リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

日本リュート協会秋の会員コンサート(関西)

2023年11月20日 14時25分47秒 | 音楽系
日本リュート協会秋の会員コンサート(関西)に大阪まで出かけました。実は大阪にはあまり縁がなく、40年くらい前に一回コンサートを開催(たぶんどなたかとのジョイントだっと思いますが)くらいで、あとは何年かに1回程度行く機会があるかないかです。前回大阪に行ったのはコロナ禍の直前、2020年1月頃でしたので、もう4年近く前です。

新幹線はお値段が高いので近鉄特急で。途中伊勢中川で乗り換え。この駅は伊勢方面と大阪方面の分岐点になります。ここには線路に囲まれた三角形地帯があり鉄ちゃんには有名らしいですが、そこに大きな柱状の看板が建っていてびっくり。「鉄道Youtuber スーツ絶賛!!」と書いてありました。スーツことスーツ旅さんのYoutubeはときどき見ますが、看板が建つくらい有名なんですね。

まぁそれはさておき、無事大阪難波につきましたが、道に迷ってしまったこともあり会場に20分遅れで到着しました。実は私の生徒さんがお二人演奏しますが、会場に入ったときはそのうちのお一人が演奏している途中でした。

演奏の参加は関東地方からの参加も含めて11名、ルネサンス、バロック、アーチ・リュート、ビウェラ、テオルボ、ハーディガーディと楽器はなかなか多彩でした。



終演後は会場近くの揚げ物屋さんで打ち上げです。実はこの会、私は飛び入り参加でしたが、この打ち上げにも入れていただきました。なかなか関西の人とお話する機会は少ないですが、この機会とばかり大いに盛り上がりました。

帰路近鉄電車で事故があり、特急が遅れに遅れ、家に到着したのは11時前でした。


アクセルとブレーキの踏み間違い(2)

2023年11月19日 23時21分42秒 | 日々のこと
あわててブレーキを踏むととなりにあるアクセルペダルも踏み込んでしまい、勢いをつけて踏んでいる(=加速度を付けて踏んでいる)ものですからエンジン全開の状態になってしまう、この場合ブレーキもアクセルも全開ということになってしまうというのです。

ここで重要なのが脚力です。脚力がある人ならブレーキを思い切り踏み込めるので両踏みであっても車は減速します。ところが脚力がない場合はアクセルだけが全開になり、本人はブレーキを踏んでいるつもりでも車は急加速してしまうというのです。

最近判決があった、高い地位についていた人が3代目プリウスに乗っていて起こした痛ましい人身事故、本人が車から降りてきたところの映像ではよろよろでした。この方はもう脚力がそれほどなかったのは間違いないでしょう。

このような両踏み状態になる原因として、もちろん本人の操作ミスによるところが大きいですが、ブレーキとアクセルのペダルが接近しすぎていることが挙げられるのではないでしょうか。軽自動車の場合だとアクセルとブレーキペダルの間隔はホントに狭いです。しかも両ペダルとも吊り下げ式です。

件の専門家は踏み間違い事故の何件かは「両踏み」状態だったのではないかと推測しています。だとするとアクセルとブレーキのペダル間隔を充分にとる設計をして、かつアクセルはいわゆるオルガン式にするとこうした両踏み事故の何件かは減るのではないでしょうか。ちなみに今年発売になった5代目プリウスのアクセルペダルはオルガン式に変更されています。トヨタはその痛ましい事故の根本原因を認識しているのでシレっとオルガン式に変更したのかも知れません。

こうしたことが起こりにくい車を最初から選んでおくのも賢明なことでしょう。選ぶならアクセルペダルがオルガン式の車、トランスミッションがCVTでない車、マニュアル車、アクセルペダルがオフセットされていない車ですね。あとは注意して運転をしましょう。

アクセルとブレーキの踏み間違い(1)

2023年11月18日 13時04分19秒 | 日々のこと
先日もアクセルとブレーキの踏み間違いをして、軽自動車がレクサス販売店に突っ込んだ事故がありました。衝突されたレクサスは700万だったそうですが、運転していた60代の男性も、店にいたお客さん、従業員も全員無事だったとのことです。でも賠償金は高くつくだろうなぁ。

このアクセルとブレーキの踏み間違い事故、なんでこんなことが起こるんだろうと不思議でしたが、ある自動車の専門家の方が納得いく説明をされていたのでご紹介します。

昔の車はアクセルとエンジンのキャブレターがリンクで繋がっていました。アクセルを踏んだ動きがそのままエンジンのキャブレターの弁を動かす突起みたいなもの?に物理的に繋がっていて、アクセルをべた踏みしたところが弁の全開ということで燃料供給をおこなっていました。

