とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第5回熊野古道ジャーニーマラニック:大辺路編その2-1日目(田並~古座)

2021-04-26 23:05:47 | 熊野古道
大辺路編その2の再開だ。前回、ゴールとした田並駅に着いたのは、午後2時過ぎになっていた。JRのダイヤ改正が4月にあって、当初予定した電車がなくなり、田並駅への到着が遅くなってしまった。


とりあえず、駅前でスタート前の集合写真を撮る。


田並駅をスタートしたところ。すぐ前に、劇場があるというので、どんな劇場なのだろうかとさっそく寄り道していく。


この建物は、田並劇場という。昭和20年代に田並の有志によって建てられ、娯楽の少なかった当時、映画や演劇、町内会や学校などの出し物などが開催され、多くの人々に娯楽を提供してきたそうだが、過疎化に伴って劇場として使われなくなり、建物全体に蔦が絡み、廃墟となって十数年の月日が経ってしまっていた。しかし、田並劇場を貴重な建造物としてとらえ、『田並劇場』をもう一度、人の集う場として蘇らせ、文化的な交流スペースとして再生し活用しようという『田並劇場再生プロジェクト』で蘇った劇場だった。あまり長時間見ていく余裕はなかったが、熊野古道のマップなどが展示されていたので、少し見学していった。


田並から有田の旧国道沿いの飛渡谷を通る道は、飛渡谷道と呼ばれ、387mの区間が世界遺産に登録されている。苔むした石畳道があり、古道の雰囲気が醸し出されている。


途中、猟銃を持った猟師とすれ違う。害獣駆除のため、付近を巡回していたようだ。


岩穴の奥に小さいお地蔵さんが…。


展望所から有田漁港を臨む。




国道42号線に出ると、海岸沿いの道を進む。


お地蔵さんにもマスクが掛けられている。


道路際に不思議な円盤状のものが見える。これはトルコでよく見られる「ボンジュック」と呼ばれるトルコブルーの目玉のお守りだ。ガラスや陶器などいろいろな材質で作られ、形は円盤状のものが多い。毛髪が毒蛇で、見た物を石にすると言うギリシャ神話のゴルゴン3姉妹の末娘「メドゥーサ」の『目』であると言われている。英雄ペルセウスに退治された「メドゥーサ」のこの『目』は、他人の邪悪な目や悪意からこのお守りを身につけている人を守ると信じられているそうだ。




瀬浜橋の手前から国道42号線を離れ、籤野川沿いの道を進んで行く。


籤野川辻地蔵の分岐から橋杭岩方面に向かう。熊野古道からは外れてしまうのだが、串本の観光名所「橋杭岩」を見て行かないわけにはいかない。


海中に約850mの列を成して大小40余りの岩柱がそそり立っている。その規則的な並び方が橋の杭に似ていることからこの名が付いたそうだ。海の浸食により岩の硬い部分だけが残り、あたかも橋の杭だけが立っているように見えるこの奇岩には、その昔、弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を架ける賭をして、一夜にして立てたという伝説も伝わっている。


近くにある神社の階段を上って、高い場所から橋杭岩を臨む。


再び国道42号線沿いを走っていく。


振り返ると橋杭岩の裏側が見える。


古座駅を過ぎ、古座川の上流沿いにしばらく進むと、この日の宿に着いた。到着は18時半くらいになる予想だったが、18時ちょっと過ぎで、まだ明るいうちに着くことが出来て良かった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図&コースタイム


「2021第5回熊野古道ジャーニーマラニック:大辺路編その2-2日目(古座~那智)」に続く。