柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

奈辺

2010-07-21 08:23:47 | Weblog
金賢姫来日のニュース、思い出したように拉致問題をなぞるニュース番組。久しぶりに横田老夫婦を見ました、ああ、(当然ながら)年老いて・・の印象です。何にも進まないけれどこうやって同じように言い続けるしかないと横田のお母さんは訴えられます、幸いにもまだ口ぶりに衰えはないようです。本当に何も進んでないんでしょう、政治家達はわざと(でしょうきっと、政局にかまけて見せて)知らん顔する。韓国軍の船の沈没騒ぎがあっても対岸の火事です。そういえば(というくらい私達国民から話題を遠ざけているわけですが)小泉訪朝以来何もないですね。今回の、他国の犯罪者の入国を許さぬ法律を曲げてまで彼女を招いた意図は奈辺に。元北朝鮮工作員(北朝鮮はこんな女は知らぬ存ぜぬを押し通しているそうですが)とか元死刑囚とかこの人に冠せられる肩書はものものしいものなのですが、何故に軽井沢の鳩山さんの別荘に?という、わざとか?と突っ込みたくなるような対応もさることながら、田口さん関係者が会って、新たな情報はなかったなんて言ってる。え?何か新たな情報を期待していたの?この人北朝鮮にいたんですか?ずっと韓国にいた人でしょう?それもずっと監視されて。この人だけに秘密のルートで情報が入っているとでも期待したんですかね。それともそれこそ何十年も前の昔話を、未公開の昔話を新しい情報と指してのことでしょうか。田口さんは、横田さんはまだ生きています、なんてこの人に今言われてもどこに何の証拠や保障があるというのでしょう。いいえ、小泉訪朝一連報道の際にこっぴどく叩かれた、福田官房長官の北朝鮮の情報をそのままに家族に伝えたというあの事例、もう死んでいるそうですとしれっと伝達したというあの事例、それに倣うわけでもなんでもないですが、何十年も前の出来事なんでしょう?この人が知ってることは。そこが不思議です。今更どういう情報が得られるんでしょう。現政権の単なるパフォーマンスだという評価もあります、訪日を許した法務大臣が選挙区で負けた婆様とあらば値打ちがまたまた下がります。どうなんでしょうね。訪日(招日)の意図や奈辺に。ですよね。
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人気

2010-07-20 08:16:47 | Weblog
マスコミも実に安易に人気投票(内閣支持率)でご機嫌伺いです。好き嫌いだけで判断していいはずがないんです。もっともこれに政治屋たちが右往左往するもんだからやるほうとすれば面白いんでしょうが。2千人前後の無作為抽出(電話帳パッと開いたページの適当な部位の番号に電話する)、その中で応えてくれた人が何人、という背景は感心によく記載してあります。新聞社やTV局にすれば簡単なことでしょうね、それこそ安易に採れるアンケートです。政治は人気商売じゃないですね、もちろんそれは誰もが当然のことと思ってる、でも選挙とは即ち人気投票だからこの辺りグラグラに揺れるわけです。マスコミも煽ります、支持率何%が危険水域だとかなんとか。国民に嫌われても国をしっかり経営してくれればいいわけです、極端な例を引けば国民の熱狂で迎えられてもナチスのような結末はよくないのです。だから菅さん、いくら嫌われても正しいことをやり続ければいいんですが、今までが政権獲るための甘言大言夢物語だっただけに、まさか獲れるとは思ってなかったからとは言えないこと今更後に引けないわさりとて根拠(原資、財源)はないわで立ち往生、さらには国会は先の自民党より状態悪くねじれてしまってこちらも前にも後にも進めない。内輪的には小沢さんに合わす顔がないことだろうし、どこ見てもいいことない所にさして人気投票で追い打ち。これに拠って自民党引きずり下ろした来し方考えるにまさに天に唾した結末、またまた短命政権を重ねることになりそうです。権力欲にかけては人後に落ちない人だそうですが、さて逆風に耐える力はいかほどなりや。とても長続きしそうにないですけれどね。次は?やっぱり小沢さん?それもとっても困りますけれど。
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驕慢