現代の車にはキャブレターはなく、電子制御のインジェクターが燃料供給を行っています。アクセルペダルはもはやインジェクターに物理的には繋がっていません。キャブレターはアクセルペダルの踏み込み量に比例して燃料供給量をコントロールしますが、(上手な人はとても微妙にコントロールするでしょうけど)、現代の車のアクセルペダルはいわばボリュームスイッチで物理的にインジェクターと繋がっていません。インジェクターはアクセルペダルというボリュームスイッチでコンピュータにより踏み込む加速度、量などにより複雑にコントーロールします。

日本の多くの車の自動変速にはCVTが使われています。プリウスなんかは電気式のCVTがついています。CVTは変速ショックがないのでとてもスムーズに速度が上がります。ゆっくり走っている分にはまだいいのですが、加速量を増大したりするとカラ回りみたいになって、エンジンの回転の割には速度が上がりません。このカラ回り感(ラバーバンド・フィーリングというようですが)を少しでも解消しようと言うことで、アクセル開度の調整をしているようです。すなわちアクセルの踏み込み量が少なくても、加速度を付けて踏み込むと、かなり回転があがるようになっているらしいのです。


Sibelius サブスク

2023年11月17日 17時14分19秒 | 音楽系
Sibelius は有名なフィンランドの作曲家ですが、その名を冠した楽譜作成アプリの名でもあります。私は20数年以上前、まだヤマハが取り扱っていた頃からのユーザーです。

その頃は買い取り制でしたが、いつ頃かは忘れましたがサブスクになり今に至っています。毎年11月にサブスクを自動更新することになっています。とても直感的に使いやすいアプリで、古楽のいろんな表記にも対応しています。リュートタブにも対応していて、結構細かい処理も可能です。ただリズムサインは昔式のものは使えません。ヴァイスのロンドン写本みたいなリズムサインが見慣れているのでいいのですが、それだけは不可です。リズムサインは現代式で、隙間なしにリズムサインが書かれます。まぁイギリス式に近いと言えば近いですけどね。

あと作曲やアレンジにも応用ができます。ギターの合奏や二重奏のアレンジを時々頼まれることがありますが、全てSibeliusで作っています。楽器を弾くことはなく、使うのはSibeliusのみです。楽譜を書きながら音で確認して進めていきます。完成したあかつきには音源ファイルを作ることができます。楽譜はスコアの形で編曲を進めますが、スコア完成と同時にパート譜も出来上がっています。音源もエクスポートできますので、クライアントの方には完成版と同じ感じの音で聴いていただくことができます。

孫のチェロの先生からの編曲依頼は、チェロの音源で音を出しながら進めていきます。一か月前に編曲したSilent Nightはチェロ3パート、ピアノ、コーラスですので、お渡しした音源はその音でお渡しをしました。

Silent Night (最終バージョン)

年間1万4千円くらいのサブスクなのでちょっとお高いかもしれませんが、楽譜をたくさん書く方ならその有益性、時短効果などで元を取ってあまりあります。もったいないからとタダで手に入るアプリを使うひともいらっしゃるようですが、それはそもそも楽譜をあまり書かない人向け。そういう方はむしろ手書きの方が時短です。よく楽譜を書く(タブも含めて)方なら低機能な無料アプリなんか使わず、迷わずSibeliusですよ。

ゴジラ -1.0

2023年11月16日 21時30分13秒 | 日々のこと
近所のイオンシネマ桑名でゴジラ -1.0を見てきました。詳しい内容についてはネタバレになるので書きませんが、とても面白い映画でした。実はゴジラの映画は一度も見たことがなく、この作品がゴジラ物では最初です。何でもゴジラ物では37作目、実写版でも30作目だそうです。

舞台は戦争末期から終戦後の時代。サンフランシスコ条約により日本が主権を回復するまでの間の出来事として描かれます。ゴジラが日本を襲ってくるが、アメリカ軍はソ連を刺激することになるので助けてくれません。

そのような状況で、旧軍に属していた人たちを中心に組織された兵力でもってゴジラを殲滅するという筋書きです。使われる兵器は、大戦で生き残ったものや開発中であったものが使われます。大戦中大きな損傷を受けなかった巡洋艦雪風も出てきます。四式戦車、戦闘機震電もでてきますが、これらは実戦配備はされていなかった兵器です。映画では史実とは異なり大活躍しています。

