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とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:番外編1-足摺岬を回る

2015-03-20 20:00:15 | お遍路
38番札所金剛福寺の前が足摺岬だ。順拝が終わり時間が十分あるので足摺岬を一通り観光していくことにした。文字通り四国最南端の岬だ。


すぐに、ジョン万次郎の銅像がある。天保12年、手伝いで漁に出て嵐に遭って遭難、5日半の漂流後奇跡的に伊豆諸島の無人島鳥島に漂着し143日間生活する。そしてアメリカの捕鯨船に救助され、そのまま世界を航海し、生まれて初めて世界地図を目にして世界における日本の小ささに驚いたという。その後、帰国して日米和親条約の締結に尽力し、通訳・教師などとして活躍したという数奇な人生を歩んだ人物である。


「天狗の鼻」から、足摺岬の灯台を見る。


近くには天皇陛下が皇太子時代に詠まれた歌碑が建てられている。


「天狗の鼻」から展望台へと向かい、展望台から灯台を臨む。




こちらは、展望台から「天狗の鼻」を見た様子。


灯台の先端まで行ってみた。


見渡す限り海が広がっている。見通しがよければ九州が見えるかもしれない。


足摺岬には、七不思議がある。その1「地獄の穴」
この穴は、灯台下の洞窟(亀の洞)まで、通じている。と云う。この穴に硬貨を投げ入れると、チリーン・チリーンとしばらく音が聞こえて来る。この穴に硬貨を投入するのは、先祖が地獄に落ちている人があれば、引上げて貰う事を願い、又、先祖の霊をなぐさめ供養になると云われている。因みに硬貨を入れてみたが、音は良く聞こえなかった。


その2「弘法大師爪彫の石」
岩に「南無阿弥陀佛」の6文字が彫られている。この字は、弘法大師が爪で彫ったと伝えられる。石の左側に、縦に黒い染みのようなものが見られ、それが文字なのだろうか?




その3「亀呼場」
この場所で海に向かって「お亀さーん」と呼ぶと、大海亀が海面に浮かんで来る。これは、弘法大師が前方150m位の所にある黄金碆に波切不動を刻むために亀に乗って通ったという。


その4「一夜建立不成の華表」
弘法大師が一夜で鳥居を建てようとしたが、天邪鬼が夜中に鶏の鳴き声を、真似したので、石工が夜が明けたと思い、仕事を辞め完成しなかったと云われている。石の土台や石柱が5、6本横たわっている。


その5「ゆるぎ石」
大きな石の上に小石が三つ積んである。親孝行者がこの大石を動かすと上に積んでいる小石が落ちる。親不孝者は落ちない。いつも親の肩を揉んでいるように動かすとだんだん揺らいで石が落ちることから親孝行者は落ちると大師が言ったのだろうと伝えられている。


その6「根笹」
竜の駒(まぼろしの駒)が来て、この地に生えている根笹を食べる。そのためか、この地の笹はこれ以上大きくならないと言われている。


その7「潮の満干の手洗鉢」
岩の窪みに溜まった水が、潮が満ちると増え、干潮になると減ると云う。この時は、水が溜まっていて満潮だったのだろう。




その8「亀石」
この亀に似た石は専門家によると、全国的にも一級品だそうで一見の価値がある。奈良の明日香村の亀石よりも亀らしい。七不思議というが、数が七つというのではなく、沢山の意味で7や8をよく使い全部で21ヶ所あると云われている。


さらに足を伸ばして、足摺岬の西方にある白山洞門まで行く。花崗岩で形成された岩盤が波の浸食により洞門となったもので、高さ16m、幅17mあり花崗岩の海蝕洞では日本一の規模であるという。




白山洞門から階段を上がり、県道に出て少し歩くと「万次郎足湯」がある。


きれいな建物の中に足湯が何槽もあり、ガラス張りの窓から白山洞門が真正面に見える。利用料は無料となっていて、素晴らしい施設だ。疲れた足を足湯につけて、しばし休憩する。




充分足湯で休憩して、民宿に向かった。チェックインするには、そろそろいい時間だ。

2015四国八十八ヶ所巡り:38番

2015-03-20 16:49:08 | お遍路
6時40分。民宿「安宿」を出発する。2日目で同宿だった兵庫のOさんとは、その後何度も同じ宿にとまったり、道中で出会ったりしていたので、これで最後かもしれないと一緒に写真を撮る。


