昨日から、2010年度の社会人大学が始まった。私は、今年で2年目になる。今年の講義は10回あり、バイオリン奏者の大谷康子さん、ギタリストの尾尻雅弘さん、古代学者の辰巳和弘さん、ジャーナリストの高野孟さんなどを予定している。卒業式には、盲目のピアニスト辻井伸行さんの母である辻井いつ子さんが来るそうだ。
さて、第1回は、山口阿知須共立病院会長の三好正之さんの講演である。三好さんは、太平洋戦争のとき軍医としてニューギニアにすすんで赴任したという。激戦の地ニューギニアでは、何度も死にそうになったというが奇跡的に生還した。講演は、“地獄の戦場”と形容されるニューギニア戦での三好さんの軍医としての体験をたどることで戦争の悲惨さと、その後の三好さんの生き方で平和の大切さを訴えるという内容だった。
三好さんは、軍医として多くの兵士の死を見てきた。多くの兵士は、戦闘で一瞬に亡くなるのではなく栄養失調やマラリアで苦しみながら亡くなっていったという。マニラでは50万人、ニューギニアでは20万人もの人が戦死したという話を聞き、いかに無意味で無駄に人が亡くなっていった戦争だったということを改めて認識した。こういう話が出来る人が、少なくなってきている今、貴重な存在でもある。「戦争はいけない」と命の大切さを訴える三好さんの言葉には実感がこもる。
そして、ニューギニアから帰還後はふるさとで医院を開業したが、医術の未熟さを痛感して大学で2年間学び直して、現在に至るまで地域医療に尽くしてきたそうだ。「人間は耐えることに終始する事が大切である。どんなに落ち込んでも浮かぶ時が来る。新しい道が開けてくる」という言葉は、心に刻んでおこう。
今年で93歳になるという三好さんは、車椅子で登場し1時間あまりの講演はきつかったようだ。過去においても最年長の講師ではなかっただろうか。こういった話は、若い人たちにも聞かせたいものだが、受講生も年長者が多く、次世代の人たちに如何に伝えていくかが課題かもしれない。
さて、第1回は、山口阿知須共立病院会長の三好正之さんの講演である。三好さんは、太平洋戦争のとき軍医としてニューギニアにすすんで赴任したという。激戦の地ニューギニアでは、何度も死にそうになったというが奇跡的に生還した。講演は、“地獄の戦場”と形容されるニューギニア戦での三好さんの軍医としての体験をたどることで戦争の悲惨さと、その後の三好さんの生き方で平和の大切さを訴えるという内容だった。
三好さんは、軍医として多くの兵士の死を見てきた。多くの兵士は、戦闘で一瞬に亡くなるのではなく栄養失調やマラリアで苦しみながら亡くなっていったという。マニラでは50万人、ニューギニアでは20万人もの人が戦死したという話を聞き、いかに無意味で無駄に人が亡くなっていった戦争だったということを改めて認識した。こういう話が出来る人が、少なくなってきている今、貴重な存在でもある。「戦争はいけない」と命の大切さを訴える三好さんの言葉には実感がこもる。
そして、ニューギニアから帰還後はふるさとで医院を開業したが、医術の未熟さを痛感して大学で2年間学び直して、現在に至るまで地域医療に尽くしてきたそうだ。「人間は耐えることに終始する事が大切である。どんなに落ち込んでも浮かぶ時が来る。新しい道が開けてくる」という言葉は、心に刻んでおこう。
今年で93歳になるという三好さんは、車椅子で登場し1時間あまりの講演はきつかったようだ。過去においても最年長の講師ではなかっただろうか。こういった話は、若い人たちにも聞かせたいものだが、受講生も年長者が多く、次世代の人たちに如何に伝えていくかが課題かもしれない。
頭の良い人達は、勝てる戦いではないと知っていた戦いでしたよね。
特攻等と言う無意味な事も行われました。最大の特攻は、海上特攻の『大和の特攻』です。約四千名での特攻です。戦艦大和の乗組員でも有った小説家、吉田満の『戦艦大和の最期』に、こう書かれてます『…日本は負ける。負けて目覚める、新生日本の先駆けして散る…それでそれで本望じゃないか…』とセリフがあります。
東大卒の吉田満の小説でも有りますが、実際大和の乗組員としての若き吉田満の日本を思いやり、また死に方を通し人生の意味を考えたノンフィクション小説に成ってます。
戦いを美化してる訳じゃなく、死を選ばなきゃ生きられないそんな時代で有ったとしています。
生きる意味が明確なのは素晴らしいですが、人殺しを政治と言えども正しいとは言えません。
とっちーさん、生き証人の言葉で、良い勉強をされて来ましたね~
軍国主義がまかり通っていた時代には、誰も逆らえず
徴兵令状が来ても、万歳と喜び戦地に送り出していたなんて…。
そんな時代が再び来ないことを祈るばかりです。
とっちーさん きちんと出席して いつも丁寧に書いてくださるので 一緒に学んだ気持ちになります。
て いうか 判りやすく要約して書いてあるので 私みたいなあんぽんたんでも ついていくことが出来て ありがたいです 楽しいし。
>戦闘で一瞬に亡くなるのではなく栄養失調やマラリアで苦しみながら亡くなっていったという
そういう話こそ とても大切な事ですね。
特攻隊もよくききますが 命と引き換えに敵にダメージを与えることは実際には少なく 多くは 撃ち落される形で 若く優秀な人達が無駄ななくなり方をしました。
生きていれば戦後の日本の復興に多大な力を発揮した人達だったでしょう。
何十万人もの人が 残酷で無意味で無駄な亡くなりかたをする
それが 戦争なのだと
戦争を知らないわたし達の世代が 今 シッカリと聞いておかねばならない言葉ですね。
切々と話してくれました。
”戦争を知らない子供たち”である私たちが
一番知っておくべきことを教えてくれました。