とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019塩の道トレイルツアー:1日目千国古道地蔵峠越えコース

2019-05-20 23:05:28 | 山登り
1昨年、小谷村の千国街道塩の道を全コース走破したが、千国古道のコースをまだ行ってなかったので、やっとそのコースの一部に足を踏み入れることになった。18日(土)~19日(日)の1泊2日で、大峯峠越えコース、高町越えコース、地蔵峠越えコースの3つを走る計画とした。まず、1日目は、千国古道で最も難所となる地蔵峠越えコースだ。

車2台で現地に向かう。1台は、スタート地点となる北小谷駅、もう1台は、ゴール地点となる平岩駅近くの“いで湯の広場”に駐車する。今回の参加者は、紅一点のSさん、そしてKさん、Nさん、私の4人だ。9:09。まずは、北小谷駅前でスタート前の集合写真を撮る。


駅前からは、雪を被った白馬岳が見えている。この日は、晴天となり絶好のトレラン日和だ。


駅をスタートして、直ぐに大糸線の線路を渡る。


蛇腹のように曲がりくねった車道をグングン登っていく。


この時期、山菜が取れるじゃないかとの事で、いい山菜がないか草むらを探しながら進んでいく。


見晴らしがいいところで休憩。北アルプスの山並みと里山の風景がいい感じだ。


新緑と雪山が一緒に見られる絶景だ。


集落を抜けると、沢沿いの道となり、がけ崩れや倒木で道路の片側が塞がれた場所に出た。人間は通り抜けられるので、そのまま進む。


標高600mくらいの辺りで、まだ雪が残っていた。雪が解けて道がぬかるんでいる。


番小屋跡を過ぎ、峠道の分岐点に向かう。


10:37。地蔵峠口に到着する。ここから、本格的な山道だ。


倒木で荒れた道を越えていく。


枠ころばし。作物を荒らす牛方らをこらしめるため道に枠を置いて邪魔をしたと伝えられる場所。


この辺りから、花がいろいろ見られるようになってきた。平地では、とっくに終わっているはずのカタクリが、盛りは過ぎたとはいえ、まだ咲いている。


イカリソウ。


タチツボスミレ。


アズマイチゲ。


ヤマツバキ。


イワカガミ。


10:54。“地団駄”に到着する。落城した平倉城の火の手を見て、上杉の援軍がじだんだ踏んで悔しがったといわれる場所だ。


アカヤシオ。


観音菱。昔、岩場の道を開いた難工事の犠牲者を供養する観音石仏だ。


傾斜がきつくなってくると、雪渓が残っている場所が所々に出てきた。アイゼンを持ってきていないので、張り出した木の根を掴んで慎重に登っていく。


11:24。地蔵峠(標高1040m)に到着する。奥にある建物は地蔵堂で地蔵菩薩が旅の安全を見守っている。


地蔵峠から姫川や北小谷駅周辺を臨む。


地蔵峠のすぐ下にあるのは、乳房の木だ。センの大木で幹に二つの乳房に似たコブがあることから安産・子授けの神木として信仰されたという。


乳房の木の先にも雪渓が残っており、慎重に下りていく。


一つの雪渓を下りても、さらにその先にも雪渓が延々と続いていた。雪渓の隙間から雪解け水がザーザーと流れ、とても先に行けるような状況ではない。残雪があるかもしれないと思ってはいたが、5月中旬も過ぎているので大丈夫だろうと思ってアイゼンやストックを持ってこなかったのが大誤算だった。最高点の三坂峠(標高1210m)まで行くのはとても無理だろうという事で、残念ながらここで撤退することにした。


結局、元来た道を引き返し、行きにかかった時間の半分くらいで北小谷駅に戻った。時間は、まだ13時過ぎでそのまま帰るには早すぎる。Sさんの提案で、この後、小谷村の中でも秘境中の秘境と言われる真木集落に行くことになった。

参考1.地蔵峠越えコースマップ


参考2.地蔵峠越え高低図


「2019塩の道トレイルツアー:1日目真木集落往復」に続く。