日本を襲うゴジラに立ち向かうのは全て日本人が製造したものや開発したものばかりです。もちろん震電は開発が終戦で途絶えてしまいましたので、どんな性能になるのかはファンタジーの世界ですが、そこはゴジラ映画ですから。この映画はいろんな受け止め方があるでしょうけど、私は自分たちの国の危機は自分たちが作った物を使い自分たちで守らなければならない、というメッセージだったような感じがしました。

音楽はアニメや映画音楽で売れっ子の佐藤直紀が担当しました。モチーフに伊福部昭のゴジラ音楽を少し使っていましたし、最大のクライマックスでは伊福部の音楽がそのまま使われていました。二人の作曲家の音楽は全然別のスタイルですが、違和感がないよう作った佐藤の力量が評価できます。それにしても伊福部の音楽は今更ながら力強く説得力があると思いました。

Spotify

2023年11月15日 23時43分27秒 | 音楽系
Spotifyというデジタル配信サービス(ストリーミング)があります。なんでも月間アクティブユーザー数を5億1,500万人抱えており、音楽配信サービスとしては世界最大手だそうです。また楽曲数は1億曲を突破しており、こちらも業界最大級とのことです。

億単位のユーザーや楽曲を抱えていると、会社の儲けも桁違いになるでしょう。ミュージシャン側からみると楽曲を登録してどうやって稼ぎを得るかの仕組みが気になりました。ダウンロードサービスの場合は、ダウンロード1回いくらということで分かりやすいですが、Spotifyの場合はクリック数に従い利益が分配されるそうです。

分配する分母はユーザーが課金した金額の合計の何%か(会社は儲ける必要がありますから)、分子は各ミュージシャンの楽曲のクリック数の合計です。この方法だと、何度も繰り返して聴かれるミュージシャンは沢山儲かることになります。ダウンロードだと1回ダウンロードすれば、ユーザーが何回聴いてもその聴き賃がミュージシャンに渡ることはありません。CDもレコードもテープも同じです。

何度も繰り返して聴かれるミュージシャンとは、要するに売れている人のことです。売れている人はただでさえ儲かっているのに、Spotifyに登録すればさらに儲かるという、いわば総取り指向のシステムです。

ここに売れないミュージシャンが楽曲を登録するとどうなるか?まぁ多少なりとも利益はでるのではと考えて私も登録することにしました。実は私のCD第1集は、CDの盤は完売して売るものがもうありません。レーベルとの契約がもう切れているのでどうするのかは私の自由なんですが、もう一度CDを何枚か製作してコンサートのときに販売するという方法もあります。でも第2集はまだ販売できる盤がありますのでコンサートで販売することにして、第1集はSpotifyに登録することにしました。25日頃から聴けるようになる予定ですが、データに不備があって修正中ですので、もう少しあとになるかもしれません。曲目はバッハのチェロ1と4、そしてヴァイスのソナタ第34番ニ短調です。聴けるようになりましたら、ぜひ何度もクリックして何度も聴いてください!

チラシほぼ完成

2023年11月14日 14時12分31秒 | 音楽系
2024年3月17日に予定しているチラシデザインがほぼできあがりました。遅れているので少々あせっています。



まだイラレの原稿段階ですが、大筋ではこんな感じです。

前回も、前々回もイラストレーター(アプリではなく人間の)にイラストをお願いしていたのですが、今回は写真を使うことにしました。2019年の今頃イタリア人の写真家に撮影して頂いた写真のうちの一枚を使いました。コロナ禍が広まる直前の撮影でいいときに撮ってもらいました。その時の写真はあと10年くらいは使えそうですね。(笑)

チケットの取り扱いは電子チケットと昔ながらの紙のチケットの両方に対応しました。電子チケットはPass Marketを使いました。以前は e+ にしていたのですが、Pass Marketの方が手数料が安く扱いやすいので3年前から使い始めました。(もっとも3年前のそのコンサートはコロナで潰されてしまいましたが)

チケット購入希望の方は、スマホでQRコードを撮影して、Pass Market のこのリサイタルコーナーに入り、購入希望のボタンをクリックするだけです。カード決済です。入場の際は、Pass Marketで購入したということを示す画面を受付で提示するすればオーケーです。若い人がメインのコンサートならこの方法だけでOKなんですが、リュートのコンサートに来られる方は比較的年齢が高いので紙のチケットにも対応します。でもかなりスマホが各世代に普及しているので、今回はこのスマホ電子チケットがかなり使われるような気がします。

あと2,3情報を付け加えて完成です。

警官が威圧?

