柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

文化

2015-09-06 11:14:43 | Weblog
没になったパクリン佐野の五輪エンブレム、廃棄されるポスターがネットで高値で売れているそうです。あのトートバッグも高値がつくんでしょうか。誹謗中傷が本人のみならず家族やスタッフに向けられて大きな精神的被害受けているから、というのが作者として意匠の取り下げをした理由で、作者が言うから仕方なしに受諾したとこれまた他人の所為として責任逃れする実行委員会でした。日本中の暇人オタクネット住民たちが束になって検索するんです、対象が何十万何百万件だろうがあっという間でしょう。しかも人件費ゼロ、これも凄い。匿名性の強味です、次は個人攻撃です。言う所の誹謗中傷。そら来ますわね。パクリで金儲けして楽な商売じゃノウ、とかなんとか。いえ、私はしてませんよ、私は批判しているのです。同じ?
 潘国連事務総長(韓国人)が中国の抗日戦勝記念式典に雁首並べてましたね。菅(カンじゃないです、すがです)官房長官が国連の中立性に鑑みていかがなものかと噛みついてました。それに対してこう答えたそうです、国連は中立を要求されるのではない、公平さが必要なのだと。わからんですねこの理屈。で、新聞記事はこう書いてました、(と彼は)居直り、中国に迎合した、と。どこの新聞か、ですか?もちろん産経です。他の新聞はスルーしてます。
 シリアからの難民男児がギリシアに渡り切れずに遭難して遺体がトルコ海岸に打ち上げられたあの写真、映像が頻りにTVに流れて、正義の味方たちが嘘泣きしながら手を振り上げてます。NHKもTBSも遺体にはシャをかけて見えなくしてましたが、朝日は(報道ステーション)ではそのまま映してました。あの辺りの幼稚さというかクレーム避けの事なかれ主義が本当に鼻につきます、3歳男児の遺体と何度も言ってるんだから、もちろんアップにする要こそありませんが兵士(警官?)に抱かれてる写真そのまま流せばいいモノをと思いました。残酷、なんでしょうね。ま、明らかな殺人犯も顔を隠す、どころか手錠かけられている手元にもモザイクかけて人権大切をいばってる国柄ですからしかたないですが、その点韓国は下手人でございとライトの前に顔姿を晒しますから、これはいいなぁと。で、難民が溢れて、ハンガリー大統領ははあからさまにもう来るなと言ってる、どうしてこっちに来るんだ、トルコに居ろよと。ギリシャはあんな状態ですから難民に回る金がないでしょう、だからドイツへ行く、イタリアへ、イギリスへ。メルケルさんがうちだけでは困ると周りに振り、キャメロンさんが新聞記者に突っ込まれて仕方なしに受け入れを表明して。人権擁護を盾に中東紛争に介入して大きな利益を上げてきた歴史です、今更難民は受け入れぬなんて人権無視の行動はとれぬのです。しかしそれでなくても自国民の生活を脅かすほどに増えてきている移民問題を抱えている所にさらに何十万人も・・困るのは当然です。TVは言いませんが、こうなったのは何故か。ISILです、シリア内紛です。自国に居られなくなってるから逃げてきているんです。なぜそうなったんです?アメリカが警官辞めたからです。今朝もTBSの朝番組で寺島某が嫌味な説教口調で、下々に教えてやるぞ口調で言ってましたが、サイクスピコ条約などで中東に勝手に実情に合わぬ線引きして紛争の種をまいておいて挙げ句、アメリカが仲裁役を降りるなんて勝手を言うからこうなったんだと。そうですね。100年も前に遡らすとも、フセインやカダフィーやが統治していた、ああいうやり方しか彼の地は治められぬのに、そしてそれは欧米諸国が後押ししていた政権だったのに、一旦言うことを聞かぬとなれば(その実は欧米の石油メジャー達の利権漁り、他の資源への利権追いの強欲資本主義に籠絡されたブッシュの損得勘定だったのですが)潰す、潰して獲るだけ獲って後またこちらの思うようになる政権を立てて(民主主義の美名のもとに)という目論見だったのです。が、ずっと自分達が援助してきたフセインやカダフィーを潰したのは良いがその後が上手くいかず、そのうちアメリカが金もなくなり厭戦気分に負けてああいう撤退する、すれば曽野綾子のいつも教えてくれてる通り彼の地は民主主義などが根付く土地柄ではないから、族長支配に逆戻りして、宗派間の、集落間の諍いの中での均衡を採るしかないのでしょう。安倍さんが談話で言った世界秩序、自由、平和、法の支配、そのどれも含まぬ社会があるわけです(安倍さんが対象にしたのは中国と北朝鮮でしたが)。サイクスピコの昔まで遡らずとも、あの状態は彼の地に常態なのでしょう。宗教が違えば自国民とも思わぬ秩序です。それを無理矢理に抑える(外見上は世界秩序に沿い、主権国の体裁を整えている)ためには独裁者による恐怖政治が必要だったというわけです。もっとも、こんなわかったような解説しても難民はまた一人ひとりと命を落として行くのです。具体的な対策。対岸の火事であり続けてもらいたいことですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする