柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

決壊

2015-09-11 08:22:28 | Weblog
鬼が怒る。大水害は目を見張るものでした、3.11の映像を思い出しました。濁流、奔流。各紙朝刊コラムは何紙も同じように、この川名の由来を枕に振ってます。昔は毛野川、その後絹川、衣川、貴奴川と呼ばれて、今のが一番新しい当て字だと。絹川と鬼怒川の語感の違いですね、もちろん後者には観光意図も見えてますし。堤が切れることの怖さです。何でも切れた所は近々に堤の嵩上げの予定だったとかでこの皮肉です。TV聞いてると新たに太陽光発電のパネルを堤のまそばに造る際に堤を2m高ほど削ってたんだそうで、あれやこれやと周辺事情も多いようです。でも、あの大雨です、原因はこれです。決壊か溢水(辞書見ると読みはいっすいです。どこかのアナウンサーはえきすいとやってましたが、もう一つ越水というのがあるそうです。こちらはえっすいですか)か。堤が切れるは決壊。溢水、越水は堤を乗り越えてあふれていくもの。堤は高く盛られていて川面はもちろんそれより低い所にある、その川の水の恩恵を受ける周辺田園地区はその水面よりさらに低いわけです(そうでなければ水を引けません)。その堤が切れれば、水は低きに流れるのみです、あの大増水大奔流が一気に低きに流れ込みます。物理の法則に従うまでです、水面と同じ高さになるまで流れ込みます。堤を修復するなんてできません。川の濁流が収まるを待つしかありません。TVのあの切り取り映像見ている分には3.11と紛うばかりです。今次の気象はどうなってるんでしょうね。暴れ川を治める者が天下を獲る。治水即ち治国平天下なのでしょうね、これも平安の昔と同じことで。
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