ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年4月24日。雪のち晴れ、また雪、乳房雲

2021-04-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年4月24日。昼間雪が降りましたが、夕方には晴れました。そしてまた雪。かなり多かったですが短時間でやみました。今日、ミンスクではとても珍しい乳房雲が観測されました。竜巻などは起こりませんでした。

 

 ベラルーシ大統領は、有事の際(例えば、大統領が暗殺された場合など)大統領不在になった場合は、代わりに権力が安全保障理事会に委譲されるとし、それを定めた法令に数日中に署名すると述べました。

 さらに国境地帯で「何者かがざわついたら」安全保証理事会に対応の決定権が与えら、それは速やかに軍に伝えられることになりました。

 ベラルーシの憲法では、大統領不在の場合は首相が臨時代行することになっているはずですが・・・。首相は飛ばしてすぐに安全保障理事会が軍隊を動かす決定権を持つということです。大統領はあらゆる事態を想定していると強調しました。

 

 また大統領が述べたところでは、大統領の暗殺計画の容疑者(今のところ4人)はすでに逮捕されており、取り調べで話していたことをまとめると・・・

 暗殺計画その1。5月9日の戦勝記念式典のパレードに出席する大統領の車列を狙う。

 暗殺計画その2。日付に関係なく車で移動中の大統領を狙うために被疑者はグレネードランチャーを国内に持ち込もうとしたが、それを阻止した。

 暗殺計画その3。大統領の別荘に大統領がいるときに、家族もろとも破壊。(爆破?)1000万ドルの報酬金が用意されていた。もしスナイパーが大統領だけ狙撃したら、100万ドルの報奨金。

 政権転覆計画。軍の助けを借りて(どこの軍?)ミンスク市を封鎖する計画。内務省やKGBの建物を封鎖する。しかし、大統領はこれらの施設の周囲は厳重にベラルーシ軍によって守られていると言及。

 これらの計画の実行役の裏にはアメリカがいる、とベラルーシ大統領は発言していますが、もちろんアメリカ政府は関与を否定。

 容疑者4人のうち一人はアメリカ国籍も持つ弁護士。この人はロシアで逮捕されましたが、ロシアの捜査当局によると、アメリカにいるときに暗殺計画を持ちかけられ、ポーランドへ。ポーランドでも暗殺計画の打ち合わせをしていて、その後ロシアへ行って、そこで逮捕されたとのことです。本人は罪を認め、捜査に協力しているそうです。

 私から言わせれば、戦勝記念日の式典の最中なんて、最高レベルに警備が厳しいのに、わざわざこの日を選んで、大統領を暗殺計画を立てるかなあ・・・です。成功する可能性が低すぎますよ。こんな計画をまじめに立てる人たちは、頭が悪いと思います。

 別荘を丸ごと破壊とは爆破? どれだけの重量の爆破物を用意しないといけないのか、それをどうやっって運ぶのか? かなり難問です。しかも大統領の家族を巻き添えにしてもいいなんて・・・非道ですね。仮に成功しても、その後非難轟々になると思いますが、それでいいの?と直接この容疑者にききたいぐらいです。

 スナイパーを雇うにしろ、逆に大統領付きのスナイパーがいつでも暗殺者を狙撃するようになっているので、自分が先に殺されますよ。

 この暗殺とか首都閉鎖とか本当にやめてほしいです。ベラルーシ野党は、平和的に話し合いましょうとくり返しています。話し合って解決するのが最善策です。(経済制裁の応酬は並行して続いていますが。)

 

 ベラルーシ大統領は先日行われたロシア大統領との会談で、ベラルーシ国内にロシア軍基地を誘致する件について、話し合うことはなかったと発表しました。 

 


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