とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019赤城山

2019-05-27 21:58:24 | 山登り
猛暑日となった昨日、上州の赤城山に登っていた。赤城山は、日本百名山の一つであり、榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つにも数えられている。中央のカルデラの周囲には、1,200mから1,800mの峰々が取り囲み、その外側は標高にして約800mまでを広く緩やかな裾野の高原台地をなしている。これは富士山に続き日本で二番目の長さだという。ただ、この高原台地に向かう道路は、かつてはドリフト族の溜まり場だったそうで、カーブが70以上もある曲がりくねった山道だった。今は、道路に凸凹がつけられたので、それほど酷い走りをする車は少なくなったようだが、深夜の時間帯は、相変わらず走り屋みたいな車が何台もあちらこちらに集結していた。

赤城山ビジターセンター駐車場で仮眠して、朝7時から出発することにした。標高は既に1300m以上あるのだが、朝から日差しが強く、暑くなっていた。


ビジターセンターから200mほど歩くと、駒ヶ岳登山口だ。赤城山という山はなく、外輪山全体を総称して赤城山という。


登りだしてしばらくすると、鉄階段が何段も続く。




1時間ほどで、駒ヶ岳への分岐点に着く。ベンチがあり、水分補給とおやつで少し休憩する。


展望が開け、火口湖の小沼が見えた。


分岐から少し進むと、アカヤシオの先には、大沼が見える。


8:42。外輪山の一つ駒ヶ岳山頂1686mに到着する。


駒ヶ岳山頂からも大沼と赤城神社が良く見える。


北側に目を凝らすと、雪山が見える。苗場山や谷川連峰だろうか。


駒ヶ岳からはいったん下っていく。


目の前に見える高い山が、赤城山の最高峰である黒檜山(くろびさん)だ。


黒檜山山頂手前に「御黒檀大神」と書かれた大石があり、小休止する。


9:43。御黒檀大神から5分ほどで黒檜山山頂1828mに到着する。一般的には、この最高峰の山頂まで行けば赤城山に登ったことになる。


山頂には、我々の後からも続々と登山者が登ってきていた。さすが百名山だけあって、山頂周辺は登山者で大賑わいだった。


山頂から2分ほど先に、絶景スポットがあるというので行ってみる。見晴らしがよく、谷川岳をはじめ、上越国境の皇海山や、奥日光連山、燧ケ岳や上州武尊山などを一堂に望む大パノラマが広がっていある。さすが赤城山の最高峰と言われるだけのことはあり、ほとんどの登山者が絶景スポットで休憩をしていた。我々も、冷たいビールと早い昼食を取り、絶景に浸っていた。


黒檜山登山口への分岐から下山していく。標高が高いだけあって山桜がまだ咲いている。


多くの登山者が登ってくるところを、我々は下山していく。かなりキツイ急坂なので下山も慎重にせざるを得ない。


オオカメノキの白い花の先には、大沼が見える。


大沼がだんだん大きくなってきた。


12:13。黒檜山登山口にやっと到着する。長くキツイ急坂だった。


車道を歩いて赤城神社に参拝していく。


赤城神社には、大沼に架かる赤い欄干の立派な橋が架かっているのだが、橋が傷んでいるのか通行止めとなっているのが残念だった。


メンバーの内の二人はここで前泊したそうで、お土産を買いながら休憩していく。


14時。赤城山ビジターセンターに到着する。車に荷物を置いて、手ぶらで近くにある覚満淵に寄っていく。入り口は、鹿よけのネットが付いている。


大沼に隣接する覚満淵は湿生植物・高山植物の宝庫で、初夏にはレンゲツツジ・ニッコウキスゲ、秋は美しい紅葉のグラデーションと四季を通じて撮影を楽しむことができるという。特に朝霧が発生すると幻想的な風景が見られるらしい。道理で、早朝からカメラマンが沢山来ていた訳だ。


残念ながら幻想的な風景は見られなかったが、自然豊かな沼の風景を楽しんだ。


その後、車で前橋駅まで移動して、駅前温泉「ゆーゆ」で汗を流してから帰路についた。5月とは言え、本当に暑い一日だった。

参考1.赤城山のコースマップ


参考2.赤城山の高低図