とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020尉ヶ峰

2020-06-05 21:10:07 | 山登り
梅雨入り前の好天が続いていたので、ふと思い立って奥浜名湖気賀の尉ヶ峰に登ってきた。道路が山頂近くまで続いている個所もあり、車で行ってしまえば簡単に登れてしまう山だが、それでは物足らないので、天竜浜名湖鉄道の気賀駅まで車で行く。気賀駅前には、4~5台の駐車スペースがあり、そこに車を止める。


気賀駅前から気賀の街中を歩き、細江神社の境内にはいる。細江神社は、古くは牛頭天王社と呼ばれ、地震の厄除けの神様として知られている。登山の安全を祈願して、神社の裏手に回る。


神社の裏手には、“犬くぐり”という場所がある。江戸時代、気賀関所は、住民でも手形が必要なほど厳格だった。街道の真ん中に設けられた関所は、住民にとっては非常に面倒なものだったという。そこで、関所の抜け道が作られた。関所の裏にくぐり戸を設け、筵(むしろ)を垂らした下を犬のようにくぐって通行する。「犬ならかまわない」ということで、黙認されたというわけだ。これは、当時の抜け道を復元したものだ。


犬くぐりの先には、尉ヶ峰ハイキングコースが始まる。


整備された石段を登っていくと、国民宿舎奥浜名湖の手前に出る。


国民宿舎奥浜名湖を通り過ぎると、奥浜名自然歩道細江コースの入り口だ。


坂を上がり切ったところには、「おもかる大師」という小さな祠に入った小さなお地蔵さんが鎮座している。願い事を思い浮かべておもかる大師を持ち上げ、軽く持ち上がればその願いは叶い、重ければ叶わないといわれている。試しに、登山の安全を祈って持ち上げてみる。心なしか軽く上がったような気がしたので、願いはかなうだろうと安心して先に進む。


一旦車道に出てから、再び登山道に入る。


国民宿舎から20分ほどで、二三月峠(にさんがつとうげ)展望台に到着する。この展望台からの浜松市の夜景は素晴らしいそうだ。


再び車道を歩くと、登山道入り口に出る。この周りには駐車している車も多く、尉ヶ峰登山の人たちと思われる。ここからなら1時間30分もかからないだろう。


さらに15分ほど歩くと、突然岩場が現れる。それまで歩きやすい道だったので意外な景観で驚いたが、それほど長くは続かない。


自然豊かな登山道が続いているなと思っていたら、急に錆び落ちた貨物コンテナや廃屋、骨とう品などが道の両側にたくさん見られるようになった。この区間は、民有地となり、かつては北大路コレクションと呼ばれた骨とう品の博物館跡だ。現在は、廃墟と化し誰も住んではいないとおもわれる。


民有地を抜けると、展望がいい場所に出た。北西側には、以前登った富幕山が見える。


登山道の足元で、ヒトデ型のピンクの可愛い花を見つけた。初めて見たが、調べたらイナモリソウというらしい。


10:48。尉ヶ峰433mに到着する。


尉ヶ峰のシンボルであるイノシシが向いている先には、2頭のウリ坊と奥浜名湖の景観が広がっている。


山頂の東屋で、軽くおにぎりやパンを食べて休憩する。その後、佐久米方面に向かって下山して行く。下山途中で「←富士山」の看板があったので矢印の方向を見てみたが、その先は霞んで富士山は見えなかった。


突然、岩がごつごつした急な坂が目の前に現れた。「獅子落としの坂」だ。江戸時代、気賀の領主が猟にきたおり、あわてたイノシシがここを転げ落ちたことから名前が付いたらしい。


赤い鉄階段を降りると車道があり、その先にはきれいなトイレがあった。


佐久米方面と西気賀駅方面の分岐があり、西気賀駅方面に向かう。


目の前に、大きな岩が見えてきた。


岩の表面には、浜見岩と書かれている。


反対側は、展望が開けていて奥浜名湖が良く見える。名前の由来がよく分かった。


シダが生い茂る道を進んで行く。


広い車道に出る。見た事ある道だなあと思ったら、良く走りに来ていたオレンジロードの枝垂れ花桃の通りだった。


オレンジロードを横断して、農園を抜けていく。


ほぼ1時間で西気賀駅に到着する。まだ、12時を少し回ったところだ。西気賀駅内にあるグリル「八雲」で、カレーを食べて気賀駅行きの電車を待つ。


13時を少し回ったところで気賀駅に到着する。3時間30分ほどの適度な山行で、いい足慣らしになった。


参考1.尉ヶ峰のコースマップ


参考2.尉ヶ峰の高低図&コースタイム