リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

人気のLarsですが

2024年03月24日 09時20分37秒 | 音楽系

私はかぶれているわけではありませんが、所有している楽器は全て外国人が製作したものです。自分としてはいいと思った楽器を購入しただけで、外国製、日本製ということにこだわっているわけではありません。何人か懇意にさせてもらっている日本人製作家もいますし。

よく日本製の楽器は日本の気候に合うように作られているからいいというアマチュアの方がいますがそれは俗説です。外国の人が作った楽器でもきちんと作られていますよ。

先日のリサイタルで使用した楽器はスウェーデン人のラース・イェンソン作の13コースバロック・リュートです。彼は現在結構急ぎの仕事をいくつか抱えているみたいで、その中にエヴァンジェリーナ・マスカルディの8コースリュートもあるとのことでした。彼女が今使っている楽器の中にもラースの楽器があるのかな?

最近ラースの楽器を使っている演奏家がちょくちょく目につきますので、人気なんでしょう。以前から使っている人だとナイジェル・ノースが知られていますが、ヨアヒム・ヘルトなんかも最近のアルバムで使用しています。ただ残念なことに彼はもう受注をストップしてしまっています。私の生徒さんもお二人彼の楽器を持っている人がいますが、ラッキーでした。

外国人製作家の楽器はピンからキリまでありますが、絶対にキリの楽器を買ってはいけません。先生から勧められてもそれだけで買ってはいけません。目安はいい演奏をする演奏家が使っているかどうかです。CDアルバムのブックレットを見ると結構使用楽器のことについて書かれていることが多いので参考になります。