ジム・キャリーがテレビコメディアンのアンディ・カウフマンを演じた映画「マン・オン・ザ・ムーン」の撮影中の記録と、後年のキャリーのインタビューと、実物のカウフマンがテレビで演じたコントとを交錯させる構成のドキュメンタリー。
キャリーが異様に役に没入して虚実の皮膜が破れていくのが見もの。
特に、実際にカウフマンのショーに出演したプロレスラーのジェリー・ローラーその人とキャリーが共演する再現シーンの後、なぜか昏倒して病院に運ばれるくだりは、なぜそうなったのかが省略されていることもあって、なんとも異様な印象を受ける。
カウフマンという人は役者の仕事もいくらかしているが、基本的にはテレビ出演が主なので、どんな芸をしていたのか今一つわからない。
(余談だが、テレビは国内で知名度を上げるには役立つが、国をまたぐとかなり伝播力が落ちる、特に笑いは)
そのため、ますますキャリーが演じたカウフマンの方がカウフマンその人みたいに見えてくる転倒が起きる。
キャリーが子供の時に失業した(そのためジムの学歴は中卒)父親が息子の大成功のあとも失意のうちに失くなり、キャリーは父親の棺に1000万ドルの小切手を入れたというのも異様な感じがする。
キャリーが異様に役に没入して虚実の皮膜が破れていくのが見もの。
特に、実際にカウフマンのショーに出演したプロレスラーのジェリー・ローラーその人とキャリーが共演する再現シーンの後、なぜか昏倒して病院に運ばれるくだりは、なぜそうなったのかが省略されていることもあって、なんとも異様な印象を受ける。
カウフマンという人は役者の仕事もいくらかしているが、基本的にはテレビ出演が主なので、どんな芸をしていたのか今一つわからない。
(余談だが、テレビは国内で知名度を上げるには役立つが、国をまたぐとかなり伝播力が落ちる、特に笑いは)
そのため、ますますキャリーが演じたカウフマンの方がカウフマンその人みたいに見えてくる転倒が起きる。
キャリーが子供の時に失業した(そのためジムの学歴は中卒)父親が息子の大成功のあとも失意のうちに失くなり、キャリーは父親の棺に1000万ドルの小切手を入れたというのも異様な感じがする。
「マン・オン・ザー・ムーン」そのものはミロス・フォアマンの演出が融通が利かない感じでどうも面白みがなかった記憶があるが、このバックステージの混乱をさばくのはおよそ困難だったろう。