ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

仙台広場 その1

2011-03-19 | ベラルーシ文化
 ミンスク市内にある仙台広場。広場と言ってもミュージカル・コメディー劇場の周りを取り囲んでいる緑の部分に、ミンスクと姉妹都市の仙台の名がついています。
 東北地方太平洋沖地震で、大きな被害を受けた仙台市。その様子がニュースで伝わると、ミンスク市民が仙台広場に献花していく姿が、今度はニュースになりました。

 地震発生から8日目。やっと時間ができて、仙台広場に行くことができました。娘と2人で献花をしました。
 雪がかなり降るという天気で、備えられていたろうそくは全部消えていましたが、たくさんの花、ろうそく、折鶴、メッセージが書かれたリボンが置いてありました。
 せっかくですので、このブログ上で日本人の皆さんにお伝えします。

 画像は仙台広場にある池。そこにかかっている「仙台広場」のプレート、そこが献花台の代わりになっています。

ミンスクの教会で慰霊の祈祷 その4

2011-03-19 | ベラルーシ文化
ニコライ・ヤポンスキー教会の祭壇です。壁は塗りたてのようなきれいさでしたが、天井はできておらず、ドアもない、という条件下でした。
 早く教会がちゃんとした建物に移れば、と思いましたが、信仰はもともと中味が大事で、外側の入れ物はそんなに大事ではないですよね。
 イコン(聖人画)に向かって、地震だけではなく、放射能とも闘っている日本人の皆様のことを何度もお祈りしました。
 パーベル神父は
「悲しみが人々の心を強くつなげる。」
と話していました。

 祈祷が終わった後も、信者の方々から暖かい励ましの言葉をかけてもらいました。私は被災者ではないのですが、日本人の1人として、皆さんのことを日本に伝えたい、と話しました。
 このブログで公開したことが、ベラルーシから日本へのメッセージです。
 人種も言葉も宗教も違いますが、ベラルーシでも祈っている人がたくさんいることを伝えたくて、ご紹介しました。

ミンスクの教会で慰霊の祈祷 その3

2011-03-19 | ベラルーシ文化
 祈祷が始まると、パーベル神父のお祈りとともに、女性信者の皆さんの鎮魂歌も歌われました。
 途端に涙が出てきてしばらく止まりませんでした。
 ベラルーシでも、こんなふうに日本人のことを心配してくれて、祈りを捧げてくれるとは・・・
 ここに来てくれた人たちに感謝しました。そしてここに来て、私自身もよかった、と思いました。
 宗教の種類などは関係ないんですよね。香炉の煙が日本の被災者の元にちゃんと届いたような気がしました。
 

ミンスクの教会で慰霊の祈祷  その2

2011-03-19 | ベラルーシ文化
 この画像はニコライ・ヤポンスキー教会内にある掲示板です。
「兄弟姉妹たちへ、2011年3月19日に日本の犠牲者と安否不明者のための祈祷を行います。」
というお知らせと日本地図が貼ってあります。
 この教会のサイト開設のお知らせもあります。せっかくなので、ここでもご紹介しますね。こちらをクリック。

http://www.nikolaido.hram.by/


 ロシア語ですが、震災の犠牲となった人たちへの哀悼の意と、被災者に対するお見舞いの言葉を掲載しています。
 この教会では救援物資を集め、東京のニコライ聖堂に送ろうか、という話が信者さんの間で出ていました。1ヵ月後に復活祭があるのです。
 私は教会に行っていて見てなかったのですが、ちょうどその頃ロシアのテレビ番組で、東京のニコライ聖堂が取材されていて、神父が
「多くの信者が避難してしまい、ミサに来る人が減ってしまった。」
と話していたそうです。
 ニコライ聖堂は関東大震災でも被害を受けているんですよね・・・。

ミンスクの教会で慰霊の祈祷 その1

2011-03-19 | ベラルーシ文化
3月19日、ミンスク市内にある正教教会、ニコライ・ヤポンスキー教会で、今回の東北地方太平洋沖地震の犠牲者と安否不明者のための祈祷が行われました。
  ニコライ・ヤポンスキーとは誰なのか、というと、東京神田のニコライ堂を創った亜使徒ニコライのことです。
 ヤポンスキーというのは「日本の」という意味なので、日本のニコライ、ということになります。詳しくはこちらをご覧ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%B3


 そして、この「日本のニコライ」の名を冠した教会がミンスクにあるのです! 私は実は3日前まで全く知りませんでした。
 それというのも、この教会は1年前にやっと活動を始め、さらにその後1度引越しをしていて、さらに引越しの予定があるという、新しい教会なのです。
 パーベル神父のお話によると、教会を興す前からニコライ・ヤポンスキーにしたいと、希望した結果、認められたそうです。亜使徒の名前がつけられるのは、珍しいそうです。(亜使徒というのは、準使徒、という感じです。普通は使徒や聖母マリアの名前がつくことが多い。)
 
 この教会はある建物の1室を間借りしている状態で、狭いし、不便そうでしたが、別の場所で建設されるちゃんとした教会の建物に移る予定だそうです。しかし建設費用のほとんどが信者からのお布施に頼っているので、相当時間がかかりそうでした。

 それはともかく、日本に関係のある教会はベラルーシでは他にありませんし、貴重な存在です。
 そして今回の東北地方太平洋沖地震の犠牲者と安否不明者のための祈祷が、この教会で行われたのも当然なのかもしれません。
 しかし祈祷のお話を聞いたときは、とてもうれしかったです。

 画像は祈祷の様子を許可を得て撮影させてもらいました。右側がパーベル神父です。左は祈祷に来てくれた信者の皆さんです。
 

1キロあたり

2011-03-19 | 放射能関連情報
原乳、ホウレンソウから放射性物質=福島、茨城で規制値上回る―厚労省(時事通信) - goo ニュース

(ニュース記事からの抜粋。)
 福島県が通知を基に抽出検査を実施した結果、川俣町の酪農家が16~18日に生産した原乳から、最高で規制値の5倍を超える1キログラム当たり1510ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。同県は、同町内の全酪農家13軒に原乳の出荷と自家消費の自粛を要請した。 

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 1キログラム当たり1510ベクレルですか・・・
 チロ基金の活動報告でいつもご報告しているように、未成年の場合、体重1キロあたり20ベクレル以上だと、ビタペクト2を飲ませる対象にしています。
 (ただし3歳以下は飲まないことになっています。たまにビタペクト2の影響で下痢を起こすことがあるので。ペクチンには整腸作用があるので、小さい子どもにはそれが効きすぎることがあるのです。)

 1キロの牛乳が何リットルになるのかはっきり分かりませんが、大体1リットルぐらいでしょう。
 この牛乳をごくごくと全部飲むと、単純計算では、すぐに体内の放射能値が1510ベクレルになり、それを体重で割って、20ベクレル以上になると未成年の場合、「危険」とされてしまいます。

 大人だったら、50ベクレルでも大丈夫です。(要するに成長期を過ぎていれば、放射能の影響は重大ではない、という判断をベラルーシ人はしています。)

 やはり、危険な数値になっている牛乳は飲まないほうが懸命です。