柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

世界

2011-07-18 09:09:15 | Weblog
女子サッカー、すごいことでした。良いも悪いも澤に集まったスウェーデン戦の後に、このドラマ性はひょっとしたら、と書きましたが、なっちゃいました。書いてる今(9時15分)はどのTVも結果しか言いません(映像が届いてない、ということですか)10時からBSで録画が放映されるそうで楽しみに見たいと思いますが、PK戦だったそうです。NHKだったかで澤選手の特集が流れてました。母親が出てきてました、「いかにも」母さんでした。その派手な母さんが言ってました、アメリカで彼氏ができて結婚がどうのこうのになった。この話題、どこかで聞いた覚えがありますね、日本人が相手じゃなくてアメリカ人で、ああそうなの?と聞き流してたことも思い出します。女子サッカーと言えば澤です、バスケットの大神(もっとマイナーですか)卓球の愛ちゃんという一対一、ゴルフのチャコ、岡本、福島、不動と続く黄金伝統、柔道選手などなどと同様、女子スポーツ選手の極々典型です、マラソン選手以外はママさん選手というのが少ないことですから。でも、その結婚話はうまくいかなかった。相手の外人が僕を採るかサッカーを採るかどちらかにしてくれなんてバカを言ったそうで、彼女はサッカーを採ったという話でした。聞いた途端に噴き出しましたが、女房曰く、そんな馬鹿男は捨てて正解よ!今時いるんですねそういうアナクロ男が。でも女から見ればこれはこれで強い殺し文句なんでしょう?女房のような反応ばかりじゃ、ないですよね。少なくともこの男はそういう思いで言ってます、口説き文句と思ってますから。尤も、別れたくて相手の選択に(サッカーを選ぶことが十分に予想されたので)任せるふりをしたというのもあり得ることですか。その辺り、丁度いま、上野千鶴子の新刊本「女ぎらい、ニッポンのミソジニー」を読んだところで、サッカーがどうのこうのより、澤の話のほうに興味が行ってます。この本、ぜひ皆さんに読んでもらいたいと思います。かなり過激な内容ですが、特に女の人にお勧めです。今までの(今もですが)日本がいかに男の勝手な社会であったかをこれでもかと抉ります。生々しい表現や生々しい題材が次々に暴かれますから読みづらい(私も結構立ち止まりました)かもしれませんが、面白いです。目からうろこが落ちる感です。ああ、こういう考え方、こういう剔りかたがあるんだと思い知らされます。何だか丸裸にされたような読後感でした。男の勝手さをいかに正当化して作りあげられてきた日本文化であったことか、という呆れに近い感覚ですか。そう利用されてきた女も同じだけ馬鹿だったのよという組み立てですから、余計に男のバカさが際立つと言うか。フェミニズム、フェミニストの親分のような人ですから、斜めに読み始めたことでしたが、長く第一線に居る人の堅く積み上げられた論考、男が書きがちな感情論を一切排除したクールな筆の進めに圧倒されます。話が大きく逸れましたが、是非ご一読を。そして、つけたりでは決してなく、女子サッカーの快挙に拍手を!
コメント
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