2010-07-19 08:09:58 | Weblog
選挙から一週間経ちました、昨朝のTV各局の情報番組は総括モノでした、誰の所為だ?何が悪かった?今後どうする?フジTVの討論会には野党と国民新党は幹事長が出てきていましたが(久しぶりに「悪顔」大島自民党幹事長見ました、本当にこの人露出を避けていたんですね、マジかよ)民主党は枝野ではなくて細野。若造が横着という印象が湧いてきますね、こう何度も同じことやってると。多勢に無勢の状況でも冷静に対応できるのは細野という選択なんでしょうか、簡単に切れる枝野と比せばなるほど頷けることではありますが、それにしても相手が自分より年上、議員としても先輩でしょう、それらがずらりと並ぶ場に正幹事長が出てこないはやはり横着。自分達が田原総一郎に持ち上げられてTVへの露出で人気を得てきたという経緯はすっかり棚に上げて、の驕慢ですか。今更TV出演選んだり拒否したりできる来し方ではないはずです。選挙前にも朝日放送番組が設えた代表討議の場に菅さん出ず枝野さんが出てきて総スカン食らってました、こういうことを平気でやる。TVという大宣伝力を十分に利用して大声で非難し叫んできた、その結果自民党を引きずり降ろせたのに、今度は自分たちが同じことやって。ったく学習能力がないというか、どいつもこいつも権力握ると同じ狸だというか。蓮舫がいいというわけではないですが、女に首相を任せる時でしょうね。男じゃダメなんですね、どいつがなっても皆同じことやりますから。幹事長も皆女にする。もっともすでに男になってる女もいるでしょうからそこのところは注意が必要ですが。いいアイデアでしょう?
 貴乃花が暴力団と会食していたと大騒ぎです。どうしたの?そこまで「きれい」にしてどうなると言うの?鳥越某が朝のワイドショーでコメントしてますが、暴力団系かもしれないが末端のそのまた端々の関係者まで排除していたらきりがないぞという話です。前提として暴力団(やくざ)も太古の昔からの社会構成層の一つだと認めるわけにはいかないのでしょう、世の中は(自分のことは完全に棚にあげての)「無菌」至上風潮の真っただ中ですから。マスコミも大衆に迎合しないわけにはいかないのです(もっとも、この風潮、煽り作りあげたのはマスコミなんですが)。でも、今さら明治から数えても百年以上になる芸能と地元やくざ(興行主)との関係を遡って咎めても不毛もいいところです。だから今こそ断てなんだ!という清潔主義者なんですが、砂かぶり席で見ていたやくざの親分がそこで暴れたわけでもなく鉄砲ぶっ放したわけでもなく、刑務所に入ってる組員に元気な姿を見せるなんて本当に子供じみた「アホ」な理由で、席手配してくれやといつも懇意にしている(金バラまいてる)親方に頼む、ああいいっすよ、てな極々普通の手配で。ちゃんと料金払ってるんでしょう?もともとそこに座れる人を押しのけて横入りして奪ったんでもなかったはずですね。一体何が問題だったんだ?時間が経てば経つほど本点が見えなくなってきます。挙げ句の果てが「改革派」「善玉のヒーロー」貴乃花を引っ張り出す。貴乃花よ、お前もか・・お前も、です!千代大海がやってないはずもないこと。大鵬や柏戸も北の富士も北の湖も輪島も故貴の花も千代の富士も現理事長の三重ノ海も貴乃花も若乃花も曙も武蔵丸も朝青龍も、みんなみんな反社会勢力とつきあってきたんでしょうに。国技なんていうつまらない肩書を返上して、公益法人なんて嘘っぱちも脱ぎ捨てて、単なる芸能興行として再出発でしょう。既得権益を、莫大な資金源を捨てるはきついことでしょうが、つまらんことまでぐちゃぐちゃ文句付けられるよりいいんじゃないですかね。弟子をしごき殺そうが、博打やろうが何しようが勝手。ベタ記事扱いになってしまえばこっちのもんです、売れない芸能人の恐喝やクスリ逮捕記事や死亡記事のように。そこまで堕ちずとも・・ですか。そんな上等な世界だったんですか?ですよね。
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不足

