goo blog サービス終了のお知らせ 

リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

難発音

2021年05月13日 11時26分00秒 | 日々のこと
夕方何気にテレビをつけてみましたら、大相撲五月場所の中継をやっていました。

画面は若隆景のクローズアップ。福島県出身の力士で大関朝乃山と同い年の若手注目力士です。祖父は小結・若葉山(時津風部屋)、父は幕下・若信夫(立田川部屋)、兄は幕下・若隆元と十両・若元春という相撲一家に生まれたそうです。このしこ名は戦国武将・毛利元就の3人の息子のうちの三男、小早川隆景にちなんだそうで、彼の兄弟のしこ名も小早川隆景の兄である吉川元春と毛利家第13代当主毛利隆元に由来しているとのことです。出身の福島と安芸の国は接点がなさそうですから、歴史好きの方が命名したのかもしれません。

小早川隆景の隆景にファミリーのシンボルレター「若」を付けてしこ名にしたわけですが、「ワカタカカゲ」はちょっと発音がしにくいですね。「タカカゲ」だけなら何とかかまないで行けそうですが、それに「ワカ」が付くと「か行」が増えて言いにくいです。でも中継のアナウンサーはさすがプロです。一度もかむことはありませんでした。ただ解説の元力士の方は何度もかんでいました。(笑)

大昔の力士で北の洋(キタノナダ)という人がいましたが、このしこ名もいいにくいですね。大相撲ではないですが、少し前競馬でスモモモモモモモモという名の馬が昨年話題になりました。モが8つ、「李も桃も桃」ということですが、馬名はカタカナ9文字、ローマ字で18文字以内という規則があるそうです。禁止条項もありますが、モが8つでも一応意味のある語句なので認められたということでしょう。

スモモモモモモモモが出走する競馬中継を見ましたが、中継アナウンサーは見事一度もかむことはありませんでした。さすがですね。昔の大相撲中継アナもプロ意識に燃えて北の洋の取り組みを中継していたことだろうと思います。なお呼び出しや行司さんはゆっくりというので噛むことはなさそうです。呼び出しさんなんかはむしろ短いしこ名の方が節が乗らず大変なんじゃないかなと思います。