とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018塩の道トレイル:豊科~松本城

2018-11-17 22:44:29 | マラソン
豊科からは国道を外れて東方向に向かう。犀川沿いの山々は、赤や黄色に色付き紅葉真っ盛りだ。




地図にあった熊倉の渡し跡を見て行こうと思ったのだが、案内らしきものもなく何時の間にか通り過ぎてしまっていたようだ。しかし、その先にあった「旧仏法寺の石造百体観音」が素晴らしかった。寺跡を結ぶ参道の両脇に観音様が立ち並び、1ヶ所で巡礼のかわりを果たしたといわれているそうだ。


観音様の奥のイチョウの葉が黄色に色付いている。


足元は、黄色い絨毯だ。


百体観音から少し進むと、真っ赤なモミジが。


モミジ越しには、北アルプスの山並みが見える。


春日神社。碑文より「社伝によれば大同4年(809)奈良春日大社から分霊し梓川の治水開拓神として南方東木戸の地に鎮座、のち現在地に遷座。祭神は天児屋根命・経津主命・武甕槌命・瀬織津姫命」。結構由緒ある神社のようだ。


春日神社の反対側には御岳社があり、御岳大権現が祀られている。


六十六部供養塔。六十六部行者と呼ばれる諸国を遍歴する行者を供養する塔。六十六部廻国巡礼とは、法華経を書写して全国の六十六カ国の霊場に1部ずつ納経して満願結縁する巡礼行をさし、この巡礼に従事する行者を六十六部行者と呼んだそうだ。


梓川近くまで来ると13時となり、さすがにお腹がすいてきた。近くのコンビニでビールと摘みで軽く食べ、松本まで我慢して走る。


14時過ぎ。松本城を通り越して松本市内に出来た巨大ショッピングモール「イオンモール松本」まで行き、ランチ休憩する。ここまで来たのは、Sさんがどうしても食べたかったというローストビーフ丼を食べるためだ。


イオンモール松本を出て、最終目的地である松本城まで向かう。


15時。松本城内に入る。赤い橋とお堀の中にたたずむ松本城は、ポスターや絵ハガキで見た風景そのままだ。松本城は戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりで、現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城だ。


水面に反射する逆さ天守は言葉を失うほど美しい。


拝観料を払って本丸の中に入って行く。


天守閣入り口前で、武者と一緒に記念撮影。


松本城は軍事的にとても優れたお城だという。窓が少ない代わりに、矢挟間(矢を放つための小窓)、鉄砲挟間(鉄砲を撃つための小窓)、石落とし(石垣を登ってきた兵に石などを落とす出窓のようなもの)などがたくさんあり、攻撃力はもちろん、防御力も備えた戦闘仕様の造りとなっている。国宝という事で、中の撮影は禁止となっているが、当時のままの内部を見学すると、戦国時代の武将の雰囲気を味わっているかのような気分になった。

松本城を見学してから北松本駅まで歩いていく。時間は、15:45となり、これでこの日のゴールとした。当初の予想距離は16~17キロと予想していたのだが、いろいろ脇道に入り道草していたら結局30キロ近くになっていた。


北松本駅から大糸線に乗って穂高駅まで戻り、車を回収して帰路についた。気持ちよい秋晴れとなり、見どころ一杯、景色最高、メンバー最高と楽しいトレランだった。やっぱり千国街道ルートの塩の道は、素晴らしい。この続きも近いうちにやってみたくなった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図