とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:2日目勝連城~伊計島マラニック

2019-03-21 19:06:35 | マラソン
勝連城からは、このツアー最初のマラニックだ。まずは、金武湾に架かる海中道路に向かって走っていく。


海中道路(かいちゅうどうろ)は沖縄県うるま市にある道路で、勝連半島(与勝半島)から平安座島を結ぶ5.2 kmの道路だ。沖縄本島と離島との間に横たわる海のなかを、橋ではなく堤防上の道路(土手道)として造られている。目線とほぼ同じ高さで両側に金武湾の美しいエメラルドグリーンの遠浅の海が広がっている。


真ん中くらいには、船舶航行のための橋1か所と潮流確保のための水路2か所が設けられている。中央分離帯のある4車線の道路で、ほとんど直線であり、沖縄を代表するシンボルロードだ。


お昼近くになり、海の駅「あやはし館」で昼食休憩する。


再び海中道路を進み、巨大な石油タンクが立ち並ぶ平安座島方向に進む。平安座島には、アメリカの石油会社の基地があり、この海中道路は、石油タンクが並ぶ臨海工業地帯と化した平安座島の島民に対する見返り事業と、沖縄本島までのパイプライン敷設のために、石油会社の負担で海中道路を建設することになったものだという。


右方向に浜比嘉島と浜比嘉大橋が見えてきた。


平安座島に入ったところで、浜比嘉大橋を渡り浜比嘉島に向かう。


橋の上からは、沖縄らしい美しい海が広がっている。




浜比嘉島に入ると、神秘的な雰囲気のある岩山が見えてきた。写真を撮るとオーブがいくつか写っており霊的なエネルギーが強いところであることがわかる。


近くに寄ってみると「ハマガ―」という立札があった。後で調べてみると、ハマガ―とは井泉のことで。出産の時の産水、葬式の時の死水をくむ場所らしい。白っぽく霞んだように写っていることからかなりのパワースポットといえる。


コンクリートで塗り固められた岩山。雨の度に崩れるのでコンクリートで固められたそうだが、自然豊かな島の中では、異端な存在だ。


コンクリートの岩山の反対側には、「アマミチューの墓」がある。


アマミチューの墓は、アマンジと呼ばれる岩島の中腹の岩陰にある。地元では沖縄を誕生させた琉球開闢伝説の祖神アマミチュー、シルミチューの男女二神及び他の神が祀られていると伝えられている。旧正月の年頭拝みなどで集落の豊饒・無病息災・子孫繁昌を祈願するそうだ。


墓の周りにもオーブが数多く写り込んでいる。ここもパワースポットだ。


キノコ岩。沖縄にはいたるところでこんな岩が見られる。波打ち際や浅瀬にある波によって岩の根元が四方からえぐられ、キノコの形になった岩。いつかはさらに削られて倒れてしまうことだろう。


浜比嘉島の一番端にあるのがシルミチューといわれる霊場だ。


鳥居をくぐって石段を登っていく。


シルミチューは、島の南東端の森の中に位置し、大きな洞穴があり、琉球開闢伝説の祖神、アマミチュー、シルミチューが居住したところと伝えられている。洞穴内には鍾乳石があり、子宝の授かる霊石として知られ広く子授けの信仰が行われている。


シルミチューからもと来た道を戻るが、海岸線には、キノコ岩になりそうな岩がいくつも立ち並んでいるのが見える。


シルミチューの駐車場の奥にある浜。穏やかで美しい砂浜が広がり、天然のプライベートビーチといった雰囲気だ。


再び平安座島に戻り、海岸線を進む。


竜宮門の間から小さな島が見える。


宮城島(みやぎじま)に入ると、小高い丘の上にある観光製塩ファクトリー「ぬちまーす」の工場があり、製塩高低の見学ができるというので立ち寄ってみる。沖縄の方言で、命のことを「ぬち」。塩のことを「まーす」と言う。生命に必要なミネラルに着目し「命の塩」(ぬちまーす)と名付けたそうだ。


