prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「十兵衛暗殺剣」

2016年03月25日 | 映画
十兵衛が暗殺するのかされるのかタイトルだけではわからないのだが、実は両方。
柳生に将軍家御指南役を奪われた新陰流の幕屋大休がこれを不服として十兵衛に挑み弟子たちを殺して挑発する。対して十兵衛が途中襲ってくる幕屋の手の者を撃退しつつ本拠の竹生島に向かいこれを滅ぼそうとする。
襲う一方でも襲われる一方でもない不安定さが緊張感を出している。

後半の戦いが琵琶湖周辺、つまり水辺の戦いになるわけで船団を連ねてのアクションシーンなど、なんでもないようにやっているが相当撮るの大変だったのではないか。
その他水に浸かり足元の悪い中懸命になって動く立ち回りが集団抗争時代劇的。
「十三人の刺客」が1963年製作で、これが1964年。

近衛十四郎は豪快な立ち回りで有名な人だけれど、自由に動けない中がむしゃらに刀を振るう姿はおよそスポーティではない鈍重なりの迫力を出した。





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