とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

次は“辻村深月”に挑戦

2016-03-05 21:19:44 | 読書
このところの私の本の読み方は、気にいった作家の作品をとことん読みこなすというスタイルだ。東野圭吾から始まり、有川浩、松岡圭祐、伊坂幸太郎、西尾維新等の作品を読んできた。これらの作家は、新作が出たらまず読む予定だが、次に重点的に読むのは誰にしようかとか考え、最近書店でも名前を見にする事が多くなった“辻村深月”にすることにした。

辻村深月という作家は、『冷たい校舎の時は止まる』でデビューし、2012年に『鍵のない夢を見る』で147回直木賞を受賞している。また、2015静岡本屋大賞を『朝が来る』で受賞し、本家の本屋大賞でも、何度もノミネートされている作家である。読んだことのあるのは、2015本屋大賞3位となった『ハケンアニメ!』1冊だけであるが、アニメ業界で奮闘する3人の女性の視点で描かれた作品で、『書店ガール』を彷彿させ、頑張る女性の姿に好感が湧いた。

しかし、それ以外の作品は、まったく読んだことがなくどんな作風かもよくわからないので、いろいろ検索してみたら、いろんな賞をとっておりファンも多いようだ。作品にシリーズ物はないようだが、作品によっては、登場人物が重複しており、作品ごとの相関があるらしい。したがって、読む順番を間違えると、ややこしくなるらしく、読む順番は推奨する順番がいいという。公式に言われている順番は下記の通りだ。
1『凍りのくじら』
2『スロウハイツの神様』
3『冷たい校舎の時は止まる』
4『子どもたちは夜と遊ぶ』
5『ぼくのメジャースプーン』
6『名前探しの放課後』
7『ロードムービー』
8『光待つ場所へ』
9『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』

ということで、まず『凍りのくじら』から読み始めた。ところが、この作品はかなり暗い内容だ。主人公の女性に付きまとう危ない青年の行くすえが、暗すぎた。でも、最終的には救われる内容だったので、ホッとした。何でも、この作品を最後まで読めなければ辻村作品は合わないと思ったほうがいいらしい。何とか、最後まで読むことが出来たので、今後の作品を楽しみに読み進めていくつもりだ。