とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019沖縄一周いいとこ観光マラニック:7日目最終日

2019-03-30 12:57:18 | 観光
最終日に泊まった宿は、民宿糸満ガリガリーおおしろさん。居間には、レトロな昭和の看板が飾られていて、レコードも青春時代を思い起こす懐かしいジャケットばかり。物静かなご主人と優しい物腰の奥さん二人で経営している沖縄料理が美味しい家族的な宿だった。


驚くことに、昭和の時代の懐かしいジュークボックスもまだまだ健在で、しっかり動いている。ちょうどこの日は、私の誕生日という事もあり、みんなでお祝いをしてくれたのだが、誕生日の特典という事で、最初に私の選曲で、カーペンターズの「イエスタデイ・ワンスモア」をかけさせてもらった。ジュークボックスから流れるカーペンターズの柔らかな歌声に感無量となった。その後も、みんなの好きな昭和の邦楽、洋楽などいろいろ聞くことができ、思い出に残る宿となった。


宿を出る前に、宿のご夫妻と一緒に記念写真を撮ってお別れする。因みに、ガリガリーとは、沖縄の方言でチップスのことだという。商売を始めたきっかけが、紅芋のガリガリー(チップス)をおやつとして販売したのが名前の由来らしい。


前日の観光スポット巡りで回る時間のなかった喜屋武岬(きゃんみさき)に立ち寄る。ほぼ沖縄本島最南端といわれる岬だ。駐車場からはレーダーや灯台が見える。


ただ、本当の最南端は喜屋武岬ではなく、海に向かって左側に突き出た岩がある荒崎という場所が最南端という事になる。喜屋武岬より400mほど南に出ている。


喜屋武岬は、沖縄戦が終結に近づいた頃那覇方面から南部に戦線が移り、人々もそれに連れてサトウキビ畑が広がるこの南部地域に追い詰められた。周辺の海は米艦隊が襲来して砲撃を開始、人々は最後にはこの崖から飛び降りる事しか出来なかったと言う、とても悲しい歴史を秘めた場所でもあるという。広場には、そのことを忘れないようにと平和の塔が建てられている。


沖縄一周観光ツアーの最後の締めは、「沖縄戦終焉の地」である平和祈念公園だ。沖縄戦の写真や遺品などを展示した平和祈念資料館の建物の横から平和の礎に向かう。


「平和の礎」には、国籍や軍人、民間人を問わず、沖縄戦における全戦没者24万人余の氏名が刻まれている。


「平和の礎」内にある広場の中央には、沖縄戦最初の米軍の上陸地である座間味村阿嘉島において採取した火と被爆地広島市の「平和の灯」及び長崎市の「誓いの火」から分けていただいた火を合火し「平和の火」が灯されるという。


「平和の丘」。平和への強い意志、揺るぎない誓いの精神を表した黒御影石で、奥に進むと天井から「平和の光」が差し込む造りになっている。




沖縄には、このような戦争の悲惨さを伝える施設が数多くあり、沖縄線における被害者の数がいかに酷かったというのが実感させられた。平和な時代に生きていることに改めて感謝したいと思った。

那覇市内に戻ると、おなじみの国際通りを散策してお土産などを買いそろえてから那覇空港に向かう。


空港に着いたところで各地に散らばるメンバーと解散する。最初は、1週間もの長旅と思っていたが、終わってみればあっという間の1週間だった。海岸線の沖縄の観光スポットは、ほぼ回り切った気がする。内陸部の山や森を回り切ってはいないが、いっぱしの沖縄通になったような気がする。いろいろ、後で笑い話になるようなアクシデントはあったが、10人のメンバーたちとも、仲良く過ごせ、走ったり観光したりと、楽しい旅だった。呼びかけ人のHさんはじめ、同行した皆さんにもありがとうと感謝したい。