ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年4月17日。ウクライナ侵攻から418日目

2023-04-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年4月17日。
 今日の天気も一日中薄暗くて寒かったです。

 ゴメリ州の洪水ですが、ようやく水が引き始めました。川に流れ込んだ水はほとんどウクライナ領に流れていき、黒海に流れ込みます。ベラルーシに近いウクライナ北部でも浸水被害が出ていると今頃になって知りました。ベラルーシ国内ではまだ800軒の家屋が浸水しています。この浸水も戦況に影響していると思います。ウクライナ軍は4月から編激すると言っていましたが、いまだに大きな動きがありません。


 ベラルーシでは春の徴兵が始まります。1万人が徴兵される予定です。

 ロシア政府は18~22日の日程で、択捉島周辺の日本の領海を含む水域でミサイル射撃訓練を実施するとの航行警報を海上保安庁に送付しました。日本政府は外交ルートを通じ抗議。


 ベラルーシの経済状況を簡単にまとめると・・・
 ベラルーシではガソリン価格が少しずつ安くなってきた。
 インフレは鈍化している。
 給料は上がっているが、インフレに追いついていない。生活が苦しくなったというベラルーシ人は多いまま。
 ベラルーシのGDPは低下した。
 工業生産は伸びている。食料生産も伸びており、多くがロシア向けに輸出されている。
 外国企業が撤退したので、代わりになるものを国内で生産しようと懸命になっている。
 IKEAの家具そっくりの製品を作ってはロシアに向けて輸出。(IKEAはベラルーシに文句を言わないのでしょうか。)


 ポーランド、ハンガリー、スロバキアが自国の農業部門保護を目的にウクライナからの穀物やその他の食品の輸入禁止を発表し、EUなどから批判されています。
 ロシアのウクライナ侵攻で黒海の港が封鎖された後、安いウクライナ産穀物が中欧諸国に滞留し、地元農家が生産した穀物が「高い」と購買者に思われて売れなくなってしまったからだそうです。
 小麦粉の値段が上がった、また物価高だ、と困っている国もあるのに・・・と思います。


 ロシア大統領は今日、国防相と軍についての会議をしました。向かい合って座るテーブルが小さくて二人の距離が近いのが印象的でした。 
 一昨日民間軍事会社のワグネルのトップが停戦を勧めたり、ロシア軍を批評したりの発言をしていましたが、大統領は国防相(軍)と近い距離を取っている(ワグネルとは遠い)ということでしょうか。

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