ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

福島第一原発の事故 と放射能対策

2011-03-14 | 放射能関連情報
 不安をあおるつもりはないのですが、ベラルーシと言うチェルノブイリ原発事故で拡散した放射能による大被害を受けた地域に住む人間として、情報提供です。
 もし原発が事故を起こし、放射能が撒き散らされた場合、どうしたらいいのか?
 
・原発からできるだけ早く遠くへ非難する。できたら風上のほうへ逃げる。

・皮膚が極力露出していない服装で! マスクをする。手袋をはめる。
 ぬれたタオルなどを口や鼻に当てるのは、乾いているものより有効です。でも使った後で、それをよく洗ってください!
 使用後、洗わずほったらかしにして、そのまま再び口元に当てたりすると、逆効果です!

・避難が間に合わない場合は、逆に外に出るのをやめる。窓などを閉めて、外の空気が室内に入るのを防ぐ。
 意外と家の下から放射能が入ってくることがあるので、床下の隙間などにも注意してください。

・被爆から48時間以内に安定ヨウ素剤を飲む。ヨウ素剤が有効なのは、特に子どもで、尿といっしょに放射能性物質が排出されます。
 ただ、日本では一般人のヨウ素剤の入手は困難なようですね。でも、大人には子どもほど大きな効果は出ないし(40歳以上の人は飲まなくてもいいらしいです。)、48時間を過ぎると飲んでもほとんど無意味なので、
「すぐにヨウ素剤が飲めなかった!」
と不安になる必要は全くありません。
 そして普段から海草など、ヨードを多く含む食品を食べている日本人はヨウ素剤などわざわざ飲まなくても大丈夫です。そのほうが体にとっても安心です。
 それからヨウ素剤は飲めば飲むほど効果がある、というものではないので、注意が必要です。逆に体に悪影響が出る可能性もあります。
 消毒剤のヨードチンキは名前は似ていますが、ヨウ素剤とは違うので飲まないように! これもかえって体に悪いです。

・放射能といっしょに埃や煙を吸い込むと、放射能だけの大気より、体内に残りやすくなります。

・雨に直接濡れないようにしてください。日本人には放射能を含む雨は黒色をしているというイメージがありますが、無色の雨イコール放射能汚染されていない、という証明にはなりません! 大体、放射能物質に黒い色はついていません。

・放射能が表面にかぶっている可能性がある衣服は、帰宅後すぐに脱いで、袋に密閉し、シャワーを浴びましょう、と日本のテレビでよびかけていますが、意外にみんな忘れてしまうのが、靴です。
 靴も洗ってください! 特に底の部分です!
 服はできるだけ空気にふれさせないうちに洗濯してください。

・井戸水は降水後、(雨が降った後など)一時的に放射能値が高まることがあります。飲まないように!

・被爆している可能性のある母親は母乳を乳児に与えないでください。

・ペットの毛の奥に放射能がたくさん付着している可能性があるので、ペットの体を洗ってください。
 同じ理由で、ぬいぐるみも注意してください。ぬいぐるみは袋に入れて密閉して避難し、安全な場所に来てから取り出すのが賢明です。 
 また、もこもこした表面の上着を着るより、レインコートのようなつるつるした表面の服を着るほうがいいです。

 ここで「ビタペクト2を飲む。」と書き込みたかったのですが、被爆した後、摂ったほうがいいと思われる食品などについては、改めて投稿します。