
 地図でドーピング・ステーションとあるのは、普段は1階がシャワー、トイレ、2階は経理事務所として使われています。

 ファースト・エイド(救急)と書いてある建物にS夫の修理工房、インストラクターの休憩室、倉庫などが入っています。 
 真ん中の赤い屋根の建物がレストラン、白い屋根がサマー・テラスです。
 レストランの右に受付があります。
 奥に射面があり、右手の緑地帯は「バーベキュー・パーク」(すごい名称・・・)(^^;)となっています。

 しかし! スポーティング・クラブには実はこの地図に載っておらず、公式サイトでも全く紹介されていない「秘密のVIP」スペースがあります・・・
 S夫がここで働いているおかげで、会員でも何でもないのに私はそこを垣間見ることができました。
 それについても、このブログで少しずつご紹介します。お楽しみに・・・
 

日本テレビの対応 その後 & ベラルーシの郵便事情

2008-10-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
このブログでご報告している「日本テレビの対応」の続報、そしてベラルーシの郵便事情についてです。
(これまでの「日本テレビの番組に取材協力したのに、全てカット、無視されたため、抗議したいきさつ」については以下の投稿記事などをご覧ください・・・。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8772b214d2ab8287e155208c24995a24


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/6006d095c4162b302b659fc97b5aad5b


 せっかく協力したのだから、取材場所だった児童図書館に記念の粗品でも・・・という話で、今回の件はほぼまとまっていました。その後、プロデューサーの後藤氏からメールが来て、9月29日か30日には発送します、ということでした。

 そして1週間後の10月6日、帰宅するとミンスク空港のそばにある税関から、「日本から小包が届いているので取りに来るように。」
という電報が届いていました。日本から郵便物を受け取るときに、こんな電報を受け取ったことは今までないので驚きました。
「保管できる期間は60日間。最初の3日は無料で保管するが、それを過ぎると有料となります。」
ということだったので、翌日朝からS夫が運転する車に乗ってミンスク空港へ行きました。
 行き先は「税関」で、空港のそばにぽつんと建物が建っています。
 その敷地内に入るのに、許可証が必要でそれを発行してもらうのに、一人当たり約1$のお金がかかりました。
 車は門の外にある無料の駐車場で停められましたが
「障害者だから、車で建物の近くまで行きたい。」
と言うと
「いいけど、5$払って。」
と言われたので、あきらめました。

 門を通過し、てくてく歩いて税関の建物に入ると、2階に入っている運送配達会社、FedExの事務所へ行け、と言われました。
 そこへ行って「日本から小包が届いてませんか?」ときくと「届いています。」と書類を渡され、1階の税関に行け、と言われました。
 その書類(税関申告書)を見ると、内容物記載事項に「本 9冊 内容物の価格8000円」と書かれていました。
 なるほど、後藤さんは本を送ってくれたらしい、というのは分かったのですが、税関で
「内容物は把握していますか?」
ときかれ、「はっきりとは分からない。」
と答えると「倉庫で係員立会いの下、小包を開封して中身を確認できる。」と言うので、
「じゃあ、確認したいです。」
と言うと
「それじゃあ、『郵便物内容確認申請書』という書類を作成せよ。」
と言われ、廊下の机で書類を作りました。

 それを見せると「倉庫に行ってよし。」と言われたので、倉庫のほうへ行くと、その入り口で
「倉庫に入るのに許可証がいります。」
と言われ、許可証を発行する窓口に戻って許可証を手に入れ(これは無料。)やっと倉庫に入ると「休憩15分」の札がぶら下がっている・・・

 ようやく休憩時間が終わって、事情を説明するとFedEX担当者がどこにいるのか分からず、倉庫内を探して見つけ、FedExの郵便物だけが集められている倉庫へ入りました。
 その中から何とか小包を見つけ出し、2名の係員立会いの下、開封。
 中身は、とてもきれいな新品の日本の昔話が入った絵本9冊でした。(感動)後藤さんからの手紙も同封されていて「取材協力してくださった方々によろしくお伝えください。」と書いてありました。

 で、そのとき見たのですが、絵本は大小さまざまあったのですが、小さい本は1冊400円でした。(どう考えても絵本9冊で、価格合計8000円はありえない・・・)

 その後元通り蓋をして、倉庫に戻し、今度は受け取るために税関へ。
 ところが税関では
「これこれの書類がない。2階のFedExの事務所へ行ってもらってくるように。」と言われ、
「FedEx、だるい!」
と文句をつぶやきながら、2階へ。するとその書類をPCからプリンターで印刷してくれました。
 ところが! そこに書いてあったのは・・・ この小包を発送するのに、日本側(後藤さん)が郵送料、300$払っている! とあったのです! 約3万円ですよ、3万円! そんなあほな!
 
