とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『クラウド アトラス』

2013-03-19 23:27:34 | 映画


たまたま見たネット広告で、興味を引いた映画だった。監督が、「マトリックス」のラナとアンディのウォシャウスキー姉弟という事と、トム・ハンクスやハル・ベリーといった豪華キャストが出演しているSFドラマという事で見たくなったのである。ところで、ウォシャウスキー姉弟というのが気になった。たしか「マトリックス」はウォシャウスキー兄弟だったはずだが、姉さんもいたのかなあと思ったら、何と兄さんは性転換して姉さんになっていたというのだ。現実の世界は、映画以上に複雑である。

《解説》
デイヴィッド・ミッチェルの小説『クラウド・アトラス』を映画化したSFドラマ。6つの時代と場所で6つの人生を生きる男の数奇な経験を描く。共同監督は「マトリックス」のラナとアンディのウォシャウスキー姉弟、「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ。出演は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のトム・ハンクス。(goo映画より)

《あらすじ》
初老の男ザックリー(トム・ハンクス)には、時空を超えたいくつもの“自分”の物語があった。1849年の太平洋諸島。“彼”は医師ヘンリー・グースとして弁護士ユーイング(ジム・スタージェス)と出会う。ユーイングはホロックス牧師(ヒュー・グラント)と奴隷売買の契約を交わす。島で罹患したユーイングに、グースは無料の治療を買って出る。1936年、ユーイングの航海日誌を読む音楽家フロビシャー(ベン・ウィショー)は父親に勘当され、恋人シックススミス(ジェイムズ・ダーシー)のもとを離れて、スコットランドの作曲家エアズ(ジム・ブロードベント)の家へ押し掛ける。フロビシャーはエアズの採譜者を務めながら、後に幻の名曲となる「クラウド アトラス六重奏」を作曲する。フロビシャーからの最後の手紙をシックススミスが受け取った37年後の1973年、サンフランシスコ。物理学者となったシックススミスは、人命に関わる原発の報告書をジャーナリストのルイサ(ハル・ベリー)に託そうとして殺される。原発の従業員アイザック・スミスである“彼”はルイサと恋におち、会社を裏切る決意をする。2012年のロンドンで“彼”は作家ダーモット・ホギンズとして著書を酷評した書評家を殺し、カルト的英雄となる。大儲けした出版元のカベンディッシュ(ジム・ブロードベント)はダーモットの弟たちに脅迫される。2144年、遺伝子操作で作った複製種を人間が支配する全体主義国家ネオ・ソウル。複製種ソンミ451(ペ・ドゥナ)は密かにカベンディッシュ原作の映画を観て自我に目覚める。革命軍チャン(ジム・スタージェス)と恋におちた彼女は、自ら反乱を率いる。ソンミが女神として崇められる地球崩壊後106度目の冬の地で、進化した人間コミュニティーからの使者メロニム(ハル・ベリー)が若き日のザックリーの村を訪れる。ザックリーがガイド役となり悪魔の地と呼ばれる険しい山の山頂にたどり着くと、メロニムの驚くべき使命が明かされる……。(goo映画より)

《キャスト》
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、ジェームズ・ダルシー、ジョウ・シュン、キース・デヴィッド、デヴィッド・グヤシ、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント


とにかく長い映画だった。3時間近い作品で、過去、現在、未来と6つの時代を行ったり来たりするストーリーである。最初から、6つの物語はバラバラに始まり、どこからどこまでが同じ話なのか分からないくらい自然に別の物語につながっていく。しかし、訳がわからないという事はなく、着ているものとか、周囲の状況から、時代が変わったことがわかる。ただ、それらの話が、どういう意味があってつながっていくのかがすぐには分からない。それだけは、だんだん理解していくしかない。

6つの物語には、それぞれ主人公がいるのだが、別の物語にも脇役として登場している。トム・ハンクスやハル・ベリーなどが主役を張っているのもあれば、ちょっとした脇役で登場しているのを探すのが面白い。主要キャストは性や人種が違うキャラをも熱演しており、生まれ変わりをイメージしたような構成のようだ。

それぞれの物語が、最終的にエンディングに向かっていくうえで、何となく一つの話に繋がっていったような感じはしたが、やはり、その時点で気づいても最初の細かいシーンがどうだったかが思い出せない。この映画、一度見ただけでは完全に理解するのは難しい。最後のエンドロールで、誰が何の役をやっていたかが種明かしされるのだが、思いもよらない役をあの俳優がやっていたのかとビックリする。性も人種も違う役が同じ人物だったのが分かり、その意外性が面白かった。誰がどの役やっているか分かった上でもう一度見ると楽しいかなと思うが、もう一度映画館に行くのはやはりつらいかなあ。

個人的には、人類を救う伝説の女神になるクローン人間のソンミ451(ペ・ドゥナ)が良かった。どこかで見た女優さんだなあと思っていたが、調べてみたら「空気人形」に出ていたのを思い出した。心を持ってしまった空気人形の役を演じていた韓国の女優さんだが、そのイメージが、この作品でもうまく表現できていたと思う。

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