prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「娘は戦場で生まれた」

2020年04月03日 | 映画
良くも悪くも「上手に」できている。
アサド政権とロシア軍による爆撃下のシリアに暮らす医師の夫と娘を映像ジャーナリストである妻が記録した映像を主にまとめているのだが、随所にドローンを使った爆撃で荒廃した街の全景の空撮が入ったり(これは別撮りっぽい)、全体をカウントダウン式のまとまりのいい構成にしたりして、見やすくわかりやすい。
その分、先進国メディアに調子を合わせたような印象もある。

とはいえ、帝王切開で胎内から取り出されるが息をしていない赤ちゃんが泣き声をあげる場面には息がつまる。こんなひどい状況でも新しい命が生まれる素晴らしさと、改めて状況のひどさに思いを致すのと両方。