そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

朝日新聞「声」欄より 郷隼人さんの近況を知る

2016年05月24日 | 本の紹介・その他いろいろ
朝日新聞の「朝日歌壇」に郷隼人さんのお名前を見なくなって久しいです。
きっとご心配の方もいらっしゃるでしょう。

郷さんは鹿児島県の方ですが、アメリカで罪をおかし終身刑で刑務所に入っておられます。

そんな環境の中ですばらしい短歌を詠まれて、長い間「朝日歌壇」へ投稿され、歌集も出しておられます。
苦しみ、諦め、悲しみの境地から、またはそれらを越えた心から生まれる切々たる歌は、読むものの胸に響きます。

ところがしばらく、前から投稿が途絶えていました。

今朝の「声」欄に、その郷さんがお元気であるらしいという投書が載っていました。
その方も郷さんの短歌のファンであるらしく、心配なのである人に尋ねてみられたとか。

郷さんは今年65歳で、医療刑務所へ移られたのだそうです。
ご病気ではないと書かれていましたが、体調を崩されたのでしょうか。

そういえば、同じ「朝日歌壇」を、ひと時、彗星のように通り過ぎていかれ、すぐれたお歌でファンが多かった公田耕一さんも、結核をわずらわれて以来、お歌が載らなくなりました。
少しでも回復しておられたらいいのですが・・・

郷さんは刑務所に暮らし、公田さんはホームレス。
境遇は違いますが、特異な暮らしの中での想いがあるようで、郷さんは君田さんに思いをよせる短歌を、何首か詠まれていました。

詳しくお知りになりたい方は
こちらで


セーラー服の歌人として知られるようになった鳥居さん(この方については改めて書きますが)もそうですが、短歌は時に生きる支えになるもののようですね。
詠む人にとっても、
読む人にとっても・・・


今日の投書をなさった方は80歳ですが、職業の欄に「夜間中学生」とあり、なにか心が温かくなりました。
どうぞお元気で、学びを続けられますように・・・

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