2010-07-18 10:23:11 | Weblog
承前。改正臓器移植法施行にかかる記事です。中国新聞に移植術後の検証が56例目以降32症例行なわれていないというすっぱ抜き記事が載ってます(10年余で移植施行例は87だとわかります)。記事の説明文によればこの検証会議は厚労相の私的諮問機関だそうで、開くことに法的規制はないようなニュアンスです。開催しなくても怒られない、という代物のようです。改正で忙しかったというのが言い訳だそうですが、昨日も書きましたがこんなことだから前に進まないのです。そもそも脳死状態とは癌とか脳卒中とか心筋梗塞とかの病気とは違いますし(これらの病気の結果としてもたらされることはあります)、その分人口に膾炙するには相当の努力と宣伝が必要です、それが為されてないのです。何歳の人から脳死に伴う臓器摘出されました、心臓はどこの病院、肺はどこどこへ移植、肝臓はどこどこへ、腎臓は膵臓は角膜は・・ときっちり公表するべきなんです。どうしてそこを怠るんでしょう。忙しい?とんでもない。そんな怠慢しておいて、法律ばかりを締め上げる。マスコミも専門家たちも改正案に批判を加えるばかり、例えば子供の臓器摘出適応について虐待児対策が不十分だと噛みついたり、どこかの学級会やPTAの会合の如き、現実に起こるか起こらないかわからないほどの極端な事例を持ち出しての掣肘論が並びます。それより優先すべきこと、脳死とはどういうことで、その人から臓器を取り出すことの現実はいかなることか、それを知らしめることでしょう。国民への周知努力が全く足りません、今回の記事もその一例です、移植を推進している学者達の怠慢とあらば何をかいわんや、です。世の中は私のような移植反対者ばかりではもちろんないです、しかし実際に移植しか治療方法がありませんと宣告された当人や親達ほど必要性を痛感している者ばかりでもないのです。つまりあくまで人ごとです。関係者たちにあっち向いてる人に話を聞いてもらおうという態度がないのです、そこを非難しているのです。当事者たちの街頭募金はよくTVに写りますが、こういう個人的な限局的な必要に迫られての行動ばかりで、学者をはじめとした為政者達が法律を制定するだけで国民への説明や説得を全くしないのですから、知識や興味が広がる筈もないのです。外国でやっているから日本でもやらねば恥ずかしい。一番の動機はこれなんです移植医療の。若い医者が今後はこの方向だと年寄り教授に唆されて外国で技術を身につけて日本に帰ってくる、そしてなんて遅れてるんだ!・・と嘆き叫ぶ、新しモノ好きの国会議員達が飛びつく、マスコミがたかる、それだけで終わっています。日本の真の需要は、供給能力はどの程度なのか。探せばあります。これはこの事項だけに限りません、何でも探せば相当の数は出てきます、でもそれを掘り起こして新たに問題化する必要があるか否かは全くの別問題です。関係者たちの努力が全く足りぬ状態下に世間の動かぬを嘆くは全くの筋違いです。そう思います。
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世論

