聖人

ＮＨＫ英断です、大相撲中継せずの決定です。こりゃすごいことですよ。昨日は、もはやお灸をすえられるはＮＨＫしかないと書きましたが、その実、そんなことはそれこそ前例のないことであってあれこれ理由つけて従来通りになるんだろうなと思ってました。が、民間から引っ張ってきた会長、やってくれました。となると放映料（一場所当たり５億円！だそうです）どうなるのよ？と下世話な話です、この代金は受信料から賄われているということです、いわば準税金、おいおいまた公金無駄遣いかよという流れです、潔癖症の人達をいたく刺激するわけです。そして反社会勢力とのつながりを断て！の大上段に戻ります。闘えとは言わないところがコメンテイターやスポーツジャーナリストを任ずる奴らの勝手な所ですが、その点大きく構える人は言うことが違います。朝日新聞に小沢昭一が稿を寄せています、これは是非ご一読を勧めます。見出しは「芸能的な由緒正しさの終幕」です。この見出しもいいですね。相撲は伝統芸能なんだ、中世的な価値観をまとった由緒正しい芸能なんだ、その魅力が受け入れられてきたんだとの論です。美空ひばりと山口組田岡組長の関係を引いて、芸能とはこういうもんだったのだという肯定論です。大相撲は清く正しく、須らくクリーンたるべし、公明なスポーツとして社会の範たれという世論に反対して見せてます。賛成です。全く賛成。排除の論理に過ぎまからね。清潔指向に過ぎます。こういうもんだという許容がなさ過ぎませんか。小沢昭一が言うから値打ちがありますか。何もかもが清くクリーンでは面白くもなんともないという真実を知っている人の言は重たいんでしょう。力士が賭博して、悪い？賭博が悪いのはそれはそれでいいけれど、特別に加重されてませんか？相撲取りは聖人たれ、という大元の話ですか。いかがですか。