とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目由布岳

2020-03-30 18:51:32 | 山登り
2日目は、朝一で朝食を済ませホテルを出発する。午後から雨になるという予報なので、できるだけ早いうちに由布岳に登っておきたかったからだ。

8:20。由布岳の正面登山口の駐車場に到着する。すでに数台の車が止まっている。


登山口には、立派な登山口の標識が立っている。後方には、由布岳が聳えている。由布岳は、東峰と最高峰の西峰の2つのピークを持つ双耳峰で、綺麗な円錐形をしていることから「豊後富士」と呼ばれて親しまれ、古くから山岳信仰の対象とされてきている。日本二百名山に選定されているが、深田久弥が日本百名山に入れなかったことを後悔したとも言われているだけあって形が美しい山だ。


登山道を上がって行くと、だだっ広い原っぱが広がっている。大きな木も、草もなく枯草の原が広がっているだけだ。枯草の根元を見ると焦げたような跡があり、どうやらしばらく前に野焼きが行われていたらしい。山や森林などを野焼き・山焼き(火入れ)する理由は、原野に生息するダニなど人畜に有害な虫を駆除できることと、木が生い茂って草原地帯が荒れるのを防止するためだという。温かくなれば草が茂り、緑の平原がひろがり、それはそれで見事な景色になる事だろう。


しばらくは枯草の平原を進む。


10分ほど進むと、木が生えているところも出てきた。


9:02。西登山道との合流地点である合野越に到着する。ちょっと広くてベンチもあるので小休止するにはいい場所だ。


合野越から先は本格的な登山道となり、野焼きはここまでは行われていないようだ。


展望がいいところからは湯布院の街並みが良く見える。はるか先には、九重連山の山並みもうっすら見える。


10:06。マタエと呼ばれる西峰と東峰の分岐点に到着する。


まずは、スリル満点の鎖場がある西峰に向かう。


小手調べとなる最初の鎖場。




Kさん、Uさんも何とか最初の鎖場を登ってくる。


上から下を覗くと、正面登山口が小さく見える。曲がりくねったやまなみハイウェイを走る車もよく見える。


数か所鎖を登って続く「障子戸」と呼ばれる岩場のトラバースが見えてきた。Kさんはこれを見て撤退を表明。Uさんも最初の鎖場を終えたところで撤退。私一人でさらに進む。このコースでは一番の核心部だ。




いくつかの鎖場をクリヤーすると、平坦な道が続きあっけなく西峰に10:27到着する。標高1583.5mで由布岳の最高峰だ。


西峰から見える反対の峰が東峰だ。こちらも急勾配の登山道だが、鎖場などの危険な場所はなく初心者でも登れる道だ。


東峰の先に見える鉄塔が立つ山は、鶴見岳である。この後登る予定だ。


西峰で証拠写真を撮ると、急いで下山して東峰に向かう。Kさん、Uさんは西峰をあきらめてとっとと東峰に向かっていたようだ。東峰を登っている途中で二人とすれ違う。11:05。東峰山頂1580mに到着。


東峰から見た西峰の様子。マタエからは険しい岩場が続いているが、その先は緩やかな道になっているのがよくわかる。


マタエに戻り二人と合流すると、一気に正面登山口に向かって下山する。下山する二人のピッチが速く、追いかけるのがきつかった。マタエからの標高差600mを1時間ほどで下りてしまった。


登山口には12:30には到着する。まだ、雨は降っておらず、翌日が1日雨の予報だったこともあり、このあと鶴見岳も登ってしまおうという事になり、鶴見岳の登山口に向かう。

参考1.由布岳のコースマップ


参考2.由布岳の高低図


「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目鶴見岳」に続く。