2010-07-17 08:01:37 | Weblog
急に思い出したように唐突にTV各局は臓器移植法の改正施行を報じます。そしていつもの感情論を忘れません、移植を許した家族の苦しみをクローズアップして「反対」して見せます。今回の改正で、15歳以下の子供への移植を許し、本人の意思表示が要らない、つまり家族の意思だけで移植できるようになったのです。そこを「正義の味方」達は突きます、こんなことでいいのか?本人の意思がないのに・・そのために改正したんですよ。本人の意思表示、それはカードを持ってるということなんですが、その普及が全く進まず(あなたは実物を見たことがありますか?そんなレベルです)、この10年間で80何例しか実施例がないのです、だからこれなしでも家族が承諾すれば移植できるようににしようという改正です。脳死という状態自体が一般的でないからかなり誤解を生じているのでしょうが、脳死状態に陥ると残念ながらあとは死しか待っていません、時間の問題です。本人が意思表示などできません。だから前もってのカード記載なのですが、国や関係団体の周知努力不足は目を覆うばかりで全然広まっていきません。脳死に陥った肉親の状態をしっかり把握できないままに、マニュアルに沿った「移植の勧め」が訓練受けたコーディネーターから家族に向けて為される。TVが流す家族の声です、まだ体は温かいんですよ、それを死んでるなんて・・・、明らかに改正法への反対主張です。もちろんTVはそんなことは言いません、でも菅総理の口調よろしく「いかがですか皆さん?これでいいんですか皆さん!」です。こういう反対意見を示すのがマスコミの使命なんて思いあがってるんでしょう。法律ばかり作っても、その必要性や実態の周知が全く足りない状態ではこの事態は(脳死移植が全く進まない)当然の帰結に思えます。学会や関係団体の努力不足です。それしかありません。であるのに、かたやで「移植しか治療する方法がありません」という患者をどんどん作っていく。海外へ渡る患者をマスコミは悲劇のヒーローに仕立てます。日本でできないからこうやって海外に行くしかないんだ!という色です。日本の法律を非難してますここでは。一方では臓器ビジネスを暴き、日本人が東南アジアや中国で臓器を買いあさってるなんて表現でこちらを叩きます。で、改正すればしたで、また「決定を下す家族の苦しみ」という切り口で眉を顰めて見せます。ったく。根元はなんですか?臓器移植を治療法と位置づけていることでしょう。私はパーツの入れ替えは治療ではないと思います。自らが持って生まれたパーツ(臓器)が傷んだのなら諦めなさい。人のものと入れ替えることは治療ではない、別次元のもののように思ってます。反対です。そこのところにはっきりした答えやコンセンサスを出してないから、その上に何を組み立ててもフラフラ不安定なんです。日本人の道徳観や倫理観、死生観などと言い立てる前に、医学医療として許されることなのかどうか。世界中でやっているからいいんだ、ではないでしょう。そこなんですね。日本の医療は百年の昔から西欧追随のくびきから逃げられないのです。情けないことです。
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繰返

2010-07-16 08:20:45 | Weblog
芥川賞直木賞ともに女作家が受賞しました。いえ、そのいちいちを読むという読書家じゃありません、書評しようというのでもありません、芥川賞受賞者のプロフィールです、35歳独身両親と同居とありました、ふむふむ、一時こういう人達をパラサイトと呼んで非難していたことを思い出しました。いつまで経っても(いい歳して)結婚せずに親と同居して独立しない連中を非難しての言葉でした。この人は?成功すればいい?いかがです?
 口蹄疫問題、昨日東知事の抵抗を好もしく書きましたが、あっさり退き上げました。がっかりしました、もちろん外野の勝手な感想ですが。新聞読めば国が持ち出した、非常事態宣言解除と牛の移動制限解除とのバーターだったようです。どっちを採るんだ?ううむ、知事とすれば宮崎県の利益が優先されましょう、しかも今の利益。種牛の存続も将来に向けての大きな利益なんでしょうが、何より今日の利益ですから。そこは正しい選択だったとは思いますが、が、あれだけ大臣に噛みついて直ぐ後ですからね。どうかなぁ。です。代執行してでも必ず殺す!と国に脅されて、何としても守る!と抵抗する図でしたから、こっちは手を叩く用意してたわけでしたから。岩国のあのバーター思い出します、艦載機移転を呑めばたんまり金落としてやるよ(補助費とやら地域振興とやらの名目です)。そういう関係なんですね国と自治体は。だから橋下やらが噛みついてるんではあるのでしょうが、所詮はこういう繰り返しです。ううむ。
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反抗

