prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「このろくでもない世界で」

2024年08月14日 | 映画
タイトルそのまんまの内容。
十八歳の高校生ホン・サビンとその母、母の再婚相手の男と連れ子の女の子キム・ヒョンソという家族構成で、この再婚相手というのが酔ってはバットを振り回して暴れるかと思う酔いが醒めると急に義理の息子にぺこぺこ謝るのだが、かえってヤバい感じ。

バイク盗むのがヤクザのシノギって、どうにも貧乏くさい。
街の政治家候補も権力者未満という感じで、大物感はあまりない。
街全体に活気がない。

日本のヤクザは指つめるけど、韓国のヤクザは爪剥がすのね。
背が高く二枚目で、ただ耳に切れ込みが入っている兄貴分ソン・ジュンギが釣りにかこつけて寓話的なエピソードを語る。

兄貴分の弟分としては先輩が良い気になってんじゃないぞと凄むなど、いかにもホモソーシャルな世界な一方、疑似恋愛関係にある義理の妹や母親など対女性の関係も濃厚。