ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本語能力試験の認定書が届きました

2014-03-08 | 日本文化情報センター
 昨年12月に世界各国で行われた日本語能力試験ですが、合格者に認定書が郵送されてきました。
 受験地を通すので、ウクライナで受験した2名はキエフからの郵便の到着を待っていたのですが、最近のウクライナ情勢が緊迫しているので心配していました。しかし予定通りミンスクに届けられました。

 それで親馬鹿なので、ちょっと自慢させてください。今年受験したうちの1名は私の娘なのです。受験したとき、12歳と2週間でN2(旧2級)に合格しました! 
 試験会場では周りは大人ばかりで、子どもの受験者はいなかったので目立ちまくり、休憩時間には隣の席の学生さんに「あなた何歳なの?」ときかれたそうです。
 うちの子が日本語能力試験2級の歴代最年少合格者だとは思わないのですが、小学生で2級に受かるのは珍しいケースだと思います。(N2のサンプル問題はこちら。)

 日本語能力試験ですが、大雑把にレベルの説明をすると、一番簡単なN5は日本の小学校低学年レベル、N4は小学校高学年レベル、N3は中学生レベル、N2の認定証を持っている外国人は日本の大学に留学でき、N1の認定証を持っている外国人は日本企業に就職できる・・・ようです。
 もちろんうちの子はまだ子どもなのでN2に合格しても日本の大学に留学できるわけではありません。

 ちなみに今回は3名受験したのですが、ミンスク言語学大学で2年間日本語を勉強している学生さんはN2を受験し、不合格でした。(この人はN3だったら絶対合格していたと思うのですが。)
 独学で日本語を勉強し始め2年目という1名(社会人)はN4を受験し、合格しました。
 目安としては日本語を勉強し始めて、1年目だとN5合格、2年目ならN4合格、3年目ならN3合格、4年目ならN2合格、5年目ならN1合格・・・になってほしい、といつも自分の教え子に願っているのですが、実際には途中でやめてしまう人がほとんどです。

 こうして考えるとうちの子の場合、ベラルーシ人の日本語学習者とちがって、もう10年ぐらい日本語をしゃべっているので(^^;)N2に合格するのはそんなにすごいことではないのかもしれません。
 しかし試験前は一生懸命に受験勉強をしていたので、よい結果が出てほっとしました。
 ベラルーシは住んでいる日本人は数が非常に少なくて、当然日本人学校も補習校もなく、しかも片親は日本人でない(日本語もできない)ので、家庭内ではロシア語が共通語、という状況下、娘に日本語を教えるのは実際には苦労があるのです。
 今後はN1合格を新しい目標にしようと思っています。

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 2016年1月の追記です。
 うちの子はN1に合格しました。詳しくはこちら