拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

陽気+ライ麦の背丈=外でするのに良い季節

2021-06-10 09:12:10 | 音楽
案の定、昨日の記事は当初FB上ではあまり人目につかなかったようである。なにしろキーワードが「人妻」「複数」「アバンチュール」等々だから、FBのAIにとっては刺激が強すぎたのだろう。私が「複数の人妻とむにゃむにゃ」と言った際、頭の中ではヴェルディのファルスタッフの終幕の円熟した音楽が鳴り響いていたことをAIごときに解らせようと思っても無理である。かようにAIはお馬鹿である(お馬鹿に因んで「倫理警察」と呼んであげよう)。メールだって、フィッシングメールは素通りさせるくせに、肝心な友達からのメールをブロックしたりする。そうしたAIにこちらが合わせる必要はない。我が道を行く、である。ということで、昨日の話の続き。昨日は、朝ラーメンをオートミール等に切り替えた話をした。まだ数日だが効果は抜群である。ところで、「オートミール」と言えば聞こえは良いが、要は「オーツ麦」である。麦と言えば、最近、♪たーれかがー、たーれかとー、むぎーはーたでー、こっそりキッスした、いーじゃないかー……と歌っているのを聴いた。あれえ?私が歌ってたヤツは、♪いーちゃいーちゃしーていーた、いーじゃないかー……である。なんで違うんだろう。ということで調べた。元歌は、スコットランド民謡のメロディーにバーンズって人の詩を乗せた歌で、その歌詞は“Comin' Thro' the Rye”(ライ麦畑で出会って)って内容で、出会ってからやはりキスをする。猥歌の部類に属するそうである。そのメロディーが日本に入って来て、原曲とは無関係に付けられた詩が「夕空晴れて秋風吹き」で曲名は「故郷の空」と名付けられた。打って変わって(倫理警察が喜ぶような)高尚な歌になってしまった。その後、詩は原曲に忠実でなければならないという考えのもとで、別の人が付けた歌詞が上記の♪こっそりキッス……だった。さらにでござる。その後、なかにし礼が作詞してドリフターズが歌って爆発的にヒットした。そこでは、「誰か(たれか)」は「誰かさん」に、「こっそりキッスした」は「チュッチュチュッチュしている」に変えられている。捜査はここで終了。私の記憶の「いちゃいちゃしていた」は単なる記憶違いというのが現時点での結論である。なお、歌詞のヴァージョンのほか、リズム的には、「ソーソソーミ」と「ソーソソミー」の二つのヴァージョンがあるそうだ。因みに、キッスの現場は、原曲では上記の通りライ麦畑。ライ麦ってぇのは背丈が高く、キッスはもちろん「それ以上」のことをしても回りからは見えないそうだ(と、Wikiに書いてあった)。はいはい、私も、源氏物語や千一夜物語を読んで多少は大人になった。キッスで終わるわけはない。行間に「それ以上」が含まれているに違いない、とこないだまで僕ちゃんだったワタクシは今ではそう思う。だいたい、昔は、洋の東西を問わず大人数で暮らしていたから、家の中ではやりにくいだろう。すると外で、ということになるが、寒いとできない。この点について、「バラの騎士」のバロン・オックスは、「(相応しい時期は)ユーニ(6月)、ユーリ(7月)、アウグーストゥ(8月)」と言っている(第1幕)。しかし、麦の丈が長くないと回りから見えてしまう。陽気と麦の高さが一致しなければならん。ライ麦は、秋に種を蒔いて夏に収穫するという。おおっ、バロン・オックスの言う「ユーニ、ユーリ、アウグーストゥ」とぴったり符合するではないか!だから「現場」はライ麦畑だったのだ!