「ぬちまーす」のおすすめは、塩ソフトクリームだ。さっそく売店で購入して食べてみる。塩が入っているのでやはりしょっぱいが結構いける味だった。


遠くから見ると、白い建物がいくつも建っているかのように見えていたが、近寄ってみると沖縄特有の墓群だった。コース途中には、いくつもこのような墓が建ちならんでいる。


シーサー2対が護っている伊計大橋を渡ると伊計島だ。


伊計ビーチという美しい砂浜。


伊計島のアイランド伊計島というリゾート施設まで走り、この日のマラニックが終わった。距離は28.6キロで、美しい沖縄の海を満喫できた一日となった。その後は、車で移動してうるま市の宿に宿泊する。

参考1.コースマップ


参考2.高低図


「2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:3日目辺野古&やんばるマラニック」に続く。

2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:2日目那覇~中城城~勝連城

2019-03-20 18:57:12 | 観光
1日目に泊まった宿は高台にあり、展望が良くて那覇市内を見下ろすことができる。




さて、2日目は那覇から中城城(なかぐすくじょう)に車で向かう。中城城は、沖縄県中頭郡北中城村・中城村に存在した日本の城で、15世紀の琉球王国・尚泰久王代、護佐丸のグスク(城)として知られる。

管理事務所で入観料400円を払うと、奥の正門跡までカートで送ってもらう。


カートから降りると何やら巨大なコンクリートの塊が目に入ってきた。これも遺跡の一部なのかと最初は思ったが、どう見ても15世紀の遺跡とは言い難い。これは中城公園組合が、観光客誘致のために建て始めたが、途中で頓挫してしまったホテルの残骸という事だ。城の景観を損ねる建物である。


奥の正門跡から中に入っていく。


御富蔵火神の拝所。


石垣で囲まれた門の中に入っていく。


石垣の上に立つと、東シナ海が見えるが、廃墟ホテルがひときわ大きく目立ち、景観を損ねている。


反対側を眺めてみると、中城湾(太平洋)や市街地の景色が素晴らしい。


中城城で最も広い一の郭。正殿があり、護佐丸が宴を催した観月台もある。


中城城から次に目的地である勝連城(かつれんぐすく)に向かう。勝連城は、琉球王国が安定していく過程で、国王に最期まで抵抗した有力按司(あじ)阿麻和利が住んでいた城として有名である。城は、沖縄本島の中部勝連半島の根元に位置する丘陵上に築かれている。


勝連城は無料で入ることができる。


南は知念半島や久高島、護佐丸の居城であった中城城跡が一望できる景勝地になっている。


勝連城跡の標高は約60m~98m。総面積は11,897㎡。城壁は、自然の地形を巧みに利用しながら、石灰岩の石垣をめぐらせている。


駐車場の中にある観光案内施設の中に入ると、おばあちゃんが休んでいるのが見えた。近寄ってみると作り物で、あまりのリアルさにビックリ。うるま市のおばあ「東江ツル」さんと書いてあった。


車での観光はここでおわりとし、ここから本来の目的であるマラニックでスタートする事になった。

「2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:2日目勝連城~伊計島マラニック」に続く。

2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:1日目首里城

2019-03-19 23:37:26 | 観光
マラニックの達人であるHさんからの呼びかけで、13日から19日までの7日間沖縄本島をぐるっと一周するマラニックに参加してきた。全コースをマラニックするのでは、あまりにも時間がかかりすぎるので、観光スポットを車とランで繋いで、いいとこだけを走ろうという企画である。

各地からラン仲間が那覇空港に集まったところで1日目の予定がスタートする。初日は、レンタカーの手続きをして那覇市内の首里城見学に向かう。首里城は、2017年のNAHAマラソンの時に行って以来で1年4か月ぶりだ。まずは、おなじみの守礼門をくぐる。近くで工事が行われていてちょっと興醒め感がある。


歓会門。訪れる人を歓迎する門だ。


瑞泉門。立派なめでたい泉という意味で、門の前の湧き水にちなんで名づけられた。


正殿の前までくると大勢の観光客で一杯だ。相変わらず海外からの観光客が多い。


我々も正殿の前で記念撮影する。天候が良くて幸先良いスタートだった。


平成31年2月1日より新たに首里城「奥」の世界である御内原(おうちばら)が公開された。御内原の世誇殿では、伝統芸能の公演が行われていた。


御内原は国王一家とそこに仕える女官たちが暮らした生活・儀礼空間として、一般の人が立ち入ることは許されない場所だったという。正殿東側に築かれた物見台、東(あがり)のアザナに登ってみる