7時。太陽が海を照らしている。今日は気持ちのいい朝だ。


椿の花は、ところどころで見かけるが、もうだいぶ散っている。


大岐の浜が見えてきた。


遍路道が浜を経由しているので、浜を回って行くことにした。


木橋を渡る。


浜の遍路道も椿のトンネルになっている。


しかし、花は散ってしまっているところが多い。


この辺りは、サーファーが多く、静かな波打ち際でサーフィンを楽しんでいた。


以布利港から、再び浜辺の遍路道に入る。


しばらく波打ち際を歩く。


そして、山道に入る。


その後も、何度も遍路道に入ったり県道に入ったりしながら進む。今日は海の色が、本当にきれいだ。


何日か前に、大阪のオバちゃんたちに教えてもらった「トサミズキ」を見つける。この時期は、土佐では「トサミズミ」が見られるよと聞いていたからだ。どんな花か良く分からなかったが、写真を撮って後で調べたら合っていた。


この花は、何だろう?


12時43分。38番札所金剛福寺に到着する。


境内に入ると、大きな亀の石像が見えてきた。この亀の石像「大師亀」は、弘法大師が海上の不動岩で修行した時に海亀の背中に乗って海を渡ったという伝説にちなんだもので、願いを念じながらこの亀の頭を撫でると、幸運が訪れるといわれているそうだ。




本堂の前には、大きな池があって金魚がたくさん泳いでいた。


その後、金剛福寺前の足摺岬を観光していく。詳細は、番外編で。

14時25分。民宿のすぐ手前で大きな桜の木を見つける。ちょうど今朝から満開になったそうで、見事な咲きっぷりだ。


14時30分。民宿「福田屋」に到着する。ここも部屋からのオーシャンビューが素晴らしい。


今日の歩行距離:26.0キロ(通算528.0キロ)
明日の予定:38番札所手前40キロくらいまで(土佐清水市大津)。

2015四国八十八ヶ所巡り:四万十川を越え土佐清水市へ

2015-03-19 16:29:07 | お遍路
今日も朝から天気が悪い。民宿の部屋から海を眺めてみると風も少しあって波しぶきが上がっている。




7時10分。民宿「たかはま」を出発する。


民家の軒先には、シモクレンがきれいに咲いていた。


国道には、うっすらと霧がかかっている。


8時20分。道の駅「ビオスおおがた」に到着する。ここで、この日の昼食となる弁当を購入。


県道42号の坂を上がって行くと、農道への分岐があり「四万十川大橋」への矢印があるので、そちらに進む。


やなせたかしの出身が高知という事もあり、沿道には「バイキンマン」があった。他の場所でもアンパンマン等を見かける。


大きな池には、雨の中、カモの群れが悠然と泳いでいる。


11時10分。四万十川が見えてきた。


雨の中でも、屋形船が就航していた。


手前の休憩所で弁当を食べてから、四万十川大橋を渡る。




四万十川ウルトラマラソンで何度も来たことがある懐かしい川だが、あいにくの天気で美しい清流も濁っている。


国道321号に入りしばらく行くと、山の斜面に「大」の字が見えた。ここも京都の大文字山にならって大文字山と呼ばれているようだ。


13時20分。「新伊豆田トンネル」入り口に入る。全長1600mの長いトンネルだ。


13時40分。「新伊豆田トンネル」の出口に着いた。トンネルを抜けると、晴れ間が広がり、道路も乾いていた。やっと雨が上がってくれてホッとする。


14時58分。民宿「安宿(あんしゅく)」に到着(“やすやど”ではないですよ)。


今日は、ほぼ予定通りの時間に到着。明日から1週間は、ずっと晴れ模様の天気らしい。当分楽しく歩けそうだ。

今日の歩行距離:30.0キロ(通算502.0キロ)
明日の予定:38番札所まで。

2015四国八十八ヶ所巡り:四万十町窪川~黒潮町伊田

2015-03-18 16:54:14 | お遍路
昨日泊まった宿の部屋。10畳と8畳の二間続きで、部屋から下の道路が良く見える。一人でこんな広い部屋でいいのだろうかと思ってしまった。有名な文豪もこんな和風旅館に逗留し執筆をしたという。なんだか文豪みたいな気分に浸ってブログの更新をしていた。