2023年11月13日 17時01分33秒 | ローカルネタ
三重県で起きたことらしいですが、ヤフーニュースで「何逃げとんねん、警官が少年を威圧」という見出しがありました。

逃げとんねん、といういいかたは三重県の北部では使わないいいかたですので、関西に近い伊賀地方あたりのことかな?

見出しを読んでてっきり警官がワルをしっかりと押さえたので、パチパチと拍手をしようかと思い、記事を読んでみると警官は上司から注意をうけたとありました。ええ?警官がワルを威圧してはあかんの?

「ぼくたち、ちゃんとしていないとダメですよ」「はい、警官の言うことをきちんと聞いて下さいね」なんて言わなければならないのかな?

石川五右衛門の辞世の句に「石川や浜の真砂子は尽くるとも世に盗人の種は尽くまじ」なんてのがありますが、(実際の辞世の句ではないらしいですが)今の世の中も相変わらずワルは存在しています。という前提にたたないとアカンような気がしますが。(拳銃を持っている以上警察は基本的に性悪説の上に成り立っていると思います)

もっとも警察には誤捜査、えん罪、誘導尋問など強く出すぎる問題もあるんですが、でも街で悪いことをしているヤツらには毅然とした態度で向かってもらわないと安心して市民生活を送ることができません。

股座膏薬

2023年11月12日 16時41分17秒 | 日々のこと
メルセデス・ベンツが新聞に大きく広告を出していました。HPでも同じ内容の広告が。

「ガソリンか、電気か。どちらの欲望にも、メルセデスが答える。」

あれ?メルセデスって電気自動車に完全移行するんじゃなかったっけ。高級車のメーカーのメルセデスならたっぷり電池を積んでお値段が高くなっても買ってくれるユーザーがいるので選択としては成り立つと思っていましたが。

なんかここにきてガソリンにも未練があるような内容の広告です。HPを調べてみましたら、ディーゼルもまだ新型にラインナップされています。「ガソリンか軽油か電気か」ですね。

カリフォルニアに住んでいる人の話では電気自動車の売れ行きが下火になってきているそうで、その人は「電気自動車を買いたいという人の多くがすでに買ってしまったからではないか」と言っていました。

最近自動車評論家も電気自動車の負の面を取り上げているのを読んだことがあります。でもテレビなどのマスコミは「まだ電気自動車の普及が進んでいない日本は・・・」みたいな言い方をしていますが。

冒頭に書きました「ガソリン化、電気か・・・」は電気自動車一本やりではまずいと見たメルセデスは、情勢がどっちにころんでも言い訳が立つように(かつては電気自動車一本やり宣言をした関係上)徐々に方向転換をしているのかも知れません。股座膏薬ですねぇ。(笑)2040年までに内燃機関廃止の宣言をしたホンダもそろそろ股座膏薬を貼るかも知れません。その点トヨタやマツダは軸がぶれていません。

硫黄泉

2023年11月11日 22時00分52秒 | 日々のこと
箱根の温泉宿に来ています。この宿は古くから文人墨客が逗留していたことで知られ、志賀直哉なんかもここで執筆をしたんだとか。

お風呂は源泉掛け流しで、いくつか時前の温泉井戸を所有していて、特に硫黄泉は一般的なものと比べると何倍も成分含有量が多いとのことです。白濁の湯に硫黄の香りがし、湯の華が湯船に乱舞する温泉です。



硫黄泉のほかに重曹泉もあり、とにかく温泉はピカイチです。私が温泉を選ぶときはまず泉質、つぎに施設、食事という順です。建物が素晴らしく料理もフレンチなんかで最高でも温泉が塩素消毒のにおいがするようなところはいけません。

温泉宿を選ぶときはネットの旅行予約サイトの情報でまず泉質を重視します。温泉を循環しているところは宿の規模が大きすぎて温泉が足りないか、そもそも湧出量が少ないところかのどちらかです。循環する段階で泉質が落ちるし、その際塩素消毒をしますので、薬品の臭いがつきます。温泉地にもよりますが有名な温泉地でも100%源泉掛け流しの宿はそう多くないみたいです。

今まで行った中では世界遺産になっているつぼ湯がある和歌山県の温泉はどの宿も温泉が素晴らしいです。三重県内だと清少納言の枕草子に出てくる温泉が素晴らしい泉質です。さすが清少納言はお目がお高い。うちの近所にはなぜか立ち寄り湯が沢山ありますが、残念ながらほとんどが塩素の臭いがしますし、源泉掛け流しであっても溶け込んでいる成分が薄いといったものばかりです。