東のアザナからは首里城一帯や城下が見渡せる。


東のアザナからみた西方向の展望。




北殿では、首里城での王と家来たちが集まっている様子が模型で示されている。


一通り首里城を見学してから、この日の宿に向かい荷物を降ろして一休みする。夕食は近くの居酒屋に行って済ませ、宿に帰る道から見た首里城が美しかった。


「2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:2日目那覇~中城城~勝連城」に続く。

2019鳥羽水族館

2019-03-12 22:30:03 | 観光
1日中、雨の予報になったので山は止めて、鳥羽水族館に行くことにした。大昔行ったことがあったかもしれないが、記憶がないので初めてだったのかもしれない。

水族館に入ると、やはり定番の大水槽でたくさんの種類の魚たちが泳いでいるのを見ていく。




しばらくするとラッコのお食事タイムの時間になったので、ラッコの水槽に向かう。ラッコというと仰向けで餌を食べながら泳いでいるイメージしかないが、実際も全く変わらなかった。まあ、それがたまらなく可愛いのだが。




飼育員が、水槽の高い位置に餌を投げつけると、ラッコは大ジャンプで餌に飛びつくのが凄い。


手を合わせている様子も可愛すぎる。


こちらは、アシカの餌やりだ。


ワニコーナーでは、ワニがゆうゆうと佇んでいる。


へんな生き物研究所コーナーでは、世界最大のダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」が展示されている。ダイオウグソクムシは、メキシコ湾などの深海の海底に生息している。体長は19~36㎝程だが、過去には体長76㎝・重さ1.7kgの個体が見つかった記録があるという。2対の触覚と7対の脚、さらに遊泳脚を持つのが特徴で、歩行だけでなく泳ぐこともできるという生き物だ。


これは、ダイオウグソクムシの巨大レプリカだ。大きさは幅約150cm、長さ約85cm、実物のおよそ15倍もあり凄い迫力だ。体の節や触角、色合いなど細部までリアルに再現されている。


ペンギンの水槽。気持ちよさそうに泳いでいる。


泳いでないペンギンは、相変わらずぼぉーっと立ってるみたい。


特に面白かったのが、セイウチのショー。観客の目の前に体重600キロという巨大なセイウチが滑るように動いてくるのは圧巻だ。


飼育員に促され手?を合わせるしぐさがユーモラスだ。


水鉄砲で撃たれると、派手なリアクションで倒れるのが面白い。


これは、セイウチの腹筋運動。




なんとビールの栓を抜く音の物まねも上手だ。


観客の一人にキスを。される方はビクビクものだろう。


タカアシガニが威嚇するように水槽の前に立っている。


ウツボがぐちゃぐちゃといる。実際の海で見たら、気持ち悪いだろうな。


ほぼ半日くらい鳥羽水族館を見学して、伊勢湾フェリーで帰路についた。山には登れなくて残念だったが、久々に水族館を楽しむことができて良かった。

2019七洞山登山

2019-03-11 20:48:59 | 山登り
Nさんの呼びかけで、奥伊勢方面の静かな低山の陽だまりトレッキングに出かけた。夜は漁師宿で海の幸を満喫し、翌日も山登りを楽しむ1泊2日の山旅だ。参加者は、全部で6名。

初日は、大紀町の七洞山に登る。七洞山にはいくつかの登山口があるが、まず向かったのが白滝口登山口だ。車を登山口の前に止め、山の神駐車場方向に向かって歩き出す。気温は低いが、日差しがあって風はないので、まさに陽だまりトレッキングにはふさわしい天気となっていた。