7時25分。「美馬旅館」を出発する。


9時47分。拳ノ川休憩所を通過。まだ雨は降っていないので、できるだけ先を急ぐ。


国道56号をひたすら歩くが、まったく車が通らない時間帯があった。国道でも、こんなに車が通らないときがあるというのが不思議だ。


11時50分。黒潮町に入る。この頃から雨がポツリポツリと降りはじめ雨具を着る。


12時ちょうどに、道の駅「なぶら土佐佐賀」に到着。ここで、コンビニで買ったおにぎりなどを食べてしばし休憩だ。休んでいる間に、雨がザーザー降りとなる。


国道を走る車も、大きく水しぶきを上げている。


土佐佐賀駅近くを歩いていると、土佐くろしお鉄道の派手なラッピング電車が入ってきた。


反対側からも、もっと派手なラッピング電車もやってきた。こちらは、「すくものはなちゃん」だったが、その後で見た電車はアンパンマンの電車もあった。残念ながらアンパンマン電車はシャッターを切り損ねた。




その後は、海岸線沿いをずっと歩く。


伊の岬トンネル手前で、遍路道と書かれた案内板があったので、トンネル経由の国道を通らず海岸線沿いの道に入る。宿までは、もう2キロもなかったが、時間があるので遍路道で行こうと回り道になるが行ってみることにした。国道よりもさらに海岸に近い道を歩く。


最後の遍路道は、天気が良ければ風光明媚で絶好の遍路道になっただろうが、雨が酷くガケ崩れ注意の場所ばかりでビクビクしながら歩いた。車も人もまったく通らず心細いといったらない。しかも、かなり大回りとなり予定より30分以上も遅くなってしまった。それでも、最後に民家が見えてホッとした。ほどなく今夜の宿「民宿たかはま」に無事到着。ちょうど15時過ぎだった。

今日の歩行距離:31.4キロ(通算472.0キロ)
明日の予定:38番札所の手前23キロくらいまで(土佐清水市)。

2015四国八十八ヶ所巡り:37番

2015-03-17 16:32:10 | お遍路
7時15分。「大谷旅館」を出発する。今日は、朝から天気が良く暑くなりそうだ。


前方の山には、うっすらと滝雲が流れていた。


久礼の町からは、「そえみみず遍路道」と「大坂遍路道」の二つがある。また、国道56号をずっと歩いても行ける。歩き遍路としては、やはり遍路道をメインに歩きたい。どちらの遍路道にしようか迷ったが、「大坂遍路道」は、途中に通行止めの箇所があり、行けないと分かったので「そえみみず遍路道」で行くことにした。


民家の玄関先では、ネコがのんびりと日向ぼっこをしていた。


いよいよこれから先は、ミミズがのたくったような遍路道になっていく。漢字で書くと「添蚯蚓(そえみみず)」となりちょっと怖いような名前だが、実際のところはごく普通の山道だ。


しばらく上がって行くと、ぷっつりと遍路道が分断されている。


この辺りは、高速道路ができたおかげで遍路道が分断され、一旦階段を下りて高速道路の下を回る道ができている。


高速道路をくぐると、ふたたび長い階段を上がって行く。この階段が長くてきつい。


その後は、もとの遍路道に戻り標高400m位の高さまで登る。高速道路がだいぶ遠くに見える。


尾根伝いの道が結構長く続く。


2時間ほどで「そえみみず遍路道」が終わり、車道に出た。岩本寺までは、残り13.3キロだ。


9時33分。国道56号に出ると、四万十町に入る。ここは高知県高岡郡四万十町で、高知県四万十市ではない。四万十市にも四万十町があるのでややこしい。


「雪椿」休憩所で一休み。


ここには、お雪という女性にちなんだ椿の木がある。


またしても、菜の花、梅、桃の花のコラボレーションを発見。


12時を少し回ったころ、道の駅「あぐり窪川」に到着する。休憩所で、パンを食べたりしたが、ここでランチとして「四万十の春天丼」を食べた。


道の駅からは、3.3キロで37番札所岩本寺に到着する。時間は、13時30分を過ぎたくらいである。


宿は、すぐ近くなので境内をゆっくり散策する。


そして、本堂への礼拝を済ませて中に入ってみると、天井にはおびただしい数の板絵がはめ込まれていた。イノさんが言っていたのは、この板絵の一つであるマリリン・モンローの絵の事だったのだ。全部で575枚の板絵があるそうで、マリリン・モンローの他、ルノアールの「モデルの肖像」、ネコ、仏様、花鳥風月といったいろんなジャンルの絵がはめ込まれている。


