拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

アバンチュールは恋のアドヴェンチャー

2021-06-09 08:29:52 | グルメ


閉店セールを始めたから(昨日の記事参照)、求愛者がどっと押し寄せるかもしれない。もし、同時に二人から言いよられたら、私はファルスタッフになって「食卓のカモシカのように私を引き裂いてくれ」と叫んでお二人のお相手をする所存である。そのためには体力がいる。健康でなければならない。健康は食から。最近注目されているのは腸内発酵食品なんだという。腸内の善玉細菌のエサになるオートミール、小麦ふすま、キウイ、根菜といった食物繊維が豊富な食べ物がよいという。京丹後に長寿の方が多いのはこうした食べ物を多く摂っているからという。以上はアサイチの情報である。ちょっと待った。似たような話を「がってん」でも聞いた。でも、あちらは、京丹後の長寿は海藻のおかげと言ってたぞ。アサイチでは海藻のカの字も言わないのはなぜだ。同様のことを思った視聴者からの質問に対し、番組は「海藻はたしかに食物繊維が豊富。だが、欧米人の多くはこれを分解する酵素を持ってない。日本人は持ってる人が多い。持ってる人ならおおいに食べればよい」と答えていた。「がってん」から話が後退している。所詮テレビである。これまでも「納豆」「舞茸」「イカスミ」等々が体にいいと報じて私を含む多くの善良な市民にスーパーに走らせた後はいつの間にかなかった話になっている。海藻だってそうだ。いいって言うから毎日ラーメンに入れて食べていた。ドイツ人の私には無意味だったってことである(注:1ミリもドイツ人じゃない)。ま、しかし、オートミール等々の話は胸に響いた。しばらく騙されることにしよう。ということで、私の朝食は激変した。20年続けてきた朝ラーメンをやめて、オールブラン(小麦ふすま)に牛乳をかけてキウイを乗っけたものにした(冒頭の写真)。これまで、スーパーで山積みされたキウイを見て、誰が買うのか思っていたが、しっかり私が買っていた。昼は、ご飯に味噌汁だが、ご飯は3分の1を玄米にした。そして、夜は野菜炒めに肉又は魚。昨夜はササミで大葉とチーズを巻いてパン粉をまぶして焼いたもの。パン粉は、猫が見つけて食い散らかしたライ麦食パンの残りを電動みじん切り器(フードプロセッサーと言うらしい)で細かくして間に合わせた。



4個作ったが、例によって2個残して冷凍した。なかなか健康的である。それもこれもファルスタッフになるためである。因みに、ファルスタッフは、アリーチェとメグの二人の人妻を前に「È doppia l’avventura!」とも叫ぶ。「ドッピア・ラヴェントゥーラ」=「ダブル・アヴァンチュール」!後者は、英語と仏語のチャンポンであるが、「アバンチュール」は英語で「romantic adventure」と言うそうだ。なるほど、アバンチュールは恋のアドヴェンチャーってことか。なお、私が「ファルスタッフ」と言うのはヴェルディのオペラを念頭に置いているからで、原作のシェークスピアは「フォールスタッフ」である。因みの因み、「ドッピア」「ダブル」はドイツ語で「ドッペル」。バッハのヴァイオリンのドッペル・コンチェルトもいずれ弾いてみたいと企んでいるワタクシである。