ああ、ひどいもの見ちゃったなあ。
ひどい映画だとわかっていて見てやっぱりひどかったというのは疲れるものだとわかっていて、ときどきやってしまう。
気楽に楽しめて何も残らない映画っていうのはそれなりに存在価値あるのだけれど、そういうものでもありませんね。
シャム双生児を切り離す手術の名人の外科医が、今度はくっつける方に情熱を持つようになったという設定もひどいものだが、くっつけているところが尻に顔をひっつけて布を巻いているだけで、特殊メイクを使って具体的に接合されているところを見せるわけではないものだから、一向におぞましくなければ大しておかしくもない。
くっつけられる三人のうち一人が日本人の男（北村昭博）で、やたら汚い言葉で罵ってばかりというのも耳障り。役作りで亀田父のしゃべり方を参考にしたというのに納得。
（☆☆）
小暮 宏 @yapoono6