 そして1階の税関に行ってその書類を見せると、受け取るために110$の関税を払うよう言われました。
 どうしてかというと、FedExという運送配達会社とベラルーシ郵便は提携条約を結んでいないため、差出人が支払った郵送料のうち30%を受取人が支払わないといけないのだそうです。
 どうしてこんな法律があるんだ、ベラルーシ!!! (@0@)

 それにしても110$というのは多すぎると思ったのですが、添付されていた書類には、後藤さんがこの小包を送るのに、約3万円支払ったことになっていたため、300$の30%で、約100$、ということでした。
 私は絵本9冊を送るのに、こんなに高い郵送料がかかるわけがない、と主張したのですが、書類をよく見ると内容物の重さが33キロにされてしまったようなのです! 実際は約3キロなのに!
 後藤さんがこの小包を発送したときに職員が重さを計って、3.3キロとボールペンで記入したのですが、郵便物に添付する用紙は、何枚か複写されますよね。
 その複写された1枚がベラルーシにまで届いていたのですが、よく見ると、3.3キロの「点」が薄くなって、33キロと書いてあるように私の目にも見えました。
 
 しかし絵本9冊が33キロになるわけがないので、これは3.3キロの間違いで、送料3万円も何かの間違いではないか・・・と懸命に説明したのですが、
「書類では300$になっているから、この関税。」
と言われました。

 また、内容物の記載事項に、「絵本 9冊 価格の合計 8000円」と書かれていたので、それの30%分も関税がかかり、さらには関税の書類を作るのにも手数料を受取人が負担するため、合計で110$になるということでした。

 結局、絵本そのものは大変すばらしいものだったのですが、9冊の絵本を受け取るために110$、つまり1万円以上も関税を払えるわけもなく、「受け取りを拒否します。」という書類を書いて提出しました。
 その書類を作るのは「FedExの事務所で。」と言われたので、また2階へ。何往復しているのだ?!
 
 非常に残念です。近いうちに絵本は日本に送り返されると思います。
 どうしたらいいのかFedExできいたところ、EMSならこのような関税はかからないそうです。
 ただし、EMSでも高額なもの、同一のものが多数(10個以上だそうです)送られてきた場合、企業から企業へ送られる場合は、30%の関税がかかります。
 あと、普通の郵便でも大丈夫です。(そりゃ、そうだ、外国から手紙を受け取るたびに30%の税金を払わないといけないのか?)

 FedEXのほか、UPS、M&Mといった会社を利用すると送料に対する関税30%を支払わないといけないそうです。
 こんな法律がベラルーシにあるとは私自身も初めて知りました。普段は普通郵便かEMSしか利用したことがなかったので・・・

 私は空港への往復、税関の事務所の中の1階と2階とを3往復して、何も受け取ることはできず、許可証を払わされて、家に帰ってきたのは3時間後でした。
 絵本を見ることはできたものの、手にすることはできず、脱力しました。

 後藤さんに事の顛末を説明するメールを送ったところ、返信がきて、送り返されてきたら、EMSで送りなおす、ということでした。
 本当に郵送料に3万円も払ったのかどうかについては、返信に書いてなかったので、分かりません。
 でも、これ、絶対に33キロじゃなくて、3.3キロで、送料3万円も3000
円の間違いだと思います・・・
 コンピューターの入力ミスですよ・・・きっと。で、自動的に送料300$って計算してデータに残ったんですよ・・・
 FedEx・・・だるい!

 日本人の皆様、ベラルーシに住む友人にプレゼントを送ったりするのはいいことですが、受け取る側が迷惑にならないよう、FedExで小包を送るのはやめましょう!
 普通郵便、あるいはEMSにしてください。
(法律が変らない限り、EMS以外の運送配達会社はやめておいたほうがいいです。

 EMSについても注意が必要なので、HP「ベラルーシの部屋」内記事も参考にしてください。(↓この記事内では「関税50%」となっていますが、現在は30%です。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/stay/post/menu.html

 
 絵本を見て日本テレビの真摯な対応については納得できたのですが、(やっぱり、抗議してよかった。言うべきことはやはり言うべき、と改めて思いましたよ。)ベラルーシの郵便事情に振りまわれた私は疲れました(身体障害者のS夫にも悪いことをしました・・・。)
 
 また改めて、「日本テレビからの絵本無事到着」の記事を投稿したいと思います。(でも、もう次回の記事でこの件については終わりにしたい・・・。)
 
 

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その13

2008-10-06 | ベラルーシ生活
 こうして盛大なうちに終了した、ベラルーシ初の開催となったクレー射撃ワールドカップ・ファイナル。
 来年も国際試合がスポーティング・クラブで行われるそうなので、楽しみです!
 (日本人選手も参加してほしいですねえ。)

 画像はスポーティング・クラブの屋外の広場にある表彰台。普段の試合はここで表彰式が行われます。
 今回は使われなかったので、クラブのマスコット犬、金色のラブラドール像がなぜか1位のところに置かれていました。普段はレストランの入り口におすましして座っているんですが・・・(^^;)

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その12

2008-10-06 | ベラルーシ生活
 クレー射撃ショーマンのレナート・ラメロさんです。命中すると、このように本人が大喜びします。
 ただ撃つだけではなく、イタリア語でずっとしゃべっています。ちゃんと通訳さんがロシア語に訳してくれるんだけど、おもしろかったです。
 この人、きっと世界中を巡業していると思うけど、ベラルーシに来たのは絶対初めてだろうなあ・・・