柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

大衆

2010-07-10 08:05:04 | Weblog
いつものように昨夜もNHK、ABCとニュース番組のはしごしましたが、キャスターの一言一言が選挙結果に結構影響あるんだろうなと改めて思うことでした。もちろんキャスターの格やら見た目や話しぶりやらから作りあげられる像(もちろん虚像ですが)に大きく左右されるもので、誰がどう喋るかに依るアジテーションの一つなんですが、真剣に聞こうとすればするほど刷り込まれるわけです。そこを敢えて(わかって)古館は「私達の一言一言が影響を与えるから公平公正を期せねばならぬ」なんて言ってましたが、もうすでに十分にバイアスのかかった誘導してきてるんですから何をか言わんやではあります。たっぷりと映像を交えて、実際に各党のトップを呼んで喋らせて、その後で感想を言う。感想言う者の強みですね。呼ばれる方はTVの威力をよく知ってるから好感度好印象をばかり心がけます、そこはキャスターたちの思う壺で、古館辺りにかかると思うように持って行かれます、そこの駆け引き具合も面白いことなのですが、やはり結局キャスターの「まとめ方」に見ている者は影響されます。これはすごい力です。マスコミは第四勢力なんてよく言いますが、世論形成にはこれに勝る手段はありません。思えば古いところではこの報道ステーション、久米宏が細川政権を作ったなんて言われましたね。三年前からの自民党の凋落経過にマスコミの果たした役割は甚大です。年金問題やら経済問題やら具体的な「国の問題」も噴出しましたが、事務所費のごまかしやらの極めて個人的なちんけな些事をことさらに騒ぎたてたことが大きく影響しました。恣意ですね。報道の自由という名の恣意のバイアス。会合で一番強いのは司会者です、会を操縦できますから。呼ばれてる人は指示に従って喋るだけです。シンポジウムでも対談でも同じこと。自由に喋ってくださいといくら言われても、最後に一言主催者(司会者)にまとめられて終わりです。大衆操作。言葉にすれば怖いイメージですが、その司会者を恣意に選ぶ、その会合自体を恣意に開催するのが権力なのですね。大衆の強さ且つ弱さです。さて明日です。いよいよです。
コメント
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