とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014霧島山・開聞岳登山「開聞岳編」

2014-06-03 23:34:40 | 山登り
霧島山を登った後、指宿温泉に泊まる。指宿といえば、砂むし温泉が有名だ。ホテルにも、砂むし温泉があり、朝風呂の代わりに砂むしを初体験してみた。砂むしとは、浴衣を着て適度な温度になるように攪拌された砂に埋まって温まる入浴方法である。一人では無理なので、シャベルを持った係員に砂を盛ってもらう。頭部には、タオルを巻いて砂の付着を防ぐようになっている。


湿った熱い砂を体に盛られて、簡単に身動きできない状態になる。10分ほど砂に埋もれた状態を我慢した後、自力で何とか起き上がり、露天風呂で砂を洗い落して砂むし温泉体験が終わった。その後、普通の温泉以上にずっと体が火照って暑かった。


ホテルの部屋から、庭を見下ろした様子だ。ヤシの木が立ち並び、南国情緒たっぷりだった。


ホテル玄関前で写真を撮って、開聞岳へと向かう。


途中で、JR日本最南端の駅「西大山駅」に立ち寄る。


ホームからは、端正な形の開聞岳がバッチリ見える。


因みに最北端駅は「稚内駅」、最東端駅は「東根室駅」、JR最西端駅は「佐世保駅」になるそうだ。JRがついているのは、私鉄が含まれていないからである。「西大山駅」も、2003年沖縄にモノレール駅ができたので日本最南端の駅ではなくなってしまった。しかし、現存する普通鉄道(通常の軌条を用いた鉄道)の駅としては従来どおり日本最南端であることは間違いない。


西大山駅には、『幸せを届ける黄色いポスト』が設置されている。“JR本土最南端駅にある「黄色いポスト」から、友人・家族・恋人に、”愛”が沢山詰まった手紙を送ってみませんか!!ここからなら普段は言葉に出来ないことも伝えられる。“ありがとう”の感謝の気持ちや”想い”を届けてあなたの大切な人の絆を結びます”と書かれている。


かいもん山麓ふれあい公園から、開聞岳の登山ルートが始まる。開聞岳は、見事な円錐形の山容から別名薩摩富士とも言われている。


公園広場から、見事な薩摩富士を見上げる。


すぐに、本格的な登山道に入っていく。


雨水の流れで、深くえぐられた登山道を進む。


3合目を通過。この山も1合目毎に表示が出ているので、歩く目安になる。


展望がいい場所からは、長崎鼻、佐多岬などが見える。


7合目を通過。あと1.1キロだ。


7.1合目からの展望もいいが、あいにく霞がかって遠くの島々が良く見えない。


空気が澄んでいれば、屋久島や種子島も見えるらしい。


山伏たちの修行の場所に使われた「仙人洞」という洞窟。




だんだん、大きな岩が増え歩きにくくなってきた。


急斜面にかけられたハシゴとロープ。


登山口から約2時間半で、開聞岳頂上924mに到着する。日本百名山の中では、筑波山に次ぐ低い山ではあるが、登山口からの標高差は740mもあり、かなり体力を要する山であることは間違いない。


登頂後、西大山駅で買ってきたスイカに早速かぶりつく。今年初のスイカは、開聞岳山頂からの素晴らしい展望を見ながらなので、味も一際美味しい。


正面には、池田湖が見える。


元来た道を戻りながら下山する。


下りは、2時間ほどかかった。登るときから下山まで、地元の知覧小学校の生徒たちと前後しながらの登山だった。開聞岳は、小学生の集団登山によく使われるようだ。なかなか険しい登山道だが、一本道なので迷う事は少なく子供たちは楽しそうに歩いていた。

参考:開聞岳コースマップ


山の後は、もちろん温泉である。事前に調べてあった「ヘルシーランド露天風呂」に入る。世界最大級の旅行クチコミサイトの「行ってよかった日帰りスパ&温泉施設」で、2014 日帰り温泉&スパ部門で全国1位 に選ばれたというだけあって、海に面して開聞岳を眺めながら入浴できる露天風呂は、素晴らしかった。

(写真は、ヘルシーランド露天風呂のHPより)

温泉から出たあとは、ひたすら鹿児島空港にむけて車を走らせた。時間があれば知覧などを観光したかったのだが、そんな余裕はなかった。鹿児島から中部国際空港に着いたのは、午後10時に近く、自宅に着いたのは、午後12時前だった。当初から、ハードな山行になると思っていたが、それにもまして充実した二日間ではあった。