ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

日本とのへえ~な関係のワイン発見!南アのシラーズ

2013-03-27 14:07:54 | ワイン&酒
白ワイン推進委員会主宰、LOVE ROSE事務局を務める私ですので、日頃は白ワイン、ロゼワインを好んで飲んでいますが、このところ注目しているのが、シラー種の赤ワインです。

シラーのワインといえば、フランスの北ローヌ、オーストラリアが著名ですね。
私が先日購入したのは、こちらのシラーズ。


MAN Vintners SHIRAZ 2010 (南ア、Agter-Paarl)

南アフリカの「マン・ヴィントナーズ」がつくるシラーズで、シラーズ99%に白ブドウのヴィオニエを1% 加えています。アルコールは14%。

濃厚な色調で、果実味がたっぷりとしています。が、少々甘いニュアンスが気になるでしょうか。タンニンも丸く、酸もやさしいので、余計にメロウな印象になっていると思います。

個人的な好みとしては、もう少しメリハリのある骨格が欲しいところですが、豊かな果実味が好きな人や赤ワインの初心者には喜んでもらえるワインでしょう。お値段も実はアンダー1000円でした(「やまや」価格)

よって、メロウな味わいを楽しみたい方は平均的な温度で、少しキュッと引き締めて飲みたい方は低めの温度で飲むのがオススメです。

飲み比べして選んだワイングラスは、「Chef & Sommelier」の「アロマップ」シリーズの“オーキー”。重心が低めのポジションにあるグラスの方が、より重厚さを感じることができると思います。



ところで、このワイナリーの名前の “MAN” の意味は何だと思いますか?
私は単純に、“MAN=人間”だと思ったのですが、調べてみたところ、ワイナリーを立ち上げた3人の男性のそれぞれの妻の名前の頭文字でした。

MarieAnetteNicky から取っています。実は、Marieさんは日本人!日本読みだと“マリエ”さんですね。マリエさんのご主人ホセさん(ワイナリーの代表者)は東京に5年いらしたのだとか。
日本から遠く離れた南アのワインが日本人と深い関係があっただなんて、驚きでした



MANの設立は2001年。まだ歴史の浅いワイナリーですが、現在は世界25か国に17万ケースを輸出し、日本は3社が輸入しています。

今回はシラーズをチョイスしましたが、赤ではカベルネ・ソーヴィニヨンの評価がよく、販売数も多いとか。次回はカベルネにチャレンジしてみたいですね。
他には、赤はピノタージュ(ピノ・ノワールとサンソーの交配種)がポピュラーです。

白のオススメはシュナン・ブランらしいので、これもそのうちに飲んでみたいですね


コメント
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