拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

同音異義/リア王

2021-06-14 09:41:10 | 言葉
私は美女達の「じょせい」のお友達だが「じょせい」のお友達ではない。とんちではない。同音異義である。世に同音異義はあまたある。例えば、(大部昔の話になるが)オペラをビデオに録りだめるマニアが「イーディー」「エーヴイ」と言った場合、やらしー、と言っては気の毒である。彼らは、なんとか不全やアダルトビデオのことを言ってるのではなく、ベータ方式のビデオの最高峰(EDベータ)と「オーディオヴィジュアル」のことを言っているのである。「彼ら」の中に私が入るかって?私は、誤解を招くことをよく承知しているから人前では言わない(ブログには書く)。話し手がどちらの意味で使っているかは、話し方で判断しよう。こそこそしてたら「あっふーん」の方である。堂々としゃべっていたらオペラである。なお、前者の意味のAVを後者の意味のAV機器で、立派なスピーカーを通じて視聴するのはやめておこう(あっふーん)。さて。G7サミットが開かれているコーンウォールは、リア王の次女が嫁いだ地として記憶している。子供の頃、このお話を読んだとき、父思いの三女がなぜ死なねばならなかったのかが分からなかった。そうか、父を助けるために夫のフランス王とともに軍隊をイギリスに派遣するってことは、これは英仏戦争を意味していた。で、負けたんだったら獄中で処刑されることはありうることである(日本の刑法でも、外国と通謀して日本国に対して武力を行使させた者は死刑である)。因みに、ヴェルディがファルスタッフの次に書き始めたオペラは「リア王」。だが、完成を待たずにヴェルディが亡くなり、書きかけの原稿はヴェルディの遺言により破棄された(なんと、もったいない。遺言を見なかったことにすればいいのに)。それから、黒澤明監督の「乱」の原案は「リア王」である。G7の話に戻る。ホストのジョンソン首相のファーストネームは「ボリス」。ロシアっぽいなぁ。もしかしてロシア系?そうだった。母方の祖先がロシア系だという。あと、この方の父方は、イギリス国王ジョージ2世(リア王じゃないのね)にたどり着くそうだ。さらに、父方の別の先祖にオスマン帝国の大臣もいるそうだ。ご本人がおっしゃるように「るつぼ」である(生物にとっていろんな遺伝子が合わさるのはよいことである)。そのジョンソン首相の妻殿の存在感はなかなかのもの。なるほど、この方がついこの間首相が結婚したお相手かぁ。首相在任中の結婚ということでニュースになった。ラブラブ、ベタベタである。因みに、首相のご結婚は三度目だそうだ。バツ2マル3か。いいなぁ、私もバツイチで甘んじていてはいけない。そう言えば、サミットに向かうスガ首相の飛行機がなんかのトラブルで遅れたというが、アメリカの大統領に随行する記者団の乗る飛行機も遅れたそうだ。原因は今アメリカで大量発生しているセミ。今、アメリカではこの大量のセミを食料にできないものかと研究されているそうでその成果(?)の一つが手巻き寿司の具にすること。なかなかグロである(セミが一度に大量に脱皮する理由は、数が多すぎれば捕食者の手を逃れて生き延びる確率が高くなるからだそうだ。セミを寿司の具にする人間もその意味では「捕食者」の一人である)。セミは見ようによっては絶対不人気のGに似てなくもない。ワタクシは心優しい人間であって、「一寸の虫にも五分の魂」を感じる者であるが、Gについては憐憫の情はまったく湧かない。仲間がカマキリに食われてるところにのこのこ出かけて行っておこぼれにあずかろうとして、自分もとっ捕まる。非情なうえに馬鹿である。なお、「G」の一字にも同音異義が存在する。ゴジラは、大人気。キングコングと戦うハリウッド最新作はコロナ禍で公開がずーっと延期になっているが、いまのところ7月1日が劇場公開日になっている。よし!募集だ!どなたか私と「ゴジラVSコング」を見て、そのままめくるめくる夜を過ごしましょうぞ!