とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022第1回信越トレイル:セクション2

2022-06-29 09:24:57 | 信越トレイル
前日、セクション1のゴールだった赤池からセクション2のスタートだ。この日もいい天気で朝から暑くなりそうだ。


駐車場から少し歩くと、セクション②-1の標柱がある。


ブナの森は、木漏れ日が差し込み歩きやすい道だ。




30分ほどで沼の原湿原に到着する。


湿原を一周すると1時間ほどかかるが、時期的に咲いている花はほとんどないので信越トレイルのコースに従って進み、湿原の入り口にあるトイレ前に出た。


トイレ前で一休みして、コースに入っていく。雪の重みで曲がったようなブナの枝が所々に見える。


森を抜けると、急に明るい場所に出た。希望湖(のぞみこ)という池だ。希望湖という名前は何か現代的な感じがしたが、やはり以前は「沼の池」という地元での通称しかなかったらしいが、昭和56年(1981)には、沼の池から希望湖(のぞみこ)と改名し現在に至っているそうだ。


現在は、ボートやフィッシング、周遊トレッキング等で観光に使用されており、管理小屋も建っている。また、希望湖は信州を愛した日本画家・東山魁夷が絵のモデルにしたことでも知られていて、緑の美しさと湖のみすみずしさを表現した「静映」と名付けられたその作品は、長野県県民文化会館の中ホールの緞帳としても見ることができるそうだ。


ボート乗り場の前には、大きな看板が立っている。「沼の池」にまつわる伝説だ。


沼の池に関わる伝説
昔、柳原の南條部落に「こく衛門」という男がおり、この男乱暴者ではあったがなかなかえらい男でもありました。川中島の戦いの後、上杉謙信は武田信玄の軍勢に追われ安田の渡しまで逃げてきたが、その時、こく衛門が渡しの綱を切って信玄の追っ手を足止めし、謙信を越後に逃がしました。謙信は命の恩人である「こく衛門」を呼び、「望みの物はなんでも与えるから好きな物を言え」といったところ、こく衛門は柳原地域が水に不便をしているのを思い、「他になにも望みはありませんが、沼の池をいただきたい」と言いました。謙信は、こく衛門の望みを聞き入れ沼の池を彼に与えました。当時沼の池は、越後領であったが、水は信州側に流れ落ちるようにしたのです。


天狗のうちわみたいなヤツデの葉に木漏れ日が当たっている。


毛無山1022mに到着する。山頂からは大展望が望まれるとガイドマップに書いてあったが、周りは樹木で覆われ全く展望がない。


山頂から東側に出ると、展望が開けた場所があり、野沢温泉、飯山、木島平、志賀高原などが展望できた。景色がいい場所なので、ここでランチ休憩する。


再び信越トレイルのコースに戻り、森の中を進む。


3つ目の池は涌井新池だ。


希望湖同様に近世初期から集落の共同用水として利用されてきた溜池で、今でも地域の暮らしに欠かせない大切な水源として利用されているそうだ。


涌井新池を過ぎると農道となる。しばらく歩くと、道の左側に水場があった。地図には案内看板はないとあったが、水場の降り口にしっかり水の表示があった。


水量も豊富で、冷たくて美味しい水をたっぷり飲むことが出来た。


あとは、農道から見える田園風景をのんびり見ながら歩く。


農道の脇でクワの実がたくさん成っているのを見つける。


農道から舗装道路に出て、しばらく歩くとセクション2の終点である涌井だ。


涌井でお迎えのマイクロバスを待ち、宿に向かうが、あまりにも時間が早く着いてしまったので、途中で道の駅に寄ってもらい、お土産などを買う時間にあてた。

参考1.信越トレイル・セクション2の高低図&コースタイム


参考2.信越トレイル・セクション2のコースマップ


「2022第1回信越トレイル:セクション3」に続く。