久々に平日の開催となった山形弦楽四重奏団の第58回定期演奏会には、仕事でちょいと残務整理をしてから食事を済ませて行きましたので、18時50分頃に、いつもの会場である文翔館議場ホールに到着しました。ヴィオラの倉田譲さんの解説が佳境に入っており、笑い声もして、なんだかだいぶウケているようでした。シューベルトの弦楽四重奏曲は、第11番あたりまでは家庭音楽として書かれており、お父さんのチェロがあまりうまくないようで、ヴィオラが補助する形になっていること、バルトークの弦楽四重奏曲は、若い頃はあまり好きでなかったのだけれど、年齢とともに共感できるようになったこと、その意味では年をとるのも良いことかも、というようなお話でした。
そっと席について聴衆の入りを見ましたが、おおよそ50いや60人くらいでしょうか、さすがにいつもよりは少ないようです。それでも、真冬の平日という条件と
という、およそポピュラリティからは遠い曲目を思えば、よくぞこれだけの人数が集まるものだということも言えるかも(^o^)/
さて、演奏が始まります。第1曲目は、ハイドンの作品54-2です。第1楽章は、いかにもハイドンらしい闊達な印象。第2楽章:アダージョは、ラプソディックと言うのかジプシー風というのか、第1ヴァイオリンがかなり自由に歌います。第3楽章:メヌエットは、アレグレットで続けて演奏されます。第4楽章:フィナーレ、アダージョ~プレスト。始まりはゆっくりと、2nd-Vn、Vla、Vcの響きの上で展開される1st-Vnの旋律が魅力的です。一転して速いテンポで演奏されます。
2曲目は、シューベルトの第10番。第1楽章:アレグロ・モデラート。なるほど、言われてみればヴィオラとチェロの動きが重なるところが多いようです。第2楽章:プレスティッシモ。いかにも家庭音楽らしいユーモアでしょうか。第3楽章:アダージョ、柔和で優しい音楽です。第4楽章:アレグロ。残念、このあたりで気持ちよくなってしまい、意識と記憶が飛びました(^o^;)>poripori
ここで10分間の休憩です。
休憩の後は、バルトークの第2番です。この曲は1917年に完成されたそうで、三つの楽章からなり、緩ー急ー緩のスタイルに属すると言ってよいのでしょうか。
第1楽章:モデラート。チェロの音に注目して聴きました。ヴァイオリンの不協和な響きにとらわれがちになりますが、チェロの動きが音楽のベースを作っている面があるようで、いい音、いいリズム、いい響きです。第2楽章:アレグロ・モルト、カプリチオーソ。なるほど、カプリッチョですね~。ただし、バルトーク風味ですが(^o^)/ リズムといい、響きといい、活力が感じられます。ピチカートの連携プレーもバッチリです。第3楽章:レント。二本のヴァイオリンによって始まります。ゆっくりとしたテンポで、微妙にずれた響きや不協和な響きを楽しみます。でも、バルトークの音楽としては、まだまだ旋律的な聴きやすさがありますね~。
拍手に応えて、アンコールは J.S.バッハの「フーガの技法」から。2nd-Vn、1st-Vn、Vc、Vla の順に始まり、同じ旋律を無限に追いかけているような音楽。弦楽四重奏で聴くのも、良いですね~。
次回の担当の今井東子さんが、第59回定期演奏会のお知らせをアナウンスしてくれました。4月24日(日)、文翔館、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番、池内友次郎、ハイドンのOp.76-6というプログラムだそうです。さっそくプログラムにメモしました。
帰路、バルトークの弦楽四重奏曲全集のCDを聴きながら運転している間に、バルトークの音楽についてつらつら考えました。バルトークの音楽を演奏する方も聴く方も、その音楽を受け入れ、理解するには、精神的なスタミナというか強靭さを必要とするのではないか。身も心も疲れ果てていて、「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」状態では、バルトークの音楽の、たたきつけるようなエネルギー、激しいリズムなどを受け入れるのは難しく、生の活力のようなものが必要なのかもしれません。でも、弦楽四重奏曲の第1番や第2番は、意外に聞きやすく、おもしろかったと思います。ただ単に、CDで聴いているだけでは得られない、実演ならではの面白さを感じました。