2010-07-15 08:18:59 | Weblog
口蹄疫問題再び紙面を賑わせています、大臣対知事の構図はマスコミが飛びつきます。初動遅れでケチ付けた前大臣の後を受けて副大臣から昇格した現大臣、埴輪かモアイかという原始的なでかい顔した爺さんですが、東知事が民間の種牛(私達はたねうしと呼んでますが、畜産農家はしゅぎゅうと呼称してました。業界の略語傾向、隠語、符丁の類のように聞きました。単に音読みしているだけでこれだけ印象が違います。日本語の奥深い、高級なところですね)を殺さないでくれ、もう感染は鎮静している、感染の兆候もない、あれだけ殺されたんだ、せめてこの数頭だけでも残してくれ、今後の畜産業界のために特例処置してくれと要請する、がモアイ大臣は法律を盾にして許しません。相手があの東知事だから余計に世間の耳目を引くところです。さてどう出ますか双方。もう十分に壊滅的な打撃を受けている当該業界です、せめてこれくらいは目こぼしてくれという願いは十分に理解できます、知事の言うように感染していないのなら殺す必要までないじゃないかと、普通に思います。が、法律はそうじゃないんでしょう、一旦感染が蔓延したならその場にいた牛は、現在感染症状があるなしに関わらず全頭処分せよ、なんでしょう。きっとこの手の法律は何十年も前に作られたものです、つまり感染症に対する知識や処置方法や検査方法等々がまさに前時代的なレベルでのものです、今の常識にそぐわないことは十分に推測されます。知事はそこをついて反論します。でも法律は法律だ、というのが大臣の立場です。特例を作っていけばいくほどに元の法律が骨抜きになります。早く元の法律を作り直せよ!なんですが、そんなに簡単にはいかない。大臣の言い分も理解できます。官僚出身の知事ならば仕方ないですと諾するところなんでしょうが、東知事だから噛みついてるんですね。だから面白いわけです失礼ながら。さてどこまで反抗できましょうか。国には代執行なんて最後の手段が残ってます。お前がやらぬなら俺が殺す。さてさて。
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圧倒

2010-07-14 08:13:56 | Weblog
つかこうへいの追悼記事が各紙に載ります。私はこちら(演劇、観劇)に全くの無知門外漢で、別役実とか野田なんとかとかこのつかこうへいとか名前だけ知ってる素人ですが、一度だけ芝居を見たことがあります。光市民ホールでつかこうへい劇団(大分劇団だったかと記憶してますが、違うかもしれません)の売春調査官だったかの芝居でした。女房が学生時代にかじっていて、一家言ある人、評論家の目で見られる人なので、解説聞くには適当な環境なのですが、しかし観て、解説なんかいらない、びっくりしたこと覚えてます。まさに百聞は一見に如かずです、圧倒されました。まず声がでかい、みんな叫んでます。そしてセリフのテンポの速いこと早いこと、一人のセリフの言葉尻にどんどん次を重ねて行く速さです。テンポのいい漫才のあれです。どっちがまねしているのか知りませんが、この二つに圧倒されて、口あんぐり開けている間に一幕が終わってました。正直言って内容がどうのこうのじゃないんです、内容を味わう以前の圧倒です。はぁ、これが芝居かい・・NHK中継される商業演劇(こういう区別も後で女房に解説受けたものですが)しか知らぬ、もっと端的には藤山寛美や吉本新喜劇ばかり見て大笑いしてきた身にはまさにカルチャーショックでした。はぁ、こういうのが東京には溢れているのね、という感慨でした。興味のあるなしがまず第一であるにせよ、そういう芝居を簡単に観に行ける環境のあるなしの差は甚大なりやと感心した次第でした。大阪、名古屋、博多などの都会でもそれに準じた環境は見いだせるのでしょうがそこはやはり東京に敵うものではないでしょう。況や田舎町をや。追悼記事を味わうにはこの人の芝居を多く見ている必要があるのでしょうが、私はただの一回、しかもおそらくはフルキャストではない芝居を見ただけなのですが、これほど強い印象が残ってます。やはり只者ではない、のでしょう。ちなみに女房は、風間杜夫や今は亡き三浦洋一たちの熱海殺人事件を観たそうです。はぁ、花の東京なんですねぇ。少しだけ悔しいことです。合掌。
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制度

