prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「怨霊vs殺人鬼」(見てはいけない怖い話)

2012年09月30日 | シノプシス
翔一 心霊マニア。霊に会いたいと熱望して、心霊スポットを巡礼している。
涼香 翔一と一緒に心霊スポットを訪れる女の子

杏子 心霊スポット取材班 心霊現象に懐疑的
力也 同 心霊現象を信じている
愛美 同 霊感の持ち主


とある心霊スポットの古いビル。
火事が出て数人が死に、たたられて死ぬ住人が出て閉鎖することになってオーナーも借金苦から自殺し、その後ももぐりこんで何人も自殺したりしているというきわめつきに不吉な場所だ。
そこに一組のカップルがやってくる。
男は翔一、女は涼香。
女が心霊スポットに興味があるので、気のある翔一が連れてきたらしい。まだ知り合ってごく日は浅い。
翔一はしきりとウンチクを傾けて、どんな幽霊がどんな風に出たと言われているのか、身振り手振りたっぷりに喋り、涼香もきゃあきゃあ言いながら聞いている。
そして翔一はどれだけ色々な心霊スポットをまわったか、半ば自慢げに付け加える。

しかし、いくら待っても一向にそれらしい現象は起こらない。
やっぱり幽霊なんかいないのか、とがっかりする涼香に、それまでただ気を引くためにちゃらちゃらついていたようだった翔一の様子がだんだん変わってくる。
その女の幽霊がどんな殺され方をされたのか、どんな風にそこに捨てられていたか、さっき以上に微に入り細にうがって語る。そしてこんなにひどい殺され方をしたのだから、恨みをのんで化けて出てくるのが当然だ、と続ける。

ただ幽霊が出るという怖さではなく、現実的な殺しの話なので、ふたりきりの状況で涼香はだんだん本気で怖くなってくる。

翔一は言う。「オレは幽霊が見たいんだ」その思いが募ったあげく、幽霊を作ればいいと思いつく。
そのために、出来るだけ恨みや呪いを残す形で涼香を殺す、という。場所も大事で、ここは霊気が定着しやすい場所だというのだ。

涼香は殺人鬼兼ゴーストメーカー翔一に追われる。さんざん嬲られた末に惨殺され埋められる。

では、首尾よく涼香の幽霊は出るだろうか。ビデオ数台を用意して翔一は待つ。だが、いっこうに幽霊が出る気配はない。鏡をのぞこうが、いったんビデオを回して再生しようが、何も写らない。

そうこうするうち、別の三人組(力也、綾野、杏子)の心霊スポット探検隊がやってくる。
先客の翔一は驚いた一行に一時は幽霊扱いしたりするが、ではそれぞれ干渉しあわないでということでいつく。

と、後から来た力也が霊感に響くものがあると言い出す。
そして、女の霊が翔一の背後に立って彼を指差しているというが、翔一にはさっぱりその姿が見えない。
しかし、力也が何か気づいたのではないか、と疑いのまなざしを向ける。力也の方でもそのまなざしに不吉なものを感じる。

綾野も翔一の態度に何か不自然なものをうすうす感じているが、杏子の方はしきりと本当に霊が見えるのかと乗ってきて、どうすればその霊を捉えられるかあれこれ工夫を始める。

何度か力也が女の霊を見たり見えなかったりするのを繰り返すうち、どう考えてもその霊が翔一に執着しているのがはっきりしてくる。だが、翔一はどうすればそれが見えるのか興味しんしんで教えてよと力也や杏子に迫るが、その態度の異様さに綾野はしだいに気味悪くなってくる。

どっかと陣取り、どこに霊が出ているのかと問う翔一に、「あなたの首を霊が絞めている」と力也が言っても、「どこだどこだ」ときょろきょうするばかり。
ついには「どうすれば見えるんだあっ。見せろ見せろ」と突然ブチ切れる。
そう言われても、どうしようもない。
ついに、翔一は力也も絞め殺してしまう。

あわてて逃げる綾野と杏子。
その目の前に、焼死した人間たちが現れる。あるいは自殺したオーナーも現れる。自殺したと思しき人間たちも現れる。
二人は悲鳴をあげ、必死で彼らから逃げ惑うが、翔一はなかなか気づかない。いや、気づいているのだが、あれほど見たがっていた幽霊をいざ見られるとなると意識から追い出そう追い出そうとする。
しかし、ついに幽霊の存在を認めざるをえなくなり、興味本位な態度はふっとんで悲鳴をあげる…

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