そっと席について聴衆の入りを見ましたが、おおよそ
- ハイドン 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.54-2
- シューベルト 弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D.87
- バルトーク 弦楽四重奏曲第2番 ハ短調 Op.17 Sz.67
という、およそポピュラリティからは遠い曲目を思えば、よくぞこれだけの人数が集まるものだということも言えるかも(^o^)/
さて、演奏が始まります。第1曲目は、ハイドンの作品54-2です。第1楽章は、いかにもハイドンらしい闊達な印象。第2楽章:アダージョは、ラプソディックと言うのかジプシー風というのか、第1ヴァイオリンがかなり自由に歌います。第3楽章:メヌエットは、アレグレットで続けて演奏されます。第4楽章:フィナーレ、アダージョ~プレスト。始まりはゆっくりと、2nd-Vn、Vla、Vcの響きの上で展開される1st-Vnの旋律が魅力的です。一転して速いテンポで演奏されます。
2曲目は、シューベルトの第10番。第1楽章:アレグロ・モデラート。なるほど、言われてみればヴィオラとチェロの動きが重なるところが多いようです。第2楽章:プレスティッシモ。いかにも家庭音楽らしいユーモアでしょうか。第3楽章:アダージョ、柔和で優しい音楽です。第4楽章:アレグロ。残念、このあたりで気持ちよくなってしまい、意識と記憶が飛びました(^o^;)>poripori
ここで10分間の休憩です。
休憩の後は、バルトークの第2番です。この曲は1917年に完成されたそうで、三つの楽章からなり、緩ー急ー緩のスタイルに属すると言ってよいのでしょうか。
第1楽章:モデラート。チェロの音に注目して聴きました。ヴァイオリンの不協和な響きにとらわれがちになりますが、チェロの動きが音楽のベースを作っている面があるようで、いい音、いいリズム、いい響きです。第2楽章:アレグロ・モルト、カプリチオーソ。なるほど、カプリッチョですね~。ただし、バルトーク風味ですが(^o^)/ リズムといい、響きといい、活力が感じられます。ピチカートの連携プレーもバッチリです。第3楽章:レント。二本のヴァイオリンによって始まります。ゆっくりとしたテンポで、微妙にずれた響きや不協和な響きを楽しみます。でも、バルトークの音楽としては、まだまだ旋律的な聴きやすさがありますね~。
拍手に応えて、アンコールは J.S.バッハの「フーガの技法」から。2nd-Vn、1st-Vn、Vc、Vla の順に始まり、同じ旋律を無限に追いかけているような音楽。弦楽四重奏で聴くのも、良いですね~。
次回の担当の今井東子さんが、第59回定期演奏会のお知らせをアナウンスしてくれました。4月24日(日)、文翔館、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番、池内友次郎、ハイドンのOp.76-6というプログラムだそうです。さっそくプログラムにメモしました。
帰路、バルトークの弦楽四重奏曲全集のCDを聴きながら運転している間に、バルトークの音楽についてつらつら考えました。バルトークの音楽を演奏する方も聴く方も、その音楽を受け入れ、理解するには、精神的なスタミナというか強靭さを必要とするのではないか。身も心も疲れ果てていて、「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」状態では、バルトークの音楽の、たたきつけるようなエネルギー、激しいリズムなどを受け入れるのは難しく、生の活力のようなものが必要なのかもしれません。でも、弦楽四重奏曲の第1番や第2番は、意外に聞きやすく、おもしろかったと思います。ただ単に、CDで聴いているだけでは得られない、実演ならではの面白さを感じました。