柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

癒着

2011-07-10 08:17:08 | Weblog
やらせメール、余程にメディアは気に入らぬのでしょう、それはつまり食いつきのいい好餌だったということですが、朝日新聞は一面トップで大見出しです。そんなに悪いことなの?一等初めからこの感覚感想が消えません。どのワイドショーや情報番組や討論番組でも非難一色です、如何にチンピラコメンテイターとはいえやらせがいいとは言えないことですし、ここは目を三角にしておけば間違いのない所、能無しにはこの流れは有難いことでしょうね。でも、昔からどこでもどんな場面でもやってきた手法手段じゃないの?推進派であれ反対派であれ集会があると聞けばそれぞれに大動員して妨害する。アンケートやご意見頂戴の場にも大動員です。当然でしょう?当地上関でもごくごく当たり前の風景になってしまってますから周りで見ている極楽とんぼの私達には特段の感想は湧きませんが、推進派の集会に大挙駆けつける反対派の、特におばちゃん達のシュプレヒコール(怒号ですがね実は)は動員じゃないの?開催側(当地では中国電力)がこの場でこうこう発言してくださいと事前に地元の名士にお願い(というより指示です、原稿までできていることもあるんです)してそのまま粛々と進む。アンケートなんか反対派も(そっちにまで用紙が届くかどうかは知りませんが)ガンガン書くでしょう、それこそ指示を受けて。やらせ?今回のものも、九電から下請け会社に依頼してのこと、断るわけもないし第一それがいけないことなんて意識がなかったことでしょう。マスコミが口を極めるほど悪いことなんですかね。普通にどこでもやってることですよね。今朝のTBSの情報番組でも同じような流れでしたが、大宅女史がこんなことはどこでもやってると喝破、これが日本の文化である株主総会なんかが典型だとやってました、その通り!寺島さんはいつもの如く重々しく且ついつもの如く極々常識論ですが、このやらせに対しては失望感が強いなんて言ってました。ふ~ん。もう一人、新顔の若いジャーナリストが言ってました、あの会合、地元ケーブルTVを使っての討論会形式でしたが、あの会自体が経産省が後ろについて、あのケーブル局自体に九電が多く出資していて、というかなりバイアスのかかった集まりだったこと、あの場に居た参加者もどうやって集められたのか明らかでないこと等を挙げて、あの試みそのものの胡散臭さを指摘してました。その通り。マスコミと電力会社とが現に営利団体とその大スポンサーとの関係にあるのです、利益相反がない筈もないことです。どう綺麗事言ってもスポンサーのいいように言いますし態度をとります。TBSもしかり朝日新聞も然り。ですから問題をこちらにすり替えるのです。やらせメールなんて大したことじゃないです。もっと大事はマスコミが本当のことを伝えているかどうかです。電力会社の隠蔽を幇助しているんじゃないかということです。この番組にいつも毎日新聞の解説委員が出てますが、どうにも歯切れが悪いです。知っているからですね。大スポンサーの悪口言えないんですね。逆に言えばこれが電力会社の手続きなんですね。こうやって抑える。世論を異論を抑える。こうやって日本は回って来たのです。大が小を呑みこみ抑え黙らせてきた歴史。大企業が敵だという共産党の意見もあながち的外れではないのでしょうか。いえ、大企業を先頭にして、規制規制で大企業を優遇して中小企業をがんじがらめにした護送船団方式で日本の経済は大発展をしたのです。ここは事実ですから肯定も否定もありません、そういう来し方です、日本は総中流、総中産階級国家を作りあげたのでした。これは誇りこそすれ蔑むことではありません。戦後の政策は間違いではなかったのです。今までもこのシステムの不具合は多々出現してきたのでした、未だに尾を引いている水俣などの公害問題が典型です、全体が豊かになると次は個人の自由なり権利なりが叫ばれる必然です、小泉竹中の新自由主義は資本主義の成熟過程で必然だったのだと思います。どう戻ればいいのか。どこに戻ればいいのか。それともこのまま突き進んでアメリカのように変わっていくのか。日本人に戻れと、よく保守系月刊誌には載ります。私から公に戻れと。権威主義、多数決主義は衆愚に直接に繋がりますので私は与しませんが、公の重要性はもっともっと強調されるべきと思います。そして真の第三者による審査機関を確立すること。この辺りはアメリカや欧州に好例があります、FDAとかの組織です。WHOよりもFDAという評価です。そして物事をリアルに捉えること。これが日本人には一番苦手なことかもしれません。いえ、個人個人でみれば、あちこちに居るジャーナリスト達はそのままに見られるしそのままに評価できるのでしょうが、これが集団に組み込まれると、何とか委員会何とか協議会に取り込まれると自らが権威主義の一員に堕ちてしまい、黙殺されます、ご意見いただくための発言者の役割です。そして一番強いのは、この集団のスポンサー。この関係を断つのは簡単に思いますがそうじゃないんでしょうね。やらせメールの問題に矮小化しているのが大マスコミ達であり、その陰に隠れようとしているのは九電と政府ですか。政府はけしからんと言っておけばいいんですから。またまた菅さん、裏で笑ってるんでしょう。大マスコミも九電はじめとした全国の電力会社との癒着をとやかくつつかれることもなくなりますから。狡いでしょう?でも、こんなことですよね。あなたの所属する業界やコミュニティーでもきっとこんな回し方でしょう?
コメント
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