そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

ヒガンバナの想い出

2018年09月21日 | 9~11月の草木
ヒガンバナの花言葉はいくつかあります。
  「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」

この中の「悲しい思い出」というのが気になりました。
秋のお彼岸の頃に咲くので、別れた人の事を思い出すからかしら?

可愛がってくれた祖母が亡くなって、葬儀場へ送っていった時に車の中から、あぜ道に咲くこの花を見ました。
長く病床にあって辛い思いをしたであろう祖母だったので、高齢でもあったし「おばあちゃん、やっと楽になれたわね」と、棺の中の祖母に話しかけたのを覚えています。

そして、母の親友を送ったのもこの花の咲く季節でした。まだ旅立つような年齢ではなかったので、母の想いは複雑だったことでしょう。

鮮やかな色が印象に残るのでしょうか。
毎年この花を見るたびに、その時のことを思い出します。
そういう意味では、確かに悲しい思い出にまつわる花なのかも・・・

群れて咲いている華やかさ


思いがけず草の茂みの中から「ねえ、見て見て!」と呼びかけるように姿を見せるのも。


どちらも好きです。

そして、いつだったか植物園で見かけた白い花。

これはショウキズイセンとヒガンバナの交雑種なのだそうですね。
赤い花と違って、静かなたたずまい。
これもまた、夏の最後を飾り秋を迎える花としての、捨てがたい魅力がありました。



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4 コメント

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今年は特別でした。 (マナティ)
2018-09-21 14:08:57
毎年この時期散歩道に咲くヒガンバナ
今年はちょうど先月突然死した友人の四十九の日に
咲きはじめました。今年は特別な思いがわきました。
きっと友人が気にかけている残されたお嬢様やご主人様と今後も今まで通りお付き合いさせていただき友人を一緒に偲ぼうと。。。それを友人が望んでいる気がして。。。
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マナティさんへ (森のどんぐり屋より)
2018-09-21 20:40:46
きっとそうだと思いますよ・・・マナティさんにとっても、忘れられないお花の一つになりますね。

「葉見ず花見ず」ヒガンバナの花と葉は、出会えないのですよね。出会えないけれど、ひと組みで生きている。亡くなられたお友だちとも多分そうなのでは?
あの世とこの世に離れてしまったけど、いつもひとつ。。。
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彼岸花 (あおぞら)
2018-09-22 09:45:52
昔、小説であったかどうか、彼岸花の赤いのは人の悲しみを吸っているからあんなに赤いんだと読んだような覚えがあります;。(多分;;)

確かにお彼岸の頃に咲くこの花、周りと不釣合いなほどのその鮮やかさ、艶やかさに一瞬たじろぐ思いがすることもありますね。

人々の記憶に残りやすい、そんな花なのかもしれませんね。
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あおぞらさんへ (森のどんぐり屋より)
2018-09-22 11:27:18
開花の時期について、今年は早い、遅いというのは良くあることですが、この花だけはお彼岸にぴったり合わせて咲きますね♪
どこに咲いても、誰かが気がついて・・・中国からやって来たようですが、中国の草原に咲いている姿を想像すると、何だか感動的ですね?
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