しばらく進むと、白滝という三段の滝がある。この位置からでは、二段しか見えないのだが、近寄ってみると真ん中にもう一段あった。


七洞岳の看板があるところが、大栃コースの登山口だ。


しばらくは沢伝いに歩く。


沢が終わると、植林の尾根の登りとなり、一気に高低差を稼ぐ。


1時間ほどで、のぞき岩と呼ばれる岩場に着く。周囲は断崖になっていて、山頂は岸壁の向こう側にある。


のぞき岩は、展望が良くて、ちょっとした広場くらいの面積があり休憩するには最適の場所だ。ちょうど時間もお昼を回り、昼食休憩ものぞき岩で済ます。




のぞき岩から15分ほどで七洞岳山頂778mに到着する。


山頂からの展望も素晴らしい。風車がいくつも見えるのは、獅子ヶ岳だ。七洞岳から獅子ヶ岳への縦走路もあるのだが、現在は風力発電施設建設のため入山禁止となっている。


西側にひときわかっこよくとがったピークを持つ山は局ヶ岳(つぼねがだけ)だ。標高1029m。ピラミッド型の姿から「南伊勢の槍ヶ岳」と呼ばれている。


東側には、志摩半島の山々や海岸線や伊勢平野が見える。


山頂からは、藤ケ谷コースを進んでいく。岩の多い痩せ尾根が続き、植生も変わり冬枯れの景色が続く。


1時間ほど下ると、車を止めた白滝登山口に戻ることができた。この日はほんの足慣らしといった感じで、3時間半程度の陽だまりトレッキングを楽しむことができた。


下山後は、廃校となった小学校を利用した阿曽温泉で汗を流す。宿に行くには、まだ時間が早いので、近くにある塩浜山村広場の展望台まで行ってみる。


展望台からは、塩浜と小さな島々、ぶり定置網の仕掛けなどが良く見える。


宿の夕食。漁師宿というだけあって、新鮮な海産物の料理がいろいろ出てきた。真ん中にある小鉢の中身はマンボウだという。マンボウを食べるなんて初めてだ。


さて、翌日の早朝だ。天気予報では、朝から雨予報になっていた。早起きしたメンバーで、雨が降る前に、前日行った塩浜山村広場から塩浜に下ってみることにした。


かなりの急斜面を下っていく。


10分ほどで、塩浜に着く。


前日、高いところから見た景色だが、浜から見るのもいいものだ。


浜で少し遊んでいると、ポツリポツリと雨が降り始めてきた。急いで山を駆け上がり山村広場まで戻り車に乗ると本格的に降り始めた。ギリギリセーフだった。朝食前のいい運動になり、宿の朝食が美味しかった。しかし、今後一日中雨が降る予報となってしまったので、二日目に予定していた姫越山を結局中止することになってしまい、宿で解散することになった。


関西方面のメンバーは、このまま帰ることになったが、我々、静岡・東京方面のメンバーは、鳥羽の水族館まで行こうという事になり、鳥羽方面に向かう。

「2019鳥羽水族館」に続く。

参考1.七洞山のコースマップ


参考2.七洞山の高低図

2019筑波山登山ツアー:筑波宇宙センター編

2019-03-05 21:50:29 | 観光
筑波山から下山後、駐車場の食堂で昼食を済ます。その後、すぐ近くにある「筑波山江戸屋」の日帰り温泉で、雨で冷えた体を温めてから、筑波宇宙センターに向かう。

筑波と言ったら日本の宇宙開発技術の中心となるJAXAの本拠地のある場所だ。前から一度は行ってみたいと思っていた場所だったので、雨の日には、最適の見学施設だ。しかも、見学には予約も必要なく入場料も無料というのがありがたい。ただし、ビデオ上映、「きぼう」運用管制室ならびに宇宙飛行士養成エリアの見学をするなら、事前の予約と参加費500円がかかるが、突然決めたので、今回はパスして、無料で入ることのできるスペースドームに入ることにした。

スペースドーム内も、説明員による約50分の無料展示館ガイドがあり、この日最後の開始時間に間に合った。宇宙のことは興味があるが、わからないことだらけなので、ガイドの説明はありがたかった。まず、最初に向かったのが、100万分の1スケールの美しい地球儀だ。地球儀に沿って5センチほどの白い枠の高さが、成層圏を示す。つまり、飛行機が飛ぶことのできる領域である。そして、人工衛星は、それよりもはるか上空の宇宙を飛んでいるという説明を聞く。また、ロケットの打ち上げが、何故、南の種子島で行われているかという事の説明も受けた。ロケットの打ち上げは、できるだけ赤道に近い場所から打ち上げた方が、エネルギーが少なくて済むのだ。したがって、日本の領土内の、できるだけ南の種子島になったという。何故沖縄ではないかというと、打ち上げ場が建設された時期には、アメリカの領土だったからで、今更場所を変えるのは、費用が掛かりすぎるからだという。


