ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チェルノブイリ原発事故発生から26年ですが・・・

2012-04-26 | 放射能関連情報
こちらはチェルノブイリ原発事故発生から26年を迎えました。
 毎年恒例ですが、ベラルーシでは大統領が追悼式典に出席するためヘリコプターで飛び立ちます。

 それはいいとして・・・
 去年3月15日にベラルーシの大統領はロシアの大統領(当時)とベラルーシ国内に原発を建設することを合意しました。
 ロシアがベラルーシに原発を建設し、それにかかる費用のうち90%は原発から生み出される電気をロシアに輸出することにして(つまり現物払い)、残りは10年の分割払いにする、と言うことでした。
 しかも計画によると2017年に第1号炉、2018年に第2号炉を建設するらしいです。

 この話が進んでいると思っていたところへ、今年の2月20日にベラルーシの大統領が原田親仁駐ベラルーシ日本国特命全権大使と会談し、ベラルーシに原発を日本企業が建設してほしい、さらに軽自動車の工場もベラルーシに建てて、製造をする・・・という話があったそうです。
 日本側からの発表では原発を日本が建設する話はないです。(日本自動車企業の軽自動車工場の話もない・・・。) 

http://www.by.emb-japan.go.jp/j/info001_j.html


 しかしベラルーシの新聞には大統領が
「次に日本が原発をどこかに造るとしたら、ベラルーシを第1候補に挙げてほしい。日本人は美しくよい原発を建設することができる。(福島第1原発事故については)それは格の平和利用が不要になったということではない。」
と発言した、と掲載されました。
 さらには
「核エネルギーの利用なしに日本が今後発展することはおそらくない。」
と発言。

 どうなるんでしょうか? これを聞いてロシアとの話はもううまく行ってないのではないかと、私は思いました。
 チェルノブイリ原発事故と福島第1原発事故という共通項ができ、さらなる協力関係も生まれた日本とベラルーシ。助け合うのはいいけれど、原発の建設まで日本が助けるようになるのでしょうか?
 そして「原発と軽自動車」という組み合わせにも、変な気持ちになったのは私だけでしょうか?