全国からジャンルを問わず公募した作品を、天井の板絵として展示しているのである。こんなお寺は、ほかでは見たことがない。


本堂の天井はこんな感じである。


岩本寺から、5分も歩けば今日の宿「美馬旅館」に到着だ。今日もかなり余裕がある時間だったので十分休養になる。明日の午後からは、再び雨の予報。雨が酷くならないうちに宿に着けるといいな。

今日の歩行距離:22.0キロ(通算440.6キロ)
明日の予定:38番札所の手前53キロくらいまで(黒潮町伊田)。

2015四国八十八ヶ所巡り:高知県須崎~中土佐へ

2015-03-16 16:28:50 | お遍路
6時50分。民宿「なづな」を出発する。民宿というよりは、ペンションのような雰囲気のきれいな宿だった。同宿した大阪のオバちゃん3人と宿のお母さんの写真を撮る。


1.2キロ程歩くと深浦の桟橋がある。この内ノ浦湾には、巡航船が就航していて、ところどころの桟橋に寄りながら横浪という地区まで運んでくれる。四国霊場三十六番札所・青龍寺から三十七番札所岩本寺への本当の遍路道は海の上という説もあり、空海も次に向かう際は湾を船で移動したという。ここだけは船で移動もいいのではと、オバちゃんたちの勧めもあって 私も巡航船に乗るために桟橋で待った。


10分遅れで、桟橋まで巡航船がやってきた。


船長一人で何でもこなすワンマン巡航船だ。


次の桟橋でも、お遍路さんや中学生が乗った。


横浪の桟橋が近づいてきた。近くに中学校や小学校があり、地元の学生たちの通学の足にもなっている貴重な巡航船である。


いつの間にか、子供やお遍路さんで15名くらいになっていたが、全員下船する。


巡航船が戻っていく。約40分の乗船時間だったが、6.7キロ程ショートカットになった。


集落を抜け、遍路道に入っていく。道端には、ツツジの仲間だろうか?ピンクの花が咲いていた。


山の中に入っていくと、とても静かだ。車の音、人の声、鳥の鳴き声一つ聞こえない。聞こえるのは自分の足音と鈴の音だけである。




9時11分。仏坂不動尊に立ち寄る。


ミツマタの花も咲いている。


川岸は、まさに春本番といった雰囲気だ。


川辺には、シラサギがのんびり餌をついばんでいる。




須崎歩道トンネルを抜ける。


11時12分。道の駅「かわうその里すさき」に到着する。


ここで、ランチとする。郷土料理を食べたいと思い「土佐丼」を頼む。熱々のご飯の上に、新鮮な鰹の刺身をのせ、その上に沢山のきざみネギ、大葉の千切り、きざみ海苔がかかり、わさびとニンニクスライスをトッピングしたものである。セットで頼んだのでうどんもついている。このところお昼はコンビニのおにぎりばかりだったので、今日はちょっと贅沢だ。少し前にも、通りがかりの車からお接待にチョコレートなどを貰ったこともあり気を良くしていた。


まだ、しばらくは海を見ながら国道56号を歩く。


安和から焼坂峠越えの遍路道があったが、落石などで通行止めとなっており、そのまま国道を歩き続ける。

14時20分。今日の宿「大谷旅館」に到着する。巡航船に乗った分、予定より早めに着くことが出来た。これで、今日も休養が充分取れそうだ。しかも15時くらいから雨の予報だったので、ギリギリ雨に降られずに済んだ。


今日の歩行距離:巡航船に乗った分を差し引いて23.3キロ(通算418.6キロ)
明日の予定:37番札所まで。

2015四国八十八ヶ所巡り:35~36番

2015-03-15 15:21:33 | お遍路
7時過ぎに、「白石屋旅館」を出る。35番札所清瀧寺は打ち返しとなるので、大きな荷物は旅館に置かせてもらう。天気予報では、午前中曇りの予定だったが、予報が外れ朝からずっと雨だ。


