そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

度胸と希望と

2022年11月15日 | どんぐり屋のつぶやき
歳を取れば、あちらこちらと故障が出てきますが、それでも一人暮らしが出来て、必要に応じて外出も出来るのは有難いことと、感謝の日々ですが、ここまで来るのに大きな支えになって下さった人の一人が、建築家の安藤忠雄さんです。

と言っても個人的な知り合いではなく、ある時、新聞で安藤氏のお気持ちのありようを読んで以来の事なんです。

安藤氏は2000年の始め、相次いでガンにかかり胆嚢・胆管・十二指腸・膵臓・脾臓を摘出されています。
それぞれに、全摘しか生きる方法が無いと言われて、目の前が真っ暗になられながらも、「それなら、しゃあない」と決心されたそうです。

自分にどうにも出来ないことは、悩んでもしゃあない」と覚悟を決められます。
そして生延びるためにできることを考えて、実行なさった。
若い頃に読まれた吉川英治の『宮本武蔵』の影響なのだそうです。
武蔵は数多くの試合を経験し、その一回一回に命をかけてきた、その生き方に感銘を受けて以来、ご自分でも日々覚悟をもって生きることを、人生の旨とされてこられたので、ガンにも同じように立ち向かわれたとのこと。

その他にも、生活を助けるために入ったボクシングの世界で、ファイティング原田の試合を見ていて、それなりの能力はあっても、自分には天賦の才はないと悟り、関心のあった建築の世界に方向転換されました。

人生には覚悟と工夫、時に諦め、そして希望が必要だとおっしゃいます。

お体のことに関してもに、「考えられるだけ工夫して努力して、ないなら、ないように楽しく忙しくやっていれば、普段はガンの事は忘れています。
だから今を全力でいきるしかない。そう思う度胸も大切ですね」と。

お仕事でお金儲けもされますが、そのお金を「社会に恩返ししながら」と子ども図書館を作ったりもされています。

人生の困難の一つとして、がんもある。なったら、度胸を据えて付き合うしかない。希望を持ってね。

度胸を据えて、希望を持って生きるということ、かっこいいけれどなかなか出来る事ではありません。
忘れないように心に置きたい言葉です。

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写真は父が愛した秋明菊です。
薩摩男児で豪放磊落な父が、こんな花を好きだったなんて、なんだかほほえましいのです・・・

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