緊急事態宣言解除のおかげで、11月はさまざまな試飲会があり、色々参加してきました。
大きな試飲会だと気になるワインがたくさんあり、リポートがなかなか追いつきませんので、本日は、輸入元主催の試飲会で見つけた注目ワインを紹介したいと思います。
Ines u Bijelom 2010 Roxanich Winery (Croatia, Istria&Kvarner)
国はクロアチア。アドリア海に突き出しているイストリア半島のやや北部にある「Roxanichーロクサニッチ」がつくる、タイプとしてはオレンジワインです。
使用ブドウ品種は、ヴェルデュッツォ・フリウラーノ、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング・イタリコ、グレッラ。
よくもまあ、これだけの品種を使っていますよね?
こうなると、混醸なのでは?とも思いますが。
果皮とのスキンコンタクト70日間、熟成は6年間。
ヴィンテージが2010年なのは、長期熟成をしているため。
この生産者は、6年熟成にこだわっているそうです。
さすがにオレンジ色がやや濃く、エキゾチックな香りも入り、ムンムンします。
味わいは滋味なうまみたっぷりで、飲んでいてほっと落ち着きます。
ボディは非常にリッチですが、ダラダラ飲んでいられそう。
ワイン名「Ines u Bijelom」は、「イネス ウ ビエロム」と読みます。
アルコール度数13.5%。
こだわりつくした感のあるオレンジワインですが、私のようなオレンジワインに熱烈じゃない人でも、ひとつの「ワイン」として、よくできている、おいしい、個人的に好きなタイプ、と思えました。
小売価格は3,990円(税別)
安いワインではありませんが、飲んでみると、高いとはまったく感じません。
この価格帯での名ばかりワインはけっこうありますから、むしろ、このワインはお買い得と思えます。
時間とともに、温度変化とともに味わいの変化が楽しめると思いますので、大人数でグラス1杯ずつ飲むのではなく、2,3人でゆっくり、じっくり飲みたいなと思いました。
年末年始にゆっくり飲むのもいいですね。
写真を撮り忘れましたが、ロクサニッチの赤ワイン「Superistrian 2012」も旨味系ワインで、特に酸のうまみを感じ、おいしいと思いました。
使用ブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ボルゴ―ニャ。
ボルゴーニャ Borgonjaはブラウフレンキッシュのシノニム(同義語)。
カベルネとメルロだけならボルドー風になりそうですが、ボルゴーニャが加わることで、ジューシー感が出ているように思います。
この「スーパーイストリアン」もヴィンテージは2012年。これも6年熟成させています。
こちらは品種ごとに醸造しています。
小売価格4,995円(税別)
次も写真撮り忘れですが、同じクロアチア・イストリア地方の「ピクエントゥムーPiquentum」というワイナリーがマルヴァジア・イストリアーナ種からつくるオレンジワイン「Malvazija 2019」もおいしかったことを記しておきます。
小売価格3,075円(税別)
クロアチアのワインは、あまり小売店では見ないので、え?クロアチア?と、意外に思う方も多いかもしれませんね。
今回取り上げた2つのワイナリーはイストリア半島にあり、2ワイナリーの距離は車で20分ほどのようです。
地図で見ると、周囲にはワイナリーがいくつもありました。
クロアチアのイストリア地方は、コロナが明けたら、ぜひ周囲を含めて訪問してみたい、気になる産地です。
※輸入元:ヴァンドリーヴ
(輸入元のHPからワイン購入できます)