山道を登り、7時53分に35番札所清瀧寺の山門に到着する。


境内の桜も満開だ。


あっちこっちの寺で、団体のお遍路さんとかち合う。団体でお経を唱えられると凄い迫力である。


遠くの景色も、雨で霞んでしまった。


宿に戻り、再び重い荷物を背負って36番札所青龍寺目指して歩き出す。まだ10キロ以上先だ。2時間ほど歩いたころ、宇佐大橋が見えてきた。


橋を渡り切った所で、旧遍路道に入る。ここも山道で、雨に濡れた石の上が滑りやすかった。青龍寺まで1200mとある。


峠から宇佐湾が見える。


峠を下り、平地にでた。蟹ヶ池という池と湿地があり土佐市の天然記念物だ。


12時12分。36番札所青龍寺の山門に到着。


その後、6キロ程歩き、14時15分に、今日の宿「なずな」に到着する。ずっと雨だったので、今日は早めの到着で良かった。

今日の歩行距離:23.2キロ(通算395.3キロ)
明日の予定:37番札所手前22キロくらいまで。

2015四国八十八ヶ所巡り:31~34番

2015-03-14 20:01:29 | お遍路
7時40分。ホテル「サンピアセリーズ」を出発する。見た目は、高そうなホテルだったが、お遍路割引もあり、意外とリーズナブルな料金で従業員の対応も気持ちよく、泊まってよかった。


前日、かなり疲れた気分だったが、思ったより疲れも取れ、今日も30キロ近く歩けそうな状態になってホッとした。幸い天気もよさそうだ。


高知市では、路面電車も走っていた。


31番札所竹林寺への参道に入っていく。竹林寺だけあって、竹林の中を進む。


途中、牧野植物園の園内を通る遍路道となっていて、ここでいいのだろうかと心配になったが、何とか園内を抜け、竹林寺に着いた。


竹林寺には、立派な五重塔があった。


次の札所に向かう途中、お接待を受ける。82歳だというおじいちゃんにお茶をよばれ、仏教の教えも受ける。


10時43分。32番札所禅師峰寺に到着する。


禅師峰寺から5キロ程歩いたあたりで、タクシー会社の車庫前を通りかかった。ちょうどその時戻ってきたタクシーがあり、そこから桂浜の坂本龍馬像まで乗せていってもらうことにした。坂本龍馬像は、遍路道とは外れるので、そこまで回ると今日の宿に着くのが遅くなってしまう。どうしても坂本龍馬像を見たかったので、ここだけはタクシー利用だ。タクシーにはちょっと待ってもらい、坂本龍馬像を見に行く。


桂浜も少し見る。


待たせてあったタクシーに乗って再び車庫まで戻る。これで、ずっと歩いてきた遍路道に繋がった。しばらく歩くと、種崎の渡船場だ。


種崎から長浜までのわずか5分くらいの航路だが、高知県営フェリーが就航していて、湾を渡っていく。


この渡船コースは、遍路道の一部となっていて昔から多くのお遍路さんが渡っているそうだ。ありがたいことに、歩行者、自転車などは無料である。


長浜の渡船場が見えてきた。タクシー、フェリーともジャストタイミングで乗ることが出来、今日は時間のロスもなくラッキーだった。


13時36分。33番札所雪蹊寺に到着する。


今日も田園の中の遍路道を歩く。


15時12分。34番札所種間寺に到着。


種間寺から、さらに遍路道を歩いて行くとトンビが優雅に空を舞っていた。


仁淀川を渡る。


仁淀川大橋の中間くらいで土佐市に入る。


17時07分。今日の宿「白石屋旅館」に到着する。今日もいっぱい歩いたなあ。


今日の歩行距離:29.7キロ(通算372.1キロ)
明日の予定:36番札所まで

2015四国八十八ヶ所巡り:28~30番

2015-03-13 19:16:08 | お遍路
昨夜、民宿の食堂から見えた太平洋に沈む夕日。


6時50分。食堂で他のお遍路さんと話し込んでしまい、少し遅くなってしまったが、民宿「住吉荘」を出発する。


しばらくは、安芸市と香南市夜須町をむすぶ高知安芸自転車道を歩く。海岸線沿いでずっと景色が良く、車が通らないから安全な道だ。


7時26分。夜須駅前を通過する。今日から、女子ゴルフの大会があるとかで、ゴルフ見物らしいオジサンがやたらに多かった。


道路にも、幟旗がやたらに立てられていた。大会名は「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」で、結構有名な選手が参加しているらしい。大会は、13日(金)~15日(日)の予定で、この期間の周辺の宿は、ほとんど満員のようだ。お遍路で回る場合、毎年3月中旬あたりにこの大会があるようなので、宿は早めに予約しておいたほうがいい。私は、早めに予約してあったのですんなり泊まれて良かった。