実験用中継衛星「ゆり」。個別受信を目標とする直接放送衛星システムのための実験衛星で、各種の放送実験が行われた。衛星には、金箔がいろんな場所に貼られており、なんだかきらびやかだ。この金箔は、計器を高温から守るための遮熱材の役目を果たしている。しかも驚くことに、粘着テープでとめられているだけなのだという。宇宙空間では、空気がないので摩擦が生じることがなく、はがれることはないそうだ。


陸域観測技術衛星だいち。地図作成、地域観測、災害状況把握、資源調査などへの貢献を目的としてJAXAが開発した地球観測衛星。新潟県中越沖地震や四川大地震等の災害被害観測、ブラジルの熱帯雨林における違法伐採や日本国内の不法投棄監視、国土地理院の作成する地図への適用など、さまざまな成果を挙げた。


技術試験衛星ETS-VIII(きく8号)の縮小モデル。衛星全体の重量はおよそ3トン。この衛星は2つの大型展開アンテナおよび2つの太陽電池パドルを持ち、端から端までが40メートルの大きさになり、大型展開アンテナ1枚の面積はテニスコート1面分ほどもある。静止衛星としては世界最大級のサイズとなり、この大きさが、日本列島全域をカバーする静止衛星と直接通信を可能にし、移動体通信をこれまで以上にスムーズに行えるようになった。金属のメッシュ(網)を用いた大型展開アンテナの技術は、今後広く大型の宇宙構造物に応用することが可能だという。


温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」。地球温暖化の原因とされている二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスの濃度分布を宇宙から観測する。


宇宙ステーション補給機「こうのとり」。我が国が開発・運用している国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶための無人の宇宙船。


こうのとりの内部の一部は、国際宇宙ステーションにドッキングしたとき、そのまま宇宙服を着ずに入ることのできるスペースがあるのだという。宇宙飛行士が、中で荷物を運ぶ様子が人形で再現されている。


地上約400キロメートル上空に建設された巨大な有人施設、国際宇宙ステーション(ISS)に結合された「きぼう」日本実験棟の実物大モデル。よく耳にしたロボットアームが付いているのも見える。


「きぼう」船内実験室の内部は、実験装置やシステム機器を搭載するための「ラック」で囲まれている。この中は、前後左右、上下それぞれの方向で作業ができるようになっている。


今までに打ち上げられた日本のロケットが並び、技術の推移がうかがわれる。


燃焼試験で使われた本物のロケットエンジン。 こういった技術の開発は、「下町ロケット」でも見るように、中小企業の技術開発や様々な研究者の努力と研究の賜物である。


月周回衛星「かぐや(SELENE)」の撮影した月の地表面のHV映像を見る。因みに、「かぐや」の撮影した画像から月着陸船アポロ15号のエンジン噴射の痕跡が確認されたという。実は、アポロは月面に行っておらず、報道で流されていたのは特撮映像だったという噂は、しっかり否定され、本当に月に行っていたことが証明されたのだ。


今、一番注目されている小惑星探査機「はやぶさ2」の1/1スケールモデルも展示されている。


最後は、宇宙服のカオハメで気分は宇宙飛行士だ。こちらは、JAXAの宇宙服。


こちらは、NASAの宇宙服。


ひととおり見学を終えると、隣にあるミュージアムショップでJAXAや宇宙に関連したグッズを見て回る。宇宙食やステーショナリーもあり、子供にかえった気分でいろんなグッズを買い込んでしまった。

