prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ラヴレース」

2015年11月13日 | 映画
今では歴史の一コマになって70年代のハードコア・ポルノ創成期の「ディープ・スロート」に主演したリンダ・ラブレースを主役にしたドラマ。

当時としては性の解放のシンボルだったのだが、実際はごく保守的な家庭で女は夫に従うように躾けられた女性であり、横暴な夫に言われるままいやいや出演していたのがわかる。

実際のハードコアの現場というのが性的搾取の場以外のなにものでもなかったというのはラブレースだけでなくシャロン・ミッチェルとか他のハードコアポルノ女優も告発するようになったことで、もう少し後のフェミニズムの発達とともに現れてきたこと。

「ハードコアの夜」の撮影中、本物のポルノ女優たちがセットに紛れ込んできて、こんな清潔な成人映画の撮影現場はないと喜んでいたいう話がある。すごい不潔で感染症も多かったらしい。

もっともそこで話が止まってしまっていて、知っていたことを再確認する以上のところはあまりない。夫のDVから逃げて警察に助けを求めたら、警官がラブレースのファンだったもので助けを求めるのをやめてしまうというシーンがひねりが効いて面白いくらい。

母親役がシャロン・ストーンというのがなんともいえず歴史が繰り返している感じ。






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