コロッケと言えば、じゃがいもをつぶしてまるめたものにパン粉をつけて、カリッと色よく油であげた料理です。
お店に行くと、シンプルな牛肉のコロッケ、コーンの入ったコロッケ、じゃがいもの代わりにかぼちゃやさつまいもで作ったコロッケと、いろいろなコロッケが並んでいますね。
コロッケがいつごろ、どこで生まれた料理か、というのはいろいろ説があるようですが、一説には明治時代にフランス料理の「クロケット」(現在のクリームコロッケ)が日本に伝わり、日本人の好みに合わせてじゃがいもで作られるようになったのがコロッケの始まりだとか。
今では、おとなにも子どもにも人気の料理のひとつです。
今回しょうかいするのは、あげずに焼いて作る「焼きコロッケ」です。
給食では、1個1個まるめて、パン粉をつけてあげるのは時間的に難しいので、オーブントレーにつぶしたじゃがいもを広げて、上からパン粉をふって焼いています。
ひじきも入って、鉄分たっぷりですよ!
*じゃがいもを料理する時の注意点、覚えていますか?
「ハッシュドポテト」(4月27日のブログ)を確認してくださいね。
【焼きコロッケ】
〈材料〉2人分
牛肉(ひき肉)・・・・・20g
じゃがいも・・・・・・・小2個
たまねぎ・・・・・・・・1/8個
ひじき・・・・・・・・・1g
油(いためる用)・・・・小さじ1/2
塩・・・・・・・・・・・少々
こしょう・・・・・・・・少々
かたくり粉・・・・・・・小さじ2/3
パン粉・・・・・・・・・大さじ1(給食では米粉で作ったパン粉を使っています。)
油(焼く用)・・・・・・小さじ1
●トマトケチャップ・・・小さじ2
●ウスターソース・・・・小さじ1
●のケチャップとソースは混ぜておく。
〈作り方〉
1 じゃがいもは、皮をむき、芽の部分をくりぬいて、8等分する。
2 たまねぎは、外側の茶色い皮をむいて、先の茶色くなった部分と、しんの部分を切り
落とす。
3つくらいに分けてはがし、たてに3等分してから、5mm角くらいに切る。
3 ひじきは茶こしに入れて、小さい器に水を入れて、茶こしごとつける。
水が茶色くなるので、2~3回水を入れかえて、つけておく。
(茶こしがなければ、小さいザルとボウルを重ねて、同じように水につけておきま
す。)
4 なべに1のじゃがいもを入れ、かぶるくらいの水を入れて、火にかける。
じゃがいもを1個あみじゃくしですくい、おさらに取り出して、つまようじがすっと
ささるくらいにやわらかくなったら火を止め、あみじゃくしでボウルに取り出す。
5 フライパンにいためる用の油を入れ、2のたまねぎを入れて火にかけ、いためる。
6 たまねぎが少しすきとおってきたら、牛肉を入れて、ほぐすようにいためる。
7 牛肉にしっかり火がとおって、ピンク色の部分がなくなったら、3のひじきの水気を
切って入れ、いためる。
水気がなくなったら、火を止める。
(ひじきには水気があるので、入れた時に油がはねることがあります。注意してくだ
さい。)
8 4のじゃがいもを、ヘラでざっとつぶす。
9 7の牛肉、たまねぎ、ひじきを入れて、よく混ぜる。
10 塩、こしょう、かたくり粉を入れて、よく混ぜる。
11 半分ずつに分けて、それぞれまるくまとめる。
12 バットやお皿に11を並べ、パン粉を軽くおさえるようにして全体にまぶす。
13 フライパンに焼く用の油を入れ、12を並べて火にかけ、こんがりとこげ目がつくく
らいに焼く。
片面に焼き色がついたら、ヘラでひっくり返してもう片面も焼く。
14 お皿にのせて、混ぜておいた●のソースをかけてできあがり。
トースターで焼く場合は、12の後アルミホイルにのせて、表面にこげ目がつくまで焼きます。
給食では米粉から作られたパン粉を使用していますが、ご家庭にあるふつうのパン粉でももちろん同じようにできます。
今回は、いろどりにブロッコリーをゆでてそえました。
食事は味だけで「おいしい」と感じるわけではありません。
見た時に「食べたいな、きれいだな」と思ういろどり、「おいしそうだな」と思うにおい、じゅうじゅうと焼ける音、カリカリした食感など、五感(見る、聞く、におう、味わう、ふれる)全部を使って「おいしい」と感じます。
色が足りないな、と思ったら、緑のブロッコリーやスナップエンドウをさっとゆでてそえたり、赤のプチトマトをそえてみてください。
栄養バランスもよくなって、「バランスごはん」になりますよ!