今回は、午前は登山、午後は筑波宇宙センター見学と異なるジャンルのツアーではあったが、雨の日の楽しみ方としては面白かった。

2019筑波山登山ツアー:筑波山編

2019-03-04 22:50:32 | 山登り
3月の最初の休日は、関東の名山「筑波山」に登ってきた。日本百名山のひとつ「筑波山」は、男体山(標高871m)と女体山(877m)の2つの峰からなる双耳山として知られている。筑波山は、日本百名山の中では最も標高の低い山だ。深田久弥の百名山の選定基準の一つとして、おおよそ1500m以上という線が引かれたが、その例外となるのが筑波山(877m)と開聞岳(924m)である。なぜ筑波山が百名山に選ばれたかという理由は、山の歴史が古く、昔から多くの歌人の詩歌に詠み歌われてきたことである。また、山頂からの眺望は関東平野を見渡すことのできる抜群の景色であり、関東平野にあって独立峰の山はさほどなく、意外と高く見え、双耳峰(女体山・男体山)は美しい山容をしてことなども挙げられる。

今回は、現地集合のメンバーも含め6名での登山となった。午前8時。筑波山神社まえの駐車場で待ち合わせる。当初は、ケーブルカーに乗って一気に男体山まで行こうと思っていたが、朝早くからケーブルカーが動いてないことがわかり、当初の計画とは逆のコースで行くことにした。

まずは、筑波山神社の境内に少し入ったところから、脇道に入り白雲橋コースで行くことにした。「是より女體山」の道標石から100mほど登ったところの石鳥居が登山口だ。


酒迎場分岐からすぐに見えてくるのが白蛇弁天だ。白い蛇が住み、見た者は財を成すと言われている。


おたつ石コースとの合流地点でもある弁慶茶屋跡に到着する。ベンチがあり、ゆっくり休憩できる場所だ。ちょうどこの頃から、雨がぽつりぽつりと降り始めたので、雨具を着ることにした。


筑波山には、多くの奇岩・怪石が点在しており、これからは、いろんな奇岩・怪石を見ながらの登山となる。それぞれの由来や言い伝えなどを記した看板を読んでいくのが面白いコースだ。最初に出てくるのが、「弁慶七戻り」である。頭上の岩が今にも落ちそうで、弁慶も七戻りしたといわれている石。聖と俗を分ける門だともいわれている。


「高天原」とは「神様の世界」のこと。この先には、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る稲村神社がある。


「母の胎内くぐり」。岩を抜けることで、生まれた姿に立ち返ることを意味しているといわれている。




「陰陽石」。陰と陽、相反する二つの巨大な岩が寄り添うようにそびえ立っている。


鎖場もあって、険しい岩場が続く。


「出船入船」。石の姿がまるで出てゆく船と入ってくる船が並んでいるように見えることから、船玉神を祀っている。




「裏面大黒」。その名のとおり、大黒様が大きな袋を背負っている姿を後ろから見ているように見える岩だ。


「北斗岩」。天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しているといわれ、空に向かってそびえ立っている。


「屏風岩」。まるで屏風のように見えることから名付けられた。素箋鳴尊(すさのおのみこと)を祀っている。


「大仏岩」。大仏のように見えるこの巨岩の高さは、15m。女体山頂近くにそびえ立っている。


10:28。女体山877mの山頂に到着。こちらが、筑波山の最高峰だ。


「ガマ石」。その昔、永井兵助が「ガマの油売り口上」を考え出した場所といわれていることからこの名がついた。多くの人が、ガマの口に石を投げ入れるので、口は石だらけだ。


11:17。男体山871mの山頂に到着。


男体山を下りると、ケーブルカー駅に向かう。


11:40発のケーブルカーに乗って下山する。


10分ほどの乗車で、宮脇駅に到着する。


下りたところが筑波山神社の境内だ。折角なので、筑波山神社に参拝していく。


境内には、君が代で有名な「さざれ石」が置かれていた。


ほぼ4時間でスタート地点の筑波山神社に戻ることができた。早い時間に下りる予定だったので、その後、つくば梅園近くの「フォレストアドベンチャー・つくば」で、木々を渡るネイチャーアスレチックを楽しむつもりだったが、雨が本降りになってきたのでキャンセルして、筑波宇宙センターを見学することにした。

参考1.筑波山のコースマップ


参考2.筑波山の高低図


「2019筑波山登山ツアー:筑波宇宙センター編」に続く。