2010-07-13 08:22:50 | Weblog
参院選大敗して首相(党首)辞任せず党役員入れ替えずねじれ国会に突入して、と全く安倍さんの時のカーボンコピー。もっともこちらは9月に大きな波がきます(代表選)から、菅さんが体調壊す必要もなく嫌でも首相交代劇に移行しましょうか、ここだけは安倍さんと違うところで。文藝春秋で野坂広務と立花隆が小沢さんの今後の動向を予想してますが、こんな無様な負け方して(もっていかれて)黙ってないでしょうね普通に考えれば。少し静かにしておいてくれと言っておいてこのザマかい?です。こっちも十分に面白いし、みんなの党の躍進がどう影響するか、これも楽しみだし、この「勝ち」を機に自民党がどう変わっていけるか、これもちゃんと見定めなければならぬし、なんですが、ねじれ国会状態が長く続くと国勢がなお一層停滞する、景気発揚など遠い夢物語に思えるし、第一国際的な信用が失われると、評論家たちや町の「有識者」たちが溜息ついてます。いやいや、これが議会民主主義の本来持つ主作用(副作用ですか)ですからね。選挙で代議員を選んでその人たちに政治を任す。そういう体制を日本は選らんでいるんですから仕方のないこと。というか、こうなる方が健全なんじゃないですかね、国民の意思の反映という意味では。衆院選の時はみんなが自民党の為体を叱った。でも今回は民主党には任せられぬとみんなが知った。とても分かりやすい「民意」ですわね。これだけくっきり反映されるはやはりこの制度自体が健全に機能している証拠じゃないんでしょうか。もちろん細かい事言い出すと小選挙区制と中選挙区制との比較なんてことになってきますが、選挙で議員を選ぶという制度である以上はねじれるは想定内のことですから。ここで眉を顰めても仕方のないことではあります。今までの自民党支配が異様だったと、もちろんそれがまこと日本らしいことと言えばその通りなんですが、そういう解説が正しいんじゃないんでしょうか。二大政党制なんて新しい事のように大声出さずとも。ねじれてねじれてどこかに収まる。そうやって代わっていく。この制度である以上は、我々国民は見ているしかないわけです。これがつまんない?そうですよねぇ、本当に。
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安堵

2010-07-12 08:17:52 | Weblog
民主党大敗です。ホッとしました、安堵しました。日本の崩壊はまずは一旦止めることができました。しかし見事に歴史は繰り返されます、3年前の安倍さんの時そのままです。去年の衆院選挙がその前の小泉郵政解散選挙の真逆だったように、再び攻守入れ替わっての真逆の衆参ねじれ国会模様です。国民新党が議席なくしましたから連立の意味もなくなって、安倍福田麻生時代は自公で衆院2/3確保できてましたから参院で否決されてももう一度衆院で再可決という手があったのですが、今の民主党にはその手もない、どこかと組まなければ数の優位が保てないというわけです。みんなの党と組んでも(渡辺党首は強く否定しますが)参院過半数に届きません。もう一度社民党誘っても届きません。公明党でも足りません。こういう虞があったから、菅さんはいきなりみんなで話し合おう、みんなで(超党派で)国難に立ち向かおうなんて言い出したんでしょう、周りは鼻白むばかりの図でした。昨夜の菅さんの会見までTV聞いてましたが、ああ最後までこの人はあれこれ言い訳してる、という印象でした。そういうつもりで言ったのではなかったと言い続けてました。古館が細野さんにインタビューして、あなた方はいつもそうやってマスコミの所為にするが、たしかにそう言ったじゃないかと噛みついてました。言を左右する、そこまで行かずとも、そんなつもりじゃなかったと言い訳するはみっともないですね。当地山口は自民王国といつも冠されるのですが、自民党候補が勝ちはしましたが、突然のタレント候補相手にダブルスコア以上の圧勝とはいきません。この辺りの地盤変化を当の本人達はどこまで認識していましょうか。まずは重畳な結果でしたが、問題は多く見えましたか。
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