ビールの看板の意味が分からないので、あとで調べようと写真を撮っておいた。キリンビールのデカデカと書かれた「たっすいがは、いかん!」というのは、「弱々しく薄いビールは、ダメ!」だという意味らしい。「たすい」とは、土佐弁で、「弱々しい・張り合いがない・手ごたえがない。」の意味なのだという。また、アサヒビールの「こじゃんとうまい」は、「すごくおいしい」という意味らしい。地方に行くと、その土地の言葉を使ったCMになっているのが面白い。


チューリップ園があった。まだ、一部しか咲いていないが、全部咲くときれいだ。


9時37分。28番札所大日寺に到着する。


次の札所に向かう遍路道にも桜が咲いていた。


お遍路さんの休憩所にもなっている松本大師堂


川沿いに歩く。


次の札所までは、田園の中を歩く。こんな道をお遍路さんが歩くと、とても絵になる。


地蔵:渡し。29番札所国分寺の前にある川は、その昔渡渉しなければならなかったそうだ。渡る場所の目印にお地蔵様があったわけだ。


12時14分。29番札所国分寺に到着する。


再び田園の中の遍路道を進む。


13時57分。高知市内に入る。


峠を下りていくと、高知市内の街並みが見えてきた。


14時16分。30番札所善楽寺に到着する。今日はここでおしまいだが、かなり疲れていた。


これは、土佐神社の楼門。


善楽寺から、今日の宿までは約3キロ。疲れた足を引きずりとぼとぼと歩く。後ろから来た車のオジサンに「疲れているようだから車に乗っていったら」と声をかけられるが、ホテルがすぐ目の前だったので断り、15時20分やっとホテルにたどり着いた。今日は、ビジネスホテル「サンピアセリーズ」だ。


今日もいろいろお接待を受けた。車に乗せてくれようとしたオジサンあり、歩行中出会ったオジサンからは奥さんが作ったというビニルで作った草鞋のお守りも貰う。また、ホテルの宿泊料金も、お遍路さんはお接待という事で、15%も安くしてもらった。破格のお値段に気を良くして、夕食は贅沢なコース料理にしてしまった。夕食代を入れても、通常の1泊朝食付きの普通の料金と大差ない。


お遍路に出て二週間がたち、やはり疲れが溜まってきたような気がする。足のマメも痛いが、足の裏もジーンと来ている。しっかりマッサージしておかなくては。

今日の歩行距離:29.7キロ(通算342.4キロ)
明日の予定:34番札所まで

2015四国八十八ヶ所巡り:高知県安芸市~香南市

2015-03-12 16:16:13 | お遍路
6時40分。民宿浜吉屋を出発する。


7時8分。安芸市に入る。看板の人物は、誰だろうと思って読んでみたら岩崎弥太郎となっていた。この人が、三菱財閥の創業者で安芸市に生まれたということだ。明治の動乱期に政商として巨利を得た最も有名な人物だという。知らなかった。


今日も海岸沿いの道をずっと歩く。高知に入ってからは、ずっと海岸線を歩いている。


遍路道沿いには、土佐くろしお鉄道が通っていて、時折1両だけの電車が通る。


途中途中で抜きつ抜かれつの顔見知りのお遍路さんに、写真を撮ってもらう。愛知県の某大学の教授だった人で、あとで立ち寄った食堂でいろいろ面白い話を聞かせてもらった。


後ろにあるのが、安芸ドームである。ここで阪神タイガースが春期キャンプをしている。


琴ヶ浜海岸が見えてきた。松並木が続ききれいな砂浜だ。


昼頃立ち寄った食堂の前には、なんと桜が満開だった。


菜の花も至る所で咲いている。


面白い地名を見つける。「和食」と書いてある。まさか“わしょく”ではないだろうと思ってローマ字を読むと“わじき”だった。


スイセンも咲いていた。やはり高知は、春になっている。


そして、14時半頃宿に到着する。今日は、早めに着いて休養だ。

今日の歩行距離:23.9キロ(通算312.7キロ)
明日の予定:30番札所まで