拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「ノルウェーの森」は林?(ズーラシアはご近所)

2021-06-08 09:21:19 | 言葉


失敗は成功の元。こないだ真っ黒だったハンバーグは今回はそこそこの色。なんで二つかって?そりゃ、一つはゲリープテのものさね。因みに、ワタクシがボエームごっこをするとき、右手はロドルフォ、左手はミミになる。そして、ハンバーグをゲリープテと食べるごっこのときは、右手はワタクシ、左手はゲリープテになる(民法的には、前者は双方代理、後者は自己契約である)。現実のことを言うと、以前はたくさん作った食べ物、例えば餃子を24個作っても一晩でペロッと平らげた。だが、最近は残して冷凍するようになった。よる年並みに勝てぬということか。そんな具合だから、もし、あたくしに密かに思いを寄せているご婦人がいらしたら、時間はさほど残されてない、アタックするなら今である(これが閉店セールだとすると、当分同じことを言うことになる)。さて。チコちゃんの今回のお題は「森と林の違いはなに?」だった。ワタクシの解答は、「どっちも木が生えているが、山が森、平地が林。あと、鬱蒼としてるのが森、すかすかして日当たりがいいのが林」。この解答だとチコちゃんに「ぼーっと生きてるんじゃないよ」と怒られるところであった。正解は「自然に木が生えてるのが森、植林したのが林」であった。へー。どれどれ、解説を聞いてみよう。「そもそも「森」とは「盛り」のことで、「山」と同義だった」……なんだ、私、合ってるじゃん。で、「戦中は武器を作るため、戦後は住宅を作るために森の多くが伐採されたので、やばいってんで植林した。それが「林」。「林」は「生やす」から来ている」んだと。人工的に植林ってことだと間引きもする。だったら林はスカスカだろう。この意味でも私は正解していた。もともと、私が上記のイメージを持ったのは、「森」は木が三つで上下二段であるのに対し、「林」は木が二つで並列であること、それから「鬱蒼とした森」という言い回しが原因である。ところで、森の多くが伐採されたのはドイツも同じ。ドイツの森は、(黒い森などを除き)現在ほとんどが人工的に植林されたものだそうだ。すると、チコちゃんの定義だと、「ドイツの森」は「ドイツの林」になる。いや、私の定義でも、南部の黒い森等を除き、ドイツの森は平地にあるからやはり「ドイツの林」になる。そう言えば、ドイツ語で「森」は「Wald」のほかに「Forst」もあり、こっちは人工林を意味するそうだから、チコちゃんの定義でいくと「Forst」は「林」である。その「forst」は、英語では「forest」となり「森」と訳されているが、英語の「森」には「woods」もある。この両者の関係は?それぞれ多義多様であるが、一般には、「forest」の方が「woods」よりも大きくて鬱蒼としていて、「woods」はすかすかなのだと。すると、「Wald」=「forest」、「Forst」=「woods」となって、ドイツ語と英語は逆になる。ってことは、タイガー・ウッズは「森さん」ではなく「林さん」だし、「Norwegian Wood 」は「ノルウェーの林」ということになる(もともと「Wood」にsが付いていないから、「ノルウェーの木製家具」が正しいという説もある)。因みに、私の育った家は、横浜市緑区(当時は港北区)中山町の丘の上にあったのだが、その南部には広大な森が広がっていた。それが、私が小学校低学年とき伐採されて「中山団地」ができたが、その南側にはなお鬱蒼とした森が広がっていた。その森を必死の覚悟で抜けると白根町の町並みが現れてほっとする。帰りは、長い下りのバス道路を一気にチャリで下るのである。最近、故郷を歩いてみたら、そうした森はすべて住宅街になっていた。だが、そのバス道路の西側(昔のウチから見て南西側)にはかなり森が残っている。